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ポルシェ、F. A.ポルシェ生誕90年記念の「911 GT3 90 F. A.ポルシェ」発表 限定90台で価格5071万円
2025年12月12日 13:42
- 2025年12月12日 発表
ポルシェAGは12月11日（現地時間）、フェルディナンド・アレクサンダー（F. A.）・ポルシェ氏の生誕90年を記念した「911 GT3 90 F. A.ポルシェ」を発表した。2026年4月から注文可能となり、価格は5071万円を予定している。
初代ポルシェ911のデザイナーであるF. A.ポルシェ氏のデザイン信条は「形態は機能に従う」。1972年に、F. A.ポルシェ氏は弟のハンス=ペーター・ポルシェ氏と共同でデザインスタジオを設立して「ポルシェデザイン」と命名、腕時計「クロノグラフ1」や、レンズ交換が可能なサングラス「P'8478」などの作品を展開。2012年4月5日に、ザルツブルクで死去している。
2025年12月11日は、F. A.ポルシェ氏の生誕90年にあたり、これを記念して、ポルシェの「ゾンダーブンシュ」プログラムのエキスパートと、F. A.ポルシェ氏の末っ子であるマルク・ポルシェ氏が協力し、特別な記念モデルとして「911 GT3 90 F. A.ポルシェ」をデザインし、限定90台で製造される。
「911 GT3 90 F. A.ポルシェ」のエクステリアとインテリアは、F. A.ポルシェ氏が1980年代にドライブしたGシリーズの911にインスピレーションを得たもの。ベースとなったのは、展開式リアスポイラーを装備した「911 GT3ツーリングパッケージ」。自然吸気の水平対向6気筒4.0リッターエンジンは、最高出力375kW（510PS）、最大トルク450Nmを発生する。
記念モデル専用の塗装仕上げの名称は「F. A.グリーンメタリック」。F. A.ポルシェ氏の愛車だった911の象徴的なオークグリーンメタリックにヒントを得て、ポルシェ家と協力して「ペイント・トゥ・サンプル」のエキスパートがこの色調をつくった。
マルク・ポルシェ氏は「この特別な911は、きっと父も気に入ったことでしょう。このエキサイティングなプロジェクトでは、多くのディテールに関して父の好みを取り入れました。このモデルのために特別につくったF. A.グリーンメタリック塗装は、父の911のオークグリーンメタリックを連想させるものです。シートセンターに使用されているF. A.グリッド織りファブリックは、父のお気に入りのジャケットの柄と響き合っています」とコメントしている。
「911 GT3 90 F. A.ポルシェ」のうちの1台はマルク・ポルシェ氏が所有し、残りの89台が世界中の顧客に提供される。なお、限定車には伝説的なポルシェデザインクロノグラフ1の特別限定モデルと、特製ウィークエンダーバッグが付属する。