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トヨタ豊田章男会長、カッレ・ロバンペラ選手のフォーミュラ挑戦について「僕は箱車を推したけど……」と語る 選手本人の選択でスーパーフォーミュラに参戦

ハロウィーン姿でサイン会に登場したトヨタ自動車代表取締役会長 豊田章男氏。ロバンペラ選手のスーパーフォーミュラ挑戦について語った

 10月11日~12日の2日間にわたってスーパーフォーミュラ第9戦・第10戦富士が富士スピードウェイで開催されている。12日は第10戦富士が行なわれ、午前予選・午後決勝というスケジュールで進行している。

 お昼時にはピットウォークを実施。そこでスーパーフォーミュラに参戦中のルーキーレーシングがサイン会を行ない、大嶋和也選手やチームオーナーである豊田章男氏らが、ハロウィーンにちなんだ飾り付けでファンと交流した。

WRCチャンピオンを2度獲得しているカッレ・ロバンペラ選手。2026年シーズンは、スーパーフォーミュラに挑戦する

 ファン交流会のあと、チームオーナーでもある豊田章男氏がスーパーフォーミュラのカッレ・ロバンペラ選手について語ってくれた。

 豊田章男氏は、トヨタ自動車 代表取締役会長であり、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオーナーでもあり、WRC(世界ラリー選手権)への復帰も社長時代に決断した。また、よく知られているようにモリゾウというドライバーネームでラリー参戦を行ない、2025年は富士24時間には水素カローラで、ニュルブルクリンク24時間レースにはGRヤリスでサーキット参戦を行なっている。モリゾウ選手は箱車を好むドライバーであるとも言われている。

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオーナーであり、モリゾウ選手でもある豊田章男氏に、ロバンペラ選手のスーパーフォーミュラ参戦の経緯を聞いたところ、「年も若いからいろいろな選手権を獲りたい」というのが希望であるとのこと。そのため豊田会長は、「トヨタとしてはダカールラリーもある」とラリーレイドへの挑戦も提案。すると本人(ロバンペラ選手)としてはサーキットレースが希望であるという。

 それが分かったので、「箱車かフォーミュラか、僕としては箱車を推していたんだけど。僕は箱車推しだから。なので、箱車だったらという感じで言ったんだけど、フラれてね。僕が言ったんだけど、フラれた(笑)。それでフォーミュラ」(豊田章男氏)と、スーパーフォーミュラに決まるまでの経緯を語る。

 WRC世界チャンピオンがサーキットレースとしても大変なフォーミュラレースに挑戦することに関しては、「(ラリーとサーキットの両制覇は)そんなに簡単ではない。簡単じゃないけど、だから楽しみなんじゃないかな。両方をやりきった人もいないし、そこにチャレンジしたいわけでしょ。これで、大谷翔平のようなモータースポーツ業界の二刀流になったら面白いし」と、挑戦の大変さとともに、偉業とも位置付ける。

 ロバンペラ選手の挑戦については、「応援しますから、(みなさんも)温かく見守ってほしい」と豊田会長は結んだ。

 なお、JRPによると12月10日~12日まで鈴鹿サーキットでスーパーフォーミュラのテスト走行が行なわれる。ロバンペラ選手がテスト走行することが有力視されており、WRC世界チャンピオンがどんな走りをするのかに注目が集まっている。鈴鹿サーキットによると、この日は通常営業日となり、ゆうえんちの入園料のみで観戦できるとのこと。平日とはなるが、JRPなどのインフォメーションを確認しつつ、興味がある方は訪れてほしい。