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写真で見る トヨタ新型「RAV4(6代目)」
2025年5月26日 13:55
トヨタ自動車「RAV4」はミドルサイズのクロスオーバーSUV。今回ワールドプレミアとなった6代目モデルではガソリンエンジン車を廃止し、新開発のハイブリッドユニットを搭載したハイブリッド車(HEV)、プラグインハイブリッド車(PHEV)のラインアップとなる。また、ソフトウェアづくりのプラットフォーム「Arena(アリーン)」を新たに採用し、さらなる「安心・安全」とともに「移動の楽しさ」を実現する。
なお、今回紹介するのはすべてプロトタイプで、詳細なスペックも未公表となっている。そのあたりは2025年度内とアナウンスされている正式発表を待ちたい。
RAV4はRVブームまっただ中の1994年にデビュー。本格オフロード4駆が人気を集める中、街乗りでも扱いやすいライトなモデルとして登場。デビュー当初は3ドアモデルのみだったが、後に5ドアが追加されたことで乗用車からの乗り換えユーザーが増加し人気を集めた。その後、2001年に2代目、2006年に3代目、そして2013年には4代目へとモデルチェンジ。ただ、4代目モデルはRV市場が縮小傾向にあったこともあり日本市場に投入されることはなく、ここでいったん歴史にピリオドが打たれた。だが、2019年に登場する5代目(現時点での現行モデル)はオフロード色を強めるとともに、パワートレーンも大幅に強化。ガソリンエンジン車だけでなくHEVを用意したほか、のちにPHEVも追加するなど、電動化時代のSUVらしいラインアップとなった。こうした結果、国内をはじめ180以上の国や地域で販売され年間100万台以上、累計1500万台以上を販売するグローバルモデルへと成長を遂げている。
6代目となる新型は「Life is an Adventure」を開発コンセプトとし、「だれもがこのクルマでそれぞれのアクティブな生活を楽しんでいただける」ことを目指した。そのために用意されたのが、新開発のハイブリッドシステムをはじめ新時代にふさわしいデザイン、そして使い勝手や知能化を推し進めるキーとなるAreneの採用といった部分だ。
まずはパッケージから見ていきたい。クルマの骨格は先代から引き続き「GA-K」プラットフォームとなるが、ねじり剛性やサスペンション剛性をアップさせた改良型となり、従来モデルより約10%の向上をはたしている。加えてフロアまわりに微小な振動を取り除く高減衰接着剤を使用することで、よりフラットな走り出しときびきびしたコーナリング性能を実現しているという。
ボディサイズはユーザーからの「ちょうどいい」に応え、4600×1855×1680mm(全長×全幅×全高)と、全高が5mm抑えられた以外は先代モデルを踏襲。そのうえで、「Big Foot」(大径タイヤを強調)、「Lift-up」(高い走破性を想起)、「Utility」(使いやすい荷室空間)をポイントに、「CORE」「ADVENTURE」「GR SPORT」と3種類の異なるスタイルを用意することで多様化するユーザーニーズに応えている。
ラゲッジスペースに関しても荷室容量を733Lから749Lへと拡大しつつ、リアシート折り畳み時の角度を10度から5度に抑えるなど使い勝手をアップしている。内装も同様に水平基調としつつ、運転のしやすさやデジタルデバイスの使い勝手の向上を目指すなど、イマドキのクルマらしいコンセプトで仕上げられている。
パワートレーンはHEVとPHEVの2タイプを用意。スペックに関する詳細な情報は公開されていないので、現地での取材による予想を含めた話になってしまうがご容赦いただきたい。まず、エンジン部分は「基本的に先代同様」とのことなので、2.5リッター直列4気筒ユニットになる。そのうえでトランスアクスル、パワーコントロールユニット、電池などの改良を実施しモーター出力を向上することで、シームレスな加速感や軽やかな出足などを実現。4WDに関しては従来型と同じくE-Fourで、リアモーターは据え置きとなるようだ。
PHEVに関しては組み合わされるハイブリッドユニットが第6世代へと進化しており、従来別体となっていたDC-DCコンバータを一体としつつ高さを15%、重さを18%低減。そのうえで出力に関しても12%向上するなど小型・高効率化が進められている。同時にフロントの駆動モーターも強化されており、こちらでも約12%の出力アップを実現。組み合わされる電池はリチウムイオンバッテリで変わらず容量を30%向上。従来型のEV走行距離は95kmだったが、高効率化の恩恵もあり150km(開発目標値)へと約1.5倍まで伸ばした。また、V2H(Vehicle to Home)や急速充電にも対応するなど利便性も向上。50kW以上の急速充電使用時(最大125A)は約30分で満充電の80%まで充電することが可能になった。
先進安全機能はToyota Safety Senseの最新版を搭載。ドライバー異常時対応システムに減速して路肩に寄せて停車(条件あり)するといった機能などが追加されている。
RAV4 CORE
クラウンやプリウスなど最近のトヨタ車のデザインをSUV向けに落とし込んだ「SUVハンマーヘッド」を採用。バンパーとフロングリルを一体化したデザインとすることで先進感と強さを立体的に表現している。
RAV4 GR SPORT
モータースポーツの知見から生まれたスポーツコンバージョンモデル。国内では「カローラクロス」「アクア」「ランドクルーザー」などに次ぎ7車種目としての設定となる。外観には専用フロントバンパーのほか専用リップスポイラーや専用リアスポイラーを装着するほか、足まわりでも20mmのワイドトレッド化と専用サスペンションチューニングが組み合わされるほか専用EPSチューニング、フロントパフォーマンスバンパー、専用リアサスペンションブレース、専用軽量アルミホイールなどを装着する。






































































