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写真で見る スズキ新型「eビターラ」プロトタイプ
2025年7月10日 11:00
スズキ初のBEV(バッテリ電気自動車)となるのが「e VITARA(eビターラ)」だ。同車はBEV世界戦略車第1弾で、「エスクード」の海外モデルとなる「ビターラ」の名が付くことからも分かるようにSUVタイプのモデルとなる。
ちなみに、同社では日本万国博覧会(EXPO'70、いわゆる大阪万博)向けに「キャリイ バン(L40V型)」ベースのBEVを製造しており、今回のモデルは厳密にいえば市販初とか量産初ということになる。蛇足ついでに書いておくとこのキャリイ バンEVのバッテリは鉛蓄電池で、走行距離は満充電で約50km、最高速は45km/hだった。
このeビターラは2023年1月にインドで開催された「Auto Expo」、同年10月に日本で開催された「ジャパンモビリティショー」で公開されたコンセプトモデル「eVX」をベースとした量産モデル。2024年10月にはBEVプラットフォームをトヨタ、ダイハツと共同開発することが発表され、同年11月にイタリア・ミラノで実車を初公開。2025年1月にはインド・ニューデリーで開催された「Bharat Mobility Global Expo 2025」において一般公開されている。
そして、今回、日本仕様の実車が公開されるとともに試乗会が行なわれた。試乗会の記事は別途参照していただくとして、ここでは少し細かく写真多めで紹介していきたい。
なお、発表・発売は2025年度中とされており、今回紹介するモデルはプロトタイプのため装備やスペックなど市販時には異なる可能性があることに留意していただきたい。
新型EV「eビターラ」について紹介!
デザインコンセプトは「Hi-Tech&Adventure」で、「EVの先進感とSUVの力強さを併せ持ち、冒険心を刺激する力強いたたずまい」を目指した。ボディサイズは4275×1800×1640mm(全長×全幅×全高)でホイールベースは2700mm。エスクード(販売終了)が4175×1775×1610mm(同)、ホイールベース2500mm。その後継モデルとなるフロンクスが3995×1765×1550mm(同)、ホイールベース2520mmなので、両車よりひとまわり大きいイメージになる。見た目にはホイールベースが長いこともあって数字以上に大きく立派なたたずまいで、「いかにもBEV」のような力みを感じさせないのが特徴的だ。
プラットフォームは前記したようにEV専用の新型を採用し、フロア下にBYD製リン酸鉄リチウムイオンブレードバッテリを搭載する。バッテリは2タイプが用意されており、総電力量49kWhのモデルには96セル、総電力量61kWhのモデルには120セルが収められる。
ラインアップは2WD(フロント駆動)が総電力量49kWhと61kWhの2タイプ、4WDは61kWhのみという構成。最高出力は49kWhモデルが106kW、2WDの61kWhモデルが128kW、4WDはリアが48kWで合計最大出力は135kWとなる。一充電での走行距離はそれぞれ400km以上、500km以上、450km以上(WLTCモード計画値)となる。充電時間は普通充電(200V 3kW)で10%から100%まで、49kWhモデルで約15時間、61kWhモデルで約22時間。急速充電は90kWまで対応しており、10%から80%までどちらも45分ほどになる。
ボディカラーはルーフがブラックとなる2トーンが「Land Breeze Green Pearl Metallic」「Splendid Silver Pearl Metallic」「Arctic White Pearl」「Opulent Red Pearl Metallic」の4タイプ、モノトーンが「Bluish Black Pearl」の1タイプで計5色用意される。
純正アクセサリー
会場には純正アクセサリー装着車も展示されていたので紹介する。


































































