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ミニバンだけじゃない! NSXからスーパーワンまでホンダアクセスが提案する「愛車と楽しむアウトドア」活用術

現在開発中の「タープチェア」もお目見え

ホンダアクセスが主催したアウトドア体感撮影会。ホンダ車のある生活の楽しさを伝えることを目的に開かれた

 今回紹介するのはホンダ車用の純正アクセサリーを企画、販売するホンダアクセスが主催した「ホンダアクセス アウトドア体感撮影会」である。

 純正アクセサリーとしては、フロアマットやETC、ナビゲーション、ドライブレコーダーなどが一般的に知られているが、ホンダアクセスではそれだけでなく、クルマに乗ることの楽しみやユーザーの趣味をサポートする側面からも純正アクセサリーの展開に力を入れている。そこが大きな特徴である。

 今回の撮影会では、そんなホンダアクセスの純正アクセサリーを軸に「アウトドア」をテーマにしたコーディネートを施した6台の車両が展示された。おもしろいのが、どの展示車両も純正アクセサリーの販売にダイレクトにつながるような展示ではないところだ。その目的は「ホンダ車のある生活の楽しさ」を伝えることであり、その題材として使われたのがアウトドアレジャーということである。

 そしてその分かりやすい例がNSX。このクルマはすでに車両販売が終了しているうえ、販売されていた当時、アウトドアレジャー向けの純正アクセサリーがラインアップされていたわけではない。それだけに取材前の案内に「NSX」と書いてあったのを見たときは、正直なところ「なんで?」と思ったのだが、実際に展示された車両を見て説明を聞くと納得。

 意外性だけを狙ったものではなく、アウトドアフィールドへの乗り入れや荷物を積むことに向いていないNSXであっても、出かける場所や道具の選び方、積み方を工夫すれば本格的なキャンプが楽しめることを見せるものであった。そしてこれこそ、この撮影会の趣旨をもっとも表している展示だったかもしれない。

NSXでのキャンプシーンをイメージしたもの。大型のテントを含む装備はすべてNSXのトランクに入るもの。「Moduloアルミホイール MR-R03」(162万円/前後異径4本セット)を装着していた
詰め込む順番など工夫する必要があるが、このように入ってしまう。実際にNSXでキャンプに行なった模様はホンダアクセスのオウンドメディア「カエライフ」で公開されている
キャンプの定番装備。2名分を運ぶことができているが、ポイントとしてはオートバイでのキャンプ泊で使うような小型軽量のものを取り入れること
大型テントに2名分のコット。居心地に直接関係するところは妥協せずにギアを選んでいる

コンパクトな最新EVで楽しむアウトドアレジャー

スーパーワンではソロ用のテントと組み合わせたキャンプ泊のイメージを展示。これぐらいの装備なら余裕で載せることができる。エクステリアでは「デカールBULLDOG」(2万3100円)と「デカールピンストライプ」(1万5400円)、足下は「アルミホイール ME-027」(3万800円/本)、「テールゲートスポイラー」(7万7000円)を装着

 Super-One(スーパーワン)は「最新EVで楽しむ。手軽で贅沢なオソト時間」をテーマにした展示となっていた。展開としてはテント泊を軸として、そこで使う調理器具は車体から取り出した電気で使えるものとしている。実際に置かれていたのは、コーヒー豆を挽くための電動ミルやお湯を沸かすための電気ケトルである。

 スーパーワンは荷物の積載性も高いので、今回のキャンプギアであれば余裕で積み込むことができる。リアシートをあまり使わないのであれば、積みっぱなしにすることも問題ないはず。荷物の出し入れがなければ行きたいと思った時にすぐに出かけられるので、積載性に余裕があったとしても、積んでおいて邪魔にならないくらいのコンパクトのギアを揃えておくのはアリだと思う。

純正アクセサリーの「AC外部給電器」(4万1800円)で電気製品を利用
展示では電動ミルで豆を挽いて、電動ケトルでコーヒーを入れるという例を見せていた

 さて、そのようなキャンプスタイルも良いのだけど、今回気になったのがテールゲートに装着された「テールゲートタープ」(3万3000円)である。このアイテムはテールゲートを開いた状態で2面をカバーする分割式タープで、ホンダアクセスが扱う純正アクセサリーなのだが、実はスーパーワン用ではなくて「フリード」用のアイテムとなる。

 今回はアウトドアレジャーのさまざまなスタイルを見せることがテーマなので、あえて違う車種のアクセサリーを組み合わせている。これがなんとも魅力的というか、スーパーワンでのドライブをより楽しくするものとして見えた。

スーパーワンの展示で気になったのがこの「テールゲートタープ」。2面分割タイプなのでテールゲートと多少サイズが違っていても、このように問題なく装着できてしまう

 スーパーワンは峠や郊外へのドライブが楽しいクルマであるが、せっかく出かけるなら走ってばかりではなく、景色や雰囲気の良いところでクルマを止めての休憩タイムを楽しみたいところだ。

 そんな時に運転席に座ったままの時間ではなく、テールゲートを開けて「テールゲートタープ」を張ってアウトドア的なスペースを作れば、現地での気持ちよさは倍増するのではないだろうか。それに「テールゲートタープ」を張るだけなら簡単な手間で済ますことができる。

 このようなスペースを作った上で、展示されたキャンプシーンと同様にクルマの電気でコーヒー豆を挽いて飲むという時間の過ごし方はなかなかに素敵なものだと想像できるのだ。

テールゲートの固定法は市販の吸盤を利用する
下側は水を入れたペットボトルなどのウエイトでばたつきを抑える。ロープの先にペグをつけて、地面へペグ打ちするのももちろんアリだ
テールゲートを開いた状態のラゲッジフロアの高さが座るのにはちょうど良いので、そのままチェアとしても使用できる。小さいテーブルを持参すれば十分なデイキャンプスタイル
リアシートを倒してラグを敷くなどして、足を伸ばして座れるスペースを作るとよりリラックスした時間を過ごすことができるだろう。フロントシートにもたれかかるだけでなく、アウトドア用の座いすを持ち込めば、より快適に座ることができそうだ
同じくEVであるN-VAN e:は車中泊をテーマにした展示がされていた
助手席をダイブダウンすることで2m以上のフラットなスペースを作ることができる。そこにマットとシュラフをセット
N-VAN e:はモードをREADYにしておけば、クルマのオートACを使用することができるが、展示ではあえてポータブルエアコンを稼働させていた。純正アプリで電気使用量の上限を決めておけば、バッテリの使いすぎを防ぐこともできる
N-VAN e:も純正アクセサリーの「AC外部給電器」(4万1800円)を使用することでクルマのバッテリを蓄電池として使用することができる
取り出した電気を車内で使用するには「外部電源入力キット」(3万7400円)を使用する
これからの季節のアウトドアレジャーは虫対策が必須である。これは純正アクセサリーの「テールゲートメッシュ」(2万2000円)
センター部分はファスナー操作で開けることができる。開けた部分はロールアップして固定できる
ボディに固定してる部分(すべて吸盤)を外すことで、テールゲートメッシュの上部を外すことなくテールゲートを閉めることができる。入浴などでクルマを少し離れるときなどは施錠したいので、こういう使い方ができるのも便利
上部の固定は面ファスナーなので、展開も準備も容易だ
「ルーフキャリア」(4万2900円)を装着すると、サイドオーニングも取り付けることができる
インテリアでは「ルーフインナーサイドパイプ」(2万2000円)と「ルーフインナーラック」(1万1000円)が装着されていた。タオルや着替えなどを置くスペースとして便利

ミニバンからスポーツセダンまで、車中泊の楽しみ方

 続いてはステップワゴン スパーダとフリード・クロスターでのアウトドアスタイルの提案。まずはステップワゴンだけど、これは「家族との遊びからノマドワークまで実現するモバイル空間」というテーマで展示されていた。

 多彩なシートアレンジが可能なステップワゴンなので、写真のようにベッドスペースと、ノマドワークをするためのオフィススペースを車内に作り上げることができるのだ。また、両方ともベッドスペースにすることで大人2人が横になるスペースを作ることができる。そしてリア席モニターで映像を見ながらゆっくり過ごすなんてことも可能なのだ。

ステップワゴン スパーダでの展示。車内を就寝スペースおよびノマドスペースとして使い、車外にカーサイドタープを使ったリビングを作る。エクステリアパーツでは「フロントグリル」(5万9400円)、「バンパーワイドガーニッシュ」(5万5000円)、「ME-026アルミホイール」(2万3650円/本)などを装着
ベッドスペースの長さは十分にある。モデルは身長180cmの方だが、この身長でもまだ余裕がある
2列目シートを展開しておくとベッドからすぐにシートに座ることができる。また、作業や食事が終わったらすぐに横になることも可能だ
シートをフラットモードにしてもどうしても段差ができてしまうので、そこはクッションなどでフォローすると段差が気にならなくなる
敷いてあるインフレータブルマットは長さが約180cmあるが、ステップワゴンのシートを倒したスペースはそれよりも長い

 この展示では車内空間のプライベート感を高めるためのアイテムが重要なポイントになっている。使用しているのは純正アクセサリーの「プライバシーシェード」(1万6500円)と「セパレートカーテン」(7700円)で、装着すると写真のように外からの視線を完璧にカットすることができる。同時に遮光性が高いので車中泊で使用した場合も、プライバシーの保護だけでなく、夜明けの明るさで目が覚めてしまうことを防いでくれるものである。

窓を覆う「プライバシーシェード」と運転席側と後席側を仕切る「セパレートカーテン」の組み合わせ。このように外からの視線をしっかりと防いでくれる。また、外の明るさもカットするので車中泊の時は快適に就寝することができる
「15.6インチリア席モニター」(14万9600円)を装着するとちょっとしたシアタールームを作ることができる。また、HDMI端子もあるのでノマド作業中のパソコンの画面をここに表示することもできそう
「セパレートカーテン」はルーフライナーに取り付けたフックにループを引っ掛けて固定。また、ルーフライナーと内装パネルの隙間に「ヘラ」状のストッパーを差し込むなどして位置決めと固定を行なう
2列目シート用のアシストグリップにベルトをかけることで、しっかりと張ることができる
3列目シートをフロアにたたむとベッドを出したままでもそれなりに広いスペースを作ることができる。ここにものを置くのもいいが、着替えなどで立ち上がりたいときのスペースとしても使用できる

 今度はフリード e:HEV クロスター。こちらは「プライバシーシェード」(3万3000円)を使って、外からの視線と明るさをカットする車中泊仕様としているが、単に寝るだけでなくプロジェクターとスクリーン(社外品)を使用したシアタールームとしているのがポイント。

フリード e:HEV クロスターを使用した車中泊&シアタールームの展示。「ボディーサイドモール」(3万3000円)、「アルミホイール MG-032」(3万2560円/本)、「ドアハンドルプロテクションカバー」(1万1000円)、「マッドガード」(1万5400円)などを装着

 フリード e:HEV クロスター(5人乗り)は簡単なシートアレンジで広いフラットな空間を作ることができるが、シート同士の合わせ目等ではどうしても段差ができてしまう。しかし、それらは大きなものではないので車中泊やキャンプで使用するクッションマットを敷くことで、就寝に適したスペースを作り上げることができる。

 ただ、ボディサイズがあまり大きくないクルマなので、車体に対してまっすぐ寝るには身長が165cmくらいまでが限度。それより大きな人は、フロアに対して斜めに寝転ぶことで足を伸ばして就寝できるだろう。

シートを倒した後に市販のウレタンマットなどを敷くことで、快適なベッドスペースを作ることができる
プロジェクター用のロールスクリーンは純正アクセサリーの「ルーフラック」(1万5400円)に仮装着している
装着した状態で外の明かりを取り入れたり、外の様子を見たりするために窓の部分はフラップ式で開けられるようになっている。フラップの固定は面ファスナー
閉じた状態。また写真には写っていないが、リアクオーターウィンドウ、テールゲートウィンドウのシェードもセットに含まれている
これは「トランクサイドボックス」(4万1800円)」、有孔ボード付き。車中泊時の小物の整理に便利なアイテム
フリード以外の車種にも設定がある「オールシーズンマット フロント用」(1万3200円)。アウトドアレジャーでは土の地面や草の上を歩くので、汚れに強く、掃除もしやすいマットがあると非常に便利。2列目用も用意されていて価格は1万3200円
スーパーワンでも使われていた「テールゲートタープ」(3万3000円)は、本来フリード用の純正アクセサリー。このようにタープの下に椅子を出すと車外でのくつろぎスペースが作れる
太陽の移動に合わせてタープを展開する位置を変えられるので、あらゆる時間帯に対応できるのもこのアイテムのメリット
装着には「ユーティリティーフック」(9350円)も必要
タープにはこのように「ハトメ」がついているので、ガイロープなどを結んでその先に重しをつけたり、地面にペグ打ちしたりすることができる
今回はさまざまな車種でアウトドアレジャーが楽しめることを表していた。そこでシビックRSでの「スポーツセダンで車中泊!?」というテーマの展示。「LEDフォグライト」(6万3800円)、「テールゲートスポイラー」(6万8200円)、「アルミホイールセンターキャップブラックHマーク」(1万7600円)などを装着
シートの段差はマットで埋めて、頭側はリアシートの足下にトランクボックスを置くことで対応している。身長180cmのモデルが寝転んでもこれだけ余裕がある
シートを倒すとトランク部分との境に段差ができる。そのまま寝転ぶとかなり気になるが、エアマットを敷くだけでも充分寝ることができる
エアマットを敷いた状態。頭の方が高くなるが車中泊の場所では路面に傾きがあることが多いので、こうした高低差を利用することであらゆる場所で寝やすい角度を探すことができるメリットもある
車中泊セットをしまうとこのような感じ。これでウィンドシェードがあれば完璧(純正アクセサリーでのラインアップはない)。スーパーGTなどのレース観戦ではゲート前に早朝から並ぶこともあるので、そういう時にもシビックであればしっかり休むことができそうだ

これまでにないアウトドアチェア

アウトドア取材会ということで同時に公開された「Tarpchair(タープチェア)」。移動だけでなく、移動した先の体験まで楽しめることを目的にデザインされた新しいコンセプトのチェア

 ホンダはモビリティーメーカーではあるが、移動そのものだけでなく、その先の体験まで楽しめるライフスタイルを作りたいと考えているメーカーだ。そこでデザイナーを主体とする部署が開発しているのが「Tarpchair(タープチェア)」。日差しや雨を遮るタープと、快適な座り心地を備えたチェアを組み合わせたもの。制作においては、美しさと機能性の両立を重視している。

 タープの部分は、オリジナルデザインでカスタマイズが可能になっているため、ホンダの純正仕様のほか、例えばどこかのブランドのオリジナルデザインを使うことで、BtoBの展開も可能となっている。

 また、タープのデザインを含めてインテリアとして使うことも想定されているので、オフィスインテリアのほかに、自宅のリラックスチェアとしても使用できるものとなっている。

 なお、企画とデザインはホンダが担当しているが、製品の製作については100年以上アウトドア用品を作り続けてきた「SINANO(シナノ)」の協力で行なっている。発売時期は2026年中を予定。価格は未定となっている。

タープのみ取り外せるので、ここをオリジナルデザインとすることも可能
チェアの部分には写真のような丸いパーツが付いている。これは背もたれの役目をするもので、小さいながら寄り掛かると上半身がリラックスできる
一流のアウトドア用品メーカーで製造するので、使用するパーツのクオリティーは高く、長く使えるものとなっている
組み立て式。パーツ点数は多いが、慣れてくると5分くらいで組み立てができるようになるという
タープをきれいに張るために扇状のパーツを使用。こういうところにも設計のこだわりが見える
フレームの部分の形状も強度を出すためのものとなっている

「ホンダアクセス アウトドア体感撮影会」では、NSXでのキャンプから始まってステップワゴンやフリードといったアウトドアシーンでのおなじみのクルマまで展示されていたが、どれもありきたりの使い方ではなく、工夫やアイデアが盛り込まれているものとなっていた。ホンダのクルマに乗ってなくても「自分ならこうしたい」と想像するだけで楽しい気分になるのではないだろうか。

今回のモデルを務めてくれたのはModuloスマイルの池永百合さん。スーパーGT GT500 Modulo Nakajima Racingのレースアンバサダーを務めている