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自工会、新年度は重要資源・部品の安全保障など「新7つの課題」に取り組む 佐藤恒治会長のもと新体制で

2026年1月1日付けで日本自動車工業会会長に就任したトヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 佐藤恒治氏

「新7つの課題」に取り組む自工会

 2026年、自工会(日本自動車工業会)は1月1日付でトヨタ自動車株式会社が会長会社となり同社社長の佐藤恒治氏が自工会会長に就任した新体制に移行する。この新体制で新たに取り組んでいくテーマが「新7つの課題」になる。

 自工会は2024年の片山正則会長就任後初記者会見で「7つの課題」について詳細に説明。各副会長が担当する課題について取り組みを語っていた。

 今回新たに取り組む「新7つの課題」と従来の「7つの課題」を比べると、「重要資源・部品の安全保障」が1番目の課題として挙げられているほか、「仕組みづくり」や「社会実装」「システム確立」など将来課題を実現するという強い意志を前面に打ち出している。基盤整備というベースシステムから、一歩踏み出したメッセージを強く感じる内容になった。

 とくに「電動車普及のための社会基盤整備」から「マルチパスウェイの社会実装」は、単なる充電器普及というだけでなく、脱炭素を目的とした低炭素燃料や水素燃料など多様なエネルギーを実際に社会に普及させていくという意思が強く出ている。

 さらに、ホンダ「レジェンド」によって世界で初めてレベル3自動運転を実用化した日本でありながら、なぜかその先へ進むのが遅れていると言われがちな自動運転車の普及も、交通システムを含めつつという形で取り組むことを示した。

自工会が2026年から取り組む「新7つの課題」

1.重要資源・部品の安全保障
2.マルチパスウェイの社会実装
3.サーキュラーエコノミーの仕組みづくり
4.人材基盤の強化
5.自動運転を前提とした交通システム確立
6.自動車関連税制 抜本改革
7.サプライチェーン全体での競争力向上

自工会がこれまで取り組んできた「7つの課題」

1.物流・商用・移動の高付加価値化/効率化
2.電動車普及のための社会基盤整備
3.国産電池・半導体の国際競争力確保
4.重要資源の安定調達/強靭な供給網の構築
5.国内投資が不利にならない通商政策
6.競争力あるクリーンエネルギー
7.業界を跨いだデータ連携/部品トレーサビリティの基盤構築

 詳細な取り組み内容については、今後行なわれていく記者会見で詳細に語られていくと思われる。また、2026年はJapan Mobility Show Bizweek開催年にあたるが、モビリティ関連企業と次世代を担うスタートアップ企業のイベントがどのように行なわれていくかにも注目が集まるだろう。