トヨタの新型「RAV4」にジェイテクトの操舵制御技術「Pairdriver」量産車初搭載

新型「RAV4」

　ジェイテクトは12月22日、トヨタ自動車の新型SUV「RAV4」の操舵制御機能に「Pairdriver」が搭載されたと発表した。Pairdriverの量産車への搭載は初めてとなる。

　Pairdriverは、ジェイテクトが1988年に世界で初めて電動パワーステアリングを開発してから培ってきたステアリング制御技術というコンピタンスを活かし、自動運転システムと人の操舵を自然につなぐ強調操舵技術として開発された。高精度な舵角制御で目標軌道への高い追従性と滑らかな操舵介入を実現。車両ごとのステアリング機構の違いに左右されず、常に安定した制御を可能としている。

　操舵反力もソフトウェアで柔軟に設計・調整でき、「人とシステムの直感的なコミュニケーション」による新しい運転支援体験を通じて、これまでにない安全・安心な運転環境を提供するとしている。

Pairdriverのイメージ

　新型RAV4は、トヨタがSDV（Software Defined Vehicle）普及に向けた第一歩として位置づけるモデルで、12月17日に発売された。新型RAV4に初搭載されたPairdriverは緊急回避時に起動して、より安全で快適なモビリティ社会の実現に貢献していく。今後は、走行シーンのさまざまな領域で起動できるよう、各社への提案と共創を推進するとした。