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スーパーフォーミュラテストに参加したカッレ・ロバンペラ、会見で「タカ(勝田貴元)は、決断するのを助けてくれた一人」と参戦背景を語る

勝田貴元選手は、ラリー三河湾で週末にデモラン

2026年はスーパーフォーミュラに全戦参戦するカッレ・ロバンペラ選手。WRCチャンピオンを2度獲得している若き天才ドライバー。フォーミュラでの活躍が期待される

 2月25日~26日の2日間にわたってスーパーフォーミュラの走行テストが鈴鹿サーキットで開催された。2026年シーズンは新規参加選手やチームを移籍した選手も多く、各選手は積極的に周回を重ねていた。

 そのテストに先立つ2月24日、スーパーフォーミュラを運営するJRP(日本レースプロモーション)は会見を実施。今シーズンの概略などについて説明を行なったほか、注目の選手については合同記者会見を設定した。

2日間のテストでの最速タイムは1分38秒712。トップからは2秒42遅れの最下位に。ここからの成長に注目が集まる

 最初に設定された会見には、2025年シーズンのチャンピオンを獲得した岩佐歩夢選手とチーフエンジニアである小池智彦氏、2026年シーズンからスーパーフォーミュラに参戦するカッレ・ロバンペラ選手とトラックエンジニアであるヤッシャ・オルマン氏が参加。岩佐歩夢選手は、「全戦優勝でチャンピオンを目指す」と語るなど強い決意を明らかにした。

 一方、TOYOTA GAZOO RacingでWRC(世界ラリー選手権)チャンピオンを2度獲得するなど日本での知名度も高いカッレ・ロバンペラ選手は、心配された体調面について「(昨年の)12月以降よい状態です」と報告。1月にはすでにフォーミュラ・リージョナルカーでオセアニア選手権を走っており、今後はシートタイム(走行テスト)が多くないため、このテストは重要な2日間であると語った。

 ロバンペラ選手が2日間のテストで記録した最速タイムは1分38秒712。トップの福住仁嶺選手とは2秒42の差があり、まだまだこれからアジャストしていく必要性を感じさせるものだった。

 この会見では、今週末にラリー三河湾でデモランのために来日するWRCの勝田貴元選手にも言及。カッレ・ロバンペラ選手と勝田貴元選手はトヨタチームの拠点であるフィンランドに住んでいたこともあり、ライバルでありつつも仲がよいことでも知られている。

ラリー三河湾における勝田貴元選手のデモラン予定。2月28日~3月1日の2日間にデモランとトークショーを行なう

 ロバンペラ選手は勝田貴元選手について、「僕自身もこの移籍についてタカ(勝田貴元)とかなりたくさん話しました、特に去年。タカモトは僕を説得し、決断するのを助けてくれた一人です。この件で彼のサポートを得られたのはうれしかったですし、彼は日本の小さなフォーミュラで本当に活躍して、その後ラリー転向を決意しました。今は僕が逆のことをしているわけです。だから、よい仕事をしようと思っています」と発言。WRCチャンピオンからフォーミュラドライバーへの転身については、トヨタ豊田章男会長との「僕は箱車を推したけど……」というやり取りが知られているが、勝田貴元選手の後押しもあったようだ。

 また、この会見ではカッレ・ロバンペラ選手の呼び方についても質問があり、「僕にこだわりはありません、一番言いやすい呼び方で。たぶん『カッレ』がいいですね」と返答。地元フィンランドでもファンからは「カッレ」と呼ばれており、カッレという呼ばれ方が日本でも定着しそうだ。

 最年少でWRCチャンピオンを獲得したカッレ・ロバンペラ選手の走りを日本で見られるのは貴重な機会であるのは間違いないし、テストで最下位タイムだったロバンペラ選手がどのような成長曲線を描いていくのかも興味深い。スーパーフォーミュラは4月3日~5日、モビリティリゾートもてぎで開幕戦と第2戦が行なわれる。

スーパーフォーミュラは7大会で全12戦開催。4月3日~5日にモビリティリゾートもてぎで開幕する