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日野、超低床・ウォークスルー構造の小型BEVトラック「デュトロ Z EV」改良 航続距離は184kmと従来比20%以上向上

2026年6月2日 発売
写真は小型BEVトラック「日野デュトロ Z EV」

 日野自動車は6月2日、前輪駆動による超低床・ウォークスルー構造を採用する小型BEV(バッテリ電気自動車)トラック「日野デュトロ Z EV」を改良して発売した。

 日野デュトロ Z EVは、2022年の発売以降、累計2000台以上を販売してきたモデル。普通免許で運転できるサイズによるドライバー不足の解消や、超低床・ウォークスルー構造による作業負担の軽減、BEVならではの静粛性を生かした住宅地での配送対応など、ラストワンマイル物流が抱えるさまざまな課題の解決に貢献してきた。

 今回の改良では、大容量バッテリを搭載することで、一充電当たりの航続距離を従来比で20%以上向上させた184km(WLTCモード)を達成。充電残量への不安を軽減している。

 安全装備面では、見通しのわるい交差点での出合い頭の事故や、右左折時の前方死角での接触事故などを抑制する「出合い頭警報(FCTA)」を新規搭載。車両の左右前面にある広角ミリ波レーダーが前方死角エリアでの移動物を検知し、衝突のおそれがある場合に警報音、ピラー部表示灯の赤色点滅、マルチインフォメーションディスプレイへの表示によりドライバーに注意を促す。

新たに搭載された「出合い頭警報(FCTA)」の作動イメージ
ピラー部表示灯の警告イメージ。運転経験を問わず誰もが安心して運転できる安全性能を追求した

 また、ミリ波レーダーと画像センサーによる検知性能が向上した「PCS(プリクラッシュセーフティシステム)」を採用。車両に加えて、昼夜の歩行者や自転車運転者の検知も可能とし、衝突・追突事故の抑制に貢献する。

 そのほかの改良点として、荷台バックドアのストッパー解除方法を従来のワイヤー式から「インサイドハンドル式」へと変更。荷物を持ちながらでも容易にストッパー解除が可能となり、バックドアの開閉操作性を向上させた。

 さらに、フロントおよびサイドガラスへの「UVカットガラス」の採用や、坂道での車両の後退を防ぎ発進時の危険回避をサポートする「ヒルアシストコントロール」も新規搭載し、ドライバーの負担を軽減して働きやすい環境を整えている。

 主要諸元は、ボディサイズは4690×1695×2285mm(全長×全幅×全高)、床面地上高は積車時400mm/空車時450mm、最大積載量は950kg。最高出力50kWの交流同期電動機を搭載し、総電力量40kWhのリチウムイオンバッテリを組み合わせる。

 なお、日野は2026年6月10日〜11日に新宿住友ビル三角広場で開催される「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2026」で、車両の新たな活用方法の一例である「日野デュトロ Z EVモバイルオフィス(ベースは2024年モデル)」を出展する予定となっている。

6月10日・11日に開催される「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2026」に出展予定の「日野デュトロ Z EVモバイルオフィス」