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トヨタ、新型「クラウンスポーツ」発表 価格590万円でまずはハイブリッド車からPHEVは12月追加予定

2023年10月6日 発表

590万円

トヨタが「クラウンスポーツ」を正式発表した

2.5リッターハイブリッドの4WDモデルが登場

 トヨタ自動車は10月6日、新型「クラウン スポーツ」のハイブリッド車(HEV)を発表し、注文受け付けを開始した。グレードは「SPORT Z」のみの設定。価格は590万円で、発売は11月予定。また、プラグインハイブリッド車(PHEV)は12月ごろ発売予定。

 なお、「クラウン セダン」は11月ころ、「クラウン エステート」は2023年度内の発売予定としている。

クラウン スポーツ
ボディサイズは4720×1880×1565mm(全長×全幅×全高)

 新型「クラウン」シリーズでは、時代を超えて受け継がれてきた揺るぎないクラウンネスを基盤としつつ、ユーザー1人ひとりの価値観・多様性に応える「クラウン クロスオーバー」「クラウン スポーツ」「クラウン セダン」「クラウン エステート」という4つのモデルが誕生。日本から世界へ進出するグローバルブランドとして、個性的な4つのクラウンがそろい、クラウンブランド第2章の幕開けとした。

新型「クラウン」シリーズは、「クラウン クロスオーバー」「クラウン スポーツ」「クラウン セダン」「クラウン エステート」の4モデルが誕生

 中でもクラウンスポーツは、新しいカタチのSUVとして感性に響く「美しいデザイン」と「楽しい走り」を追求したモデルという。

 クラウンシリーズでもっとも創造的でゆずれなかったというエクステリアは、圧倒的な「美しさ」で、その実現のために新時代クラウンのデザイン思想である「シンプル」を基盤に、エモーショナルなエッセンスをプラス。SPORTの名を冠するクラウンのSUVにふさわしい、スポーティで躍動的かつ、ひと目見ればワクワクするような、これまでにない美しい造形に仕上げている。

 1番の特徴はDピラーからリアタイヤにかけて大きく張り出したフェンダーで、ダイナミックで低重心な印象を高めるとともに、外径の大きいタイヤの存在感を際立たせ、スタンスのよさを表現。クロスオーバーから進化させたハンマーヘッドフェイスは、レンズ幅を薄くしたデイランプを黒色部内に集約し、よりシャープで精悍な表情を実現。また、ワイドに構える表情でさらなるスポーティさを演出している。

大きく張り出したリアフェンダー

 クラウン クロスオーバー同様に21インチタイヤ(アルミホイール)を設定。上質な乗り心地をかなえる性能を維持しながら、さらに広幅、大径化し、スポーツの美しさを足下から支えている。

21インチを装着

 内装は「アイランドアーキテクチャ」を生かし、個性も主張できるように運転席と助手席をアシンメトリーにコーディネーション。運転席側はドライブへの集中力を高めることを狙いにブラックで統一。助手席側には、くつろげるように特別素材を配色をあしらったという。

運転席
センターコンソール
センターディスプレイ
前席
後席
ラゲッジスペース

2.5リッターシリーズパラレルハイブリッドシステムと2.5リッタープラグインハイブリッドシステム

2.5リッターのシリーズパラレルハイブリッドシステム

 パワートレーンは、2.5リッターシリーズパラレルハイブリッドシステムと2.5リッタープラグインハイブリッドシステムを用意。

 2.5リッターのシリーズパラレルハイブリッドシステムでは、クラウン クロスオーバー同様、効率向上と性能向上を追求した高効率ハイブリッドシステムを搭載。電気エネルギーを有効活用することで、低速でのレスポンス向上、中速~高速域でのダイレクトな加速、さらには燃費性能や静粛性にも貢献。

 2.5リッタープラグインハイブリッドシステムでは、出力密度の高い駆動用モーターを搭載。魅力的な加速だけでなく、微妙なアクセルワークで前後の荷重移動や車速のコントロールができる駆動力を実現。新開発の大容量リチウムイオン電池を搭載し、車内空間を損なわずにEV走行の航続距離を拡大、日常生活の大部分をEV走行でカバーできるという。