ニュース
日本自動車会議所 豊田章男会長、スターリンクを使ったオートポリスのネットワーク容量改善を確認 モータースポーツの問題を解決していく試み
2026年4月25日 17:04
4月25日~26日の2日間にわたってスーパーフォーミュラ第3戦がオートポリス(大分県日田市)で開催されている。このオートポリスで実証実験が行なわれているのが、日本自動車会議所によるスターリンクを使ったネットワーク容量改善。オートポリスは盆地に位置しており、キャリア回線的に厳しい状況にあり、そこのネットワーク速度を改善しようというものだ。
これは日本自動車会議所 モータースポーツ委員会においてモータースポーツの問題解決を討議したときにいくつかの問題点が挙げられ、それらをスピード感をもって解決していこうとして取り組まれているもの。
スーパー耐久もてぎ戦においては「サーキットのオフィシャルさんに光を当てる」ことを日本自動車会議所は訴求していたが、次に手をつけたのが、サーキットのネットワーク問題になる。
概要は関連記事で紹介したとおりだが、富士スピードウェイから貸し出されたスターリンク10基をパドックビル屋上に設置。5基ずつをまとめる形で回線を構成し、それをオートポリスのフリーWi-Fi回線用に利用している。これにより2.0GbpsだったフリーWi-Fi回線のバックボーンを、1.4Gbps増量し3.4Gbpsへと強化。より多くの観客に、より快適な環境を提供しようとしている。
この屋上に設置したスターリンクを日本自動車会議所の豊田章男会長が予選終了後に視察。実証実験に協力してくれたオートポリス、技術的な面で協力したNTTドコモビジネス、モータースポーツ観光推進協議会 代表理事 吉井秀明氏から説明を受けた。
屋上での状況を確認した豊田章男会長は、パドックビル内にあるネットワークルームを視察。ネットワークルームではオートポリスのフリーWi-Fiの使用状況を確認、今回の増強がどのようにメリットがあったかの確認をしていた。
豊田章男会長によると日本自動車会議所 モータースポーツ委員会でモータースポーツの課題を討議したときにさまざまな問題点が挙げられたが、それをスピード感をもって解決していきたいという。そのために選んだのが、豊田章男会長が責任者となって、まずはやってみるということ。各議論については「総論賛成、各論反対」となりがちなところを、自分が責任者となることでまずはやってみて進めていくという。
また、このネットワーク改善でのメリットは、モータースポーツを見てくれるお客さんがうれしい部分だと豊田会長はいう。お客さんがうれしく、エントラントがうれしく、オーガナイザーもうれしいのがネットワーク改善であり、サーキット単独では投資がしづらい部分を日本自動車会議所として取り組んでいく。
そうしたネットワーク改善の先に、スーパーフォーミュラのモバイルアプリ「SFgo」の快適視聴や、デジタル決済、デジタルチケットなどサーキットのDX化があるとのことだ。
豊田章男氏が日本自動車会議所の会長に就任したのが2025年6月11日。「クルマをニッポンの文化に!」を掲げて自動車業界の改革に取り組んでいるが、モータースポーツにおいてはオフィシャル問題の提起や、サーキットのネットワーク改善など、これまであまり注目されなかった分野の問題を浮き彫りにしている。
こうした問題が広く知られることで、問題を解決可能な協力者も現われてくる。サーキットのネットワーク改善は、誰にとってもうれしいことであるのは間違いなく、早期に各種DXが進められるだけの足まわり充実を期待したい。



