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スーパーGT 坂東正明代表、日本自動車会議所との取り組みやモータースポーツ振興について語る 「スーパーGTを知ってもらえるような努力を続けていく」

株式会社GTアソシエイション 坂東正明代表

 スーパーGT第2戦富士が5月3日~4日の2日間にわたって富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催されている。決勝日である4日にはスーパーGTを運営するGTアソシエイション 坂東正明代表の定例会見が行なわれた。

 この定例会見の冒頭、坂東代表はスーパーGTの富士戦の取り組みについて説明。スーパーフォーミュラ第3戦オートポリスでは日本自動車会議所が富士スピードウェイのスターリンク10基を一時的に移設して通信環境の改善を行なっていたが、このスーパーGT第2戦富士では水素発電によるカーボンニュートラル運営の取り組みを日本自動車会議所と行なっているという。

 この水素発電に用いられているのが、FCEVの「MIRAI(ミライ)」と「グランエース」のFCEVコンバージョンモデル。スーパー耐久などでは用いられているものだが、スーパーGTでもカーボンニュートラル発電の取り組みを始めている。この富士戦での運用実績を考慮し、今後の電力運用に役立てていくという。

 記者からの質問としては、第1戦岡山での集客が2日間合わせて2万5500人となり、前年対比でも約2000人ほど上回っており、この点についてどのように感じ、分析しているのかという質問があった。

 坂東代表は、観客が増えていることに関しては、2006年に前身の全日本GT選手権からスーパーGTになっての取り組みを振り返り、キッズウォークの導入など親子での観戦を採り入れたことを挙げる。

「2008年から(キッズウォークを)やってるときの5歳、6歳、10歳が、15年経ったときに、親と一緒に来て、行って楽しかった思い出が子供のころにある。富士スピードウェイに行って見たものが、もしかしたらお父さんがレースアンバサダーを見たいがためにキッズウォークに子供を連れてきたのかもしれないというのは大いにあるんだけども、子供のころの印象の中には残ってる。それが大きくなって彼女を連れてきたり、もしくは子供が生まれたりとかいうものがあったときに、自分の思い出の中にサーキットっていうものが一つでも残っていれば、そこに二世代目がそこに誕生してるかもしれない」と、モータースポーツ人気の構築は世代を積み重ねて築いていくものだという。

 そうした努力が結果になって現われているとし、「地道な努力の中から生まれてきたものが少しずつ芽生えている。新しいお客さんというよりは、自分たち関係者の中で、一人一人横の、手をつないでくることによっての部分を地道にやっていく」と説明する。「同じ会社にいて『スーパーGTって何?』って言ったときに伝わるようにしてほしいっていうのがあるし、各々の企業の中でスーパーGTを知ってもらえるような努力を続けていくことが大事なことだと思っている。それが少しずつ今の環境、モータースポーツが許される環境の中で目を向けていただいてるのかなと。それの成果かなというふうに思ってます」と分析した。

 スーパーGTは、2026年からGT500クラスに国産の低炭素燃料であるE10燃料を使用。タイヤの持ち込みセット数も減らす方向で考えている。そのようなサステナブルをレース環境を構築しないと生き残れないという危機感がある。スーパーGTは「日本で最も人気のあるモータースポーツ」ではあるものの、次世代への取り組み、世代を超えた取り組みを行なっていくことで人気のあるモータースポーツであり続けようとしている。