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スバルの新マシン「スバル ボクサー ラリー spec.Z」は、これまで「悔しい思いをしてきた」というラリー2マシンに対抗できるのか?

2026年4月24日 発表
「SUBARU Boxer Rally spec.Z」発表会が開催された

 スバルは4月24日、全日本ラリー選手権(JRC)に向けた新マシン「SUBARU Boxer Rally spec.Z」を公開した。

 スバル ボクサー ラリー spec.Zは、これまでの参戦車両「WRX S4」をベースとした車両から「BRZ」にベース車両を変更し、これまでよりボディを小型化することでRally2車両に対して競争力を高めた。JRCにはSUBARU TEAM ARAIとして参戦し、ドライバーに新井敏弘選手、コドライバーに安藤裕一選手を起用する。

「BRZ」をベースとしたスバル ボクサー ラリー spec.Z
アンベールの様子

 車両の主な変更点としては、BRZのFA24型エンジンにターボチャージャーを搭載するとともに、直結4WD化。さらに、徹底的な軽量化を行なうとともに、エンジン搭載位置を最適化し、重量物を中央寄りに配置することで、ヨー慣性モーメントを小さくした。サスペンションはWRX S4で熟成させたものを踏襲しつつも、WRX S4で課題となっていた部分を改善してきたとのこと。

2025年シーズン、2026年シーズンの振り返り
2026年シーズンでのアップデート
スバル ボクサー ラリー spec.Z
徹底的に軽量化が行なわれている
エンジンはBRZと同じFA24にターボを搭載。搭載位置は車両の中心に寄せられている
サスペンション取り付け部分
スバル ボクサー ラリー spec.Z
コドライバーに安藤裕一選手(左)、ドライバーに新井敏弘選手(右)を起用
トークショーが行なわれた

 群馬サイクルスポーツセンターでテスト走行をしたという新井選手は、「何事も問題が起こらなければいいと思いながら走った」と話し、「攻めるというよりは、ストレートでちゃんとブレーキを踏んで、アクセルを踏んで、ちゃんと動くことを確認しました。とはいえ、これまでにないコーナリングスピードを感じることもあり、WRX S4よりもすごい動きをしますね」と、スバル ボクサー ラリー spec.Zに対する印象を語った。

新井敏宏選手

 また、エンジンが助手席側に寄っていることもあって、コドライバーが熱くなる条件がそろってしまっているという、今後に向けて改善すべき課題も語られた。

 新井選手はスバル ボクサー ラリー spec.Zのことを「とにかく抜群にかっこいいマシンになった」と語るとともに、「今までRally2が本当に速くて、この2~3年はずっと悔しい思いをしてきたので、このマシンでやっつけたいと思って頑張ります」と、今後の抱負を語った。

 安藤選手も「見た目だけじゃなくかっこいい走りをして、少しでも早くコドライバーとしてのアジャストをして、結果につながるように頑張ります」と語った。

安藤裕一選手
トークショーには開発を担当した株式会社スバル スポーツ車両企画室 担当部長 山田大輔氏も参加

 スバル ボクサー ラリー spec.Zのデビュー戦は、5月8日~10日にかけて開催される全日本ラリー選手権第3戦「YUHO Rally 飛鳥 supported by トヨタユナイテッド奈良」となる。このデビュー戦はおそらくデータを集めるための重要な一戦になるだろう。とはいえ、ただ完走を目指すだけでなく、できれば上位に食い込んでほしいと思うのがファンの心理ではないだろうか。上位を期待しつつ、まずはスバル ボクサー ラリー spec.Zがどのような走りをするのか注目だ。

 さらに、スバルは今後、量産車の開発とモータースポーツの連携をこれまで以上に強めていくという。スバル ボクサー ラリー spec.Zの活躍が、今後の量産車にどのように反映されるのかも楽しみにしたい。

スバル ボクサー ラリー spec.Zのみならず、2026年のスバルはモータースポーツシーンに新型車両を投入している。今後の活躍と量産車へのフィードバックに期待