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写真で見るトヨタ「クラウンエステート」(プロトタイプ)

新型クラウン エステート

新型クラウン エステート

 トヨタ自動車は10月6日、新型「クラウン スポーツ」の発表会を六本木ヒルズ(東京都港区)で開催した。会場にはクラウンスポーツのほか既発売の「クラウン クロスオーバー」、そしてこの秋以降に発売予定となっている「クラウン セダン」「クラウン エステート」もあわせて展示された。詳しいスペックなどはまだ公表されていないものの、実車の撮影が可能となっていたので紹介したい。なお、エンジンルーム内など一部撮影に制限がかかっていたほか、プロトタイプとなるため量産車とは異なる可能性があることに注意していただきたい。

 2022年7月に開催されたクロスオーバーの発表会において存在が明かされたのが、ステーションワゴンモデルとなるエステート。同会場に置かれていたのは室内を見ることができない明らかにモックアップと思われるモデルだったが、スポーツの発表にあわせてついに車内が公開された。

 現時点で公開されているのは大まかなスペックのみとなるが、一度おさらいしておきたい。まず、用意されるパワーユニットはHEV(ハイブリッド)とPHEV(プラグインハイブリッド)の2モデルで、どちらも4WDとなる。ボディサイズは4930×1880×1620mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは2850mm。そしてタイヤサイズが21インチ、定員が5名と、ここまで。

 実車を前にすると4兄弟の中でも存在感が際立つ。縦横のボディサイズとホイールベースといった基本的なディメンションはクロスオーバーと変わらないものの、80mm高い車高とリアエンドまで伸びたルーフラインも相まって、相当に大きく感じられる。当初は奇異に感じられたハンマーヘッドデザインも、一気に台数を増やしつつある「プリウス」の存在もあり、ごく普通に受け入れられる感じだ。

 室内は色の組み合わせや表皮、加飾といった部分で差別化されているものの、基本的にクロスオーバーと同様。展示車両はブラウン系のカラーにゴールドの加飾が組み合わされていたこともあって、実用一辺倒ではないパーソナルで華やかなイメージが感じられた。

 数値は公表されていないもののラゲッジルームはやはり広大で、2列目シートを前倒しした際にフロアを延長させるギミックや、リアバンパーを守るカバーがフロア下に内蔵されるなど、ステーションワゴンならではの装備も。実車に触れられたのは短時間だったため、これ以上の詳細は確認できなかったものの、クラウンベースならではの可能性を垣間見ることができた。2024年発売予定とデビューまでにはまだ間があるものの、その時を楽しみに待ちたいところだ。

セダン(手前)とエステート。同じ車種とは思えないほどイメージが異なる
見慣れつつあるハンマーヘッドデザイン。エステートはスポーツに近い表情だ
リアまで伸びるルーフが印象的なデザイン
リアはクロスオーバーSUVっぽいデザイン
バンパー部に独立しているのがヘッドライト
ポジションライト部分がウインカーにもなる
タイヤはミシュラン「eプライマシー」。サイズは前後とも235/45 R21
展示車両はPHEVモデルだったため右リアサイドに給電リッドが付く
インパネまわり。基本デザインはクロスオーバーと共通
ステアリングはオーソドックスな3本スポーク
シフトまわり。ドライブモードスイッチやEVスイッチなどが並ぶ
フル液晶のメーターパネル
ドライブモードは5タイプから選択可能。
エアコン操作パネルにはシートヒーターなどのスイッチも。ドアミラーにもデフォッガーがあるようだ
ステアリングコラム右側のスイッチ群
ゆったりとしたフロントシート
リアシート
中央には格納式アームレストを装備
リアシートを倒してフラットにした状態のラゲッジスペース
リアシート背面にヘッドレスト部までカバーするアタッチメントが付く
フル乗車時のラゲッジスペース
荷物の積み降ろし時にバンパーがキズつくのを防止するカバーも!
ラゲッジにはAC100Vコンセントを用意