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フィジカルAIのトレンドを決定づけたNVIDIAジェンスン・フアン創業者兼CEOはCES2026で何を語るのか? あのキラキラ革ジャンは豊田章男会長がセレクトしたものだった
2026年1月5日 05:10
世界最大のテクノロジイベント「CES2026」が1月4日(現地時間)のメディアデーから始まる。1月4日~5日がメディアデー、6日~9日がLVCC(Las Vegas Convention Center、ラスベガス・コンベンションセンター)などでの展示となっており、クルマやロボットなどさまざまな分野で最新技術や製品が披露される。
「CES2025」で大きな話題となったのが、2025年1月6日に行なわれたNVIDIA ジェンスン・フアン創業者兼CEOのプレゼンテーション。フアンCEOはAIの将来像として、ロボットや自動運転車などの自律タイプのモビリティに搭載されるフィジカルAI(Physical AI)を紹介。プレゼンテーションの最後には、多数のロボットたちとともにエージェント型AI(Agentic AI)やフィジカルAIに言及して世界に大きな衝撃を与えた。
その結果が、2025年を通してのフィジカルAIのビジネス的な盛り上がりであり、技術媒体だけでなくビジネス媒体までもフィジカルAIを扱う流れとなっている。エージェント型AIについても、NVIDIAは2025年12月に開発支援パッケージとして、オープンモデル、データ、ライブラリからなるNVIDIA Nemotron 3ファミリーを発表。今後、具体的なサービスに向けて実装が進むものと思われる。
そのフアンCEOは、2026年もCESで「NVIDIA Live at CES 2026 with Founder and CEO Jensen Huang」と題したプレゼンテーションを実施予定。日時は1月5日13時(PST現地時間、日本時間は1月6日6時)に行なわれ、Fontainebleau Las Vegasからライブ配信される。昨年はフィジカルAIというトレンドを作り出したフアンCEOのプレゼンテーションだけに、2026年も注目が集まっている。
また、昨年のプレゼンテーションで話題になったものの一つにキラキラ革ジャンがある。フアンCEOは、世界的にも革ジャンCEOとして知られており、節目になるようなイベントでは新調した革ジャンで登壇することが多い。実際、2016年にテクニカルライターである笠原一輝氏が革ジャンについてインタビューした際には、3月に行なわれるGTCを一つの節目にしていると語っていた。
ただ、2025年のキラキラ革ジャンについては事情が異なっており、これはトヨタ自動車 代表取締役会長である豊田章男氏が選んだものとなる。2025年のCES2025では、昼過ぎに豊田会長がウーブンシティのプレゼンテーションを行ない、夕方にフアンCEOがプレゼンテーションを行なった。
このフアンCEOのプレゼンテーションでは、トヨタが次世代車の先進運転支援システムにNVIDIA製SoCであるOrinを採用することを発表した。豊田章男会長によると、そのリハーサル(豊田会長のプレゼンテーション後の時間帯)後に中嶋裕樹副社長とともに招かれ、打ち合わせを行なったという。
その打ち合わせ内容は教えていただけなかったが、唯一明らかにしてもらえたのがフアンCEOの革ジャン選びについて。豊田会長は、「3つある革ジャンの中からどれがいいと聞かれた。一番派手なのを勧めた」と言い、そうして選ばれたのが、あのキラキラ革ジャンだったとのこと。豊田会長はCES2020以来、5年ぶりのCESでのプレゼンテーションだったが、久々にCESに来てくれた豊田会長の思いも背負ってフアンCEOがプレゼンテーションを行なってくれたと受け取っていたようだ。
トヨタとNVIDIAの関係は、車載半導体であるSoCのみで語られることが多いものではあるが、NVIDIAはデジタルツインによる生産工場の改革、そこに導入するロボットのフィジカルAI化も提唱している。
トヨタは愛知県豊田市内に2030年代初頭の稼働開始を目指している新工場建設を公表している。この工場は、「先端技術を活用し、多様な人材が活躍できる環境を備えた『未来工場』」と方向性を示しており、この新工場にフィジカルAIを搭載したロボットなどが導入されるのだろうか。CES2025におけるトップ同士の結びつきが、どのようなことにつながっているのかは気になるところだ。






