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写真で見る トヨタ「クラウンセダン」(プロトタイプ)

2023年11月ごろ発売予定とアナウンスされているクラウン セダン(プロトタイプ)

右ハンドル仕様の新型クラウン セダン(プロトタイプ)

 トヨタ自動車は10月6日、新型「クラウン スポーツ」の発表会を六本木ヒルズ(東京都港区)で開催した。会場には未発売の「クラウン セダン」「クラウン エステート」も展示されており、実車の撮影が可能となっていたので紹介する。

 この新型クラウン セダンは2023年5月に開催されたスーパー耐久富士24時間レースにおいて実車展示が行なわれており、「世界初公開されたトヨタ『新型クラウンセダン』のコクピットと内装を見る 左ハンドルのグローバル仕様」で紹介しているが、今回紹介するのは日本仕様ともいえる右ハンドルモデルになる。なお、スペックはまだ公表されておらず、一部撮影に制限もかけられていたため、さわりだけの紹介になってしまうこと、プロトタイプとなるため量産車とは異なる可能性があることに注意していただきたい。

クラウンのラインアップ。右から2番目がセダン
展示車両はプレシャスシルバーと思われるモデル
遠目にはセダンとは思えないリアビュー。だが、ちゃんとトランクリッドがある
低い車高に長いホイールベースを持つ

 2023年11月ごろと、もう間もなくの登場が予告されているクラウン セダン。クラウンの成り立ちを考えればもっとも正統な後継車といえるモデルだ。ボディサイズは5030×1890×1470mm(全長×全幅×全高)と兄弟車中もっともロングかつワイド、そして車高の低いフォルムとなる。同時にホイールベースも3000mmと、同社セダンではもっとも長い数値に設定されており、後席の居住性に重きが置かれていることが分かる。

 外観はクラウン クロスオーバーをはじめとした兄弟車と共通のテイスト。フロントマスクはハンマーヘッドデザインを採用しているが、スポーツやエステートとは異なり3眼タイプのヘッドライトを備え、ボディ幅いっぱいのポジションランプなどクロスオーバーに似たディテールを持つ。台形のグリルは初代クラウンのオマージュなのか縦型の桟を持つタイプで、ここもほかのモデルとは異なる部分。

 水平基調のサイドラインや抑揚を抑えたリアホイール周辺など、SUV系のモデルとは異なる表現とすることでフォーマルな印象を強めているのが特徴。後方にまわってみると一見トランクエリアを持たないファストバックスタイルに見えるものの、実はリアガラス部分は固定されており下部がトランクリッドとして開閉可能という面白い構造を採用している。一般的なノッチバックスタイルを嫌った理由は今のところ不明だが、正式発表の折にはぜひ聞いてみたいところ。

 パワーユニットはHEV(ハイブリッド)とFCEV(燃料電池自動車)の2モデルで、どちらもFRのみの設定。タイヤサイズは19インチまたは20インチ、定員は5名となる。

 ボディカラーに関しては今のところモノトーンのみで6色となることが公表されている。クラウン クロスオーバーの設定色から考えると「プレシャスホワイト」「ブラック」「プレシャスメタル」「プレシャスシルバー」「プレシャスブロンズ」、そして名称は不明ながら紺系が1色用意されるようだ。

3眼ヘッドライトとワイドなポジションランプが特徴的なフロントマスク
ウインカー点灯時
フロントウィンドウのADAS用カメラ部分にもデフォッガーが付く
トランクリッドには車名ロゴ
撮影車両は20インチホイール装着モデル
撮影車両のタイヤはダンロップ「e.SPORT MAXX」でサイズは前後とも245/45R20を装着
インパネは共通のデザイン。木目パネルが装着されている
ステアリングも共通の3本スポークタイプ。ドライバーモニタリングシステムも装着されている
フル液晶のメーターパネル
シフトまわり。セダンのみUSB端子がインパネに付くなど若干異なるデザインとなっている
フロントシート。助手席側は背もたれにリアから操作可能なボタンが付いている
助手席側のヘッドレストは前倒し可能
ゆったりとしたリアシート
中央に大きな収納式アームレストを装備
アームレストには各種操作が可能なタッチパネルを完備
センターコンソール後端にはUSB端子など。乗車定員は5名だがFRのためセンタートンネルは大きめ
セダンらしく奥行きのあるトランクルーム。トランクスルーのような機構はないようだ
トランクのフロア下に12Vバッテリーを搭載

【お詫びと訂正】記事初出時、クラウン セダンのパワーユニットラインアップをHEVとPHEVと表記しておりましたが、正しくはHEVとFCEVでした。お詫びして訂正させていただきます。