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NTTドコモビジネス、相鉄バスらと5G通信を活かしたレベル4自動運転バスの実証実験 事前予約で一般試乗も可能

NTTとトヨタ自動車が目指す事故ゼロへ向けた取り組みにつながるもの

2026年1月16日 開始
自動運転の実証実験に用いられる日野ポンチョ。8つのLiDAR、10のカメラで周囲を認識する。自動運転の部分は先進モビリティ、通信をNTTドコモビジネスが提供

 NTTドコモビジネスは1月16日、同社を代表機関としたNTTアドバンステクノロジ、NTTデータ経営研究所、スタンレー電気、東海理化、ドコモ・テクノロジ、相鉄バス、先進モビリティとともに、レベル4自動運転におけるローカル5G走行支援や無線リソース最適化による車内遠隔監視の実証を開始した。

 実証期間は1月17日から22日で、一般試乗日は17日、18日、21日、22日の4日間。専用サイトから申し込むことで予約でき、相鉄本線鶴ケ峰駅バスターミナル9番とよこはま動物園を結ぶ路線に乗車できる。

ほとんどの領域で運転手がバスを運転せず、自動運転任せで運行していた

 昨年行なった実証実験では、動物園近くでレベル4自動運転を行なうものだったが、今回は鶴ケ峰駅バスターミナルとよこはま動物園を結び、実際の公道でレベル4自動運転を行なう。駅から動物園に行く際は左折や右折があるのだが、特に右折の際は自動でレーンチェンジを行ない、車線をまたぐ制御を確認できる。

 また、動物園前の車列渋滞に対しては、路側にLiDARやカメラを設置。その情報をローカル5Gで受け取り、光回線経由でクラウドにアップロードしてAI処理を実施。その結果を、5G回線で自動運転バスにフラグ情報で戻すといったことを行なう。

自動運転バス内部のモニタ。認識状態や現在のステータスが分かる

 大容量の映像を送るための5Gスライシング伝送などの実証実験も行ない、5G通信によるより安定した通信の確認もしていく。

 そのほか、現在道交法で認められている監視モデルによる自動運転実証も実施。これは東海理化のシステムを使うもので、1対多(今回は、1対2)モデルでどのような問題点があるかを確認。1対1では結局バスの運転手が増える、もしくは変わらないことにしかならず、省力化にはつながらない。1人の人が複数のバスを監視できるようになってこそ、自動運転バス導入による効率化につながってくる。

東海理化による2台のバスのネットワーク監視システム

 今回は、リッチな通信環境が使えるということで、車内映像もエッジAI処理なしに、5Gでクラウドにアップロード。その映像を解析&監視という実証実験を行なっていた。

路側に設けられたスマートポール。LED灯やカメラ、LiDARを装備する
こちらはローカル5Gが設置されたポール。LiDARやカメラからの大容量データを受ける

 レベル4自動運転によるバスの実証実験は各地で行なわれているが、実際に営業路線としては導入されていない。今回、その点については国が指針を出していることもあり2027年を目処にという回答を得られた。

実証の目的
実証の全体像
検証1
検証2
実施場所およびスケジュール
車両情報
ローカル5G
5Gワイド
ネットワークスライシング
Cradio
ISAP
入庫待ち車列回避

 この取り組みはNTTグループであるNTTドコモビジネスが代表機関となって行なわれているが、NTTとしてはトヨタ自動車と「交通事故ゼロ社会」に向けたモビリティAI基盤構築を発表しており、そこでは人・クルマ・交通環境と三位一体の取り組みが語られている。

 この実証実験では路側にLiDARやカメラを設置したスマートポールを運用しており、NTTとトヨタとで行なっている三位一体の取り組みにつながるものであるとのことだ。