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ホンダ「N-BOX」マイチェンのポイントとは? 開発責任者の諫山博之氏が語る

2026年7月16日 発表
マイナーチェンジした「N-BOX」の事前説明会&撮影会が実施された

 本田技研工業は7月16日に軽自動車「N-BOX」の改良モデルを発表し、17日より発売を開始するが、先駆けて事前説明会&撮影会が実施された。今回の改良では、デザインと装備を見直し、ユーザー満足度の向上が図られており、主な変更点は以下のとおり。

 まず、「CUSTOM(カスタム)」は“迫力”と“押し出し感”を、従来モデルよりも高めている。インテリアデザインはクールな雰囲気を重視し、メリハリのある上質空間へと進化させた。装備面は9インチギャザズナビ、ETC2.0を標準装着とするなど、便利さや快適性を向上させている。

N-BOX CUSTOM ターボ。ボディカラーはプレミアムサンライトホワイト・パール

 アクティブなイメージの「JOY(ジョイ)」は、フロントグリルのデザインを変更。従来はグリルのセンターに「H」マークが入っていたが、これを「HONDAレターロゴ」に変更。さらに従来はアクセサリー設定だったフォグライトを標準装備した。

 これに加えて、エクステリアパーツにブラック加飾パーツを多く採用し、インテリアもシートやラゲッジ表皮をブラック化した「N-BOX JOY ブラックスタイル」が新たに設定された。

N-BOX JOY ターボ 特別仕様車 ブラックスタイル。ボディカラーはデザートベージュ・パール/ブラック

 標準車に関してはメッキ加飾パーツの採用をしたほか、ファッションスタイルのルーフ色をホワイトに変更。インテリアではシートバックアッパーポケットの追加、それと便利な機能として車速連動ワイパーが装備された。

 新たなグレード体系は、NA(自然吸気)エンジンモデルが、「N-BOX」「N-BOX ファッションスタイル」「N-BOX CUSTOM」「N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル」「N-BOX JOY」「N-BOX JOY 特別仕様車 BLACK STYLE」。さらに、福祉車両として「N-BOX スロープ」「N-BOX CUSTOM スロープ」が設定されている。

これは標準車となるN-BOX ファッションスタイル。ボディカラーはフィヨルドミスト・パール/ホワイト

 ターボエンジンモデルが、「N-BOX CUSTOM ターボ」「N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル」「N-BOX JOY ターボ」「N-BOX JOYターボ 特別仕様車 BLACK STYLE」の設定で、NA、ターボとも駆動方式は2WD(FF)と4WDが用意されていて、価格は176万8000円~273万7900円となる。

開発責任者の諫山博之氏がマイチェンのポイントを説明

N-BOXシリーズの改良モデルが登場。右が「N-BOX CUSTOM ターボ」、左が「N-BOX JOY ターボ 特別仕様車 BLACK STYLE」

 説明会で登壇したN-BOX開発責任者の諫山博之氏によると、今回の改良にあたり、従来モデルは車両のパッケージから乗り心地、静粛性、安全性、動力、性能、デザイン・装備、そしてブランドにわたりバランスのとれた高い評価を得ていたが、今回はその中からグレードを絞った「デザイン」の変更と、すべてのグレードに共通する装備面での見直しを図ったという。

株式会社本田技術研究所 四輪研究開発センター N-BOX開発責任者の諫山博之氏は、1989年に本田技研工業へ入社。1992年に本田技術研究所に転籍し、初代「オデッセイ」「ライフ」「インテグラ」などのインテリア設計に従事。2008年にはアジア専用モデルの初代「ブリオ」のインテリア設計PL(プロジェクトリーダー)を務め、2017年にアジア市場をターゲットとする2代目「BR-V」の開発責任者代行(設計領域)に就任。現在は「N-BOX」の開発責任者を担当

N-BOXカスタム/エクステリア

 デザインの変更が行なわれたのは「カスタム」。従来モデルの「カスタム」は新しい時代の表現として、押し出し感を目指すのではなくて、品格や高性能を表現するものを目指したデザインとなっていた。しかし、このコンセプトは一定の評価を受けていたが、予想した結果にはならなかったそうだ。そこで、改良モデルでは、改めて「迫力や押し出し感」を出していく考え方に切り替えて、誇りや存在感の向上をテーマとした。

 フロントフェイスには巨大なクロームグリルを採用することで、押し出しの強さを強調。また、下側のグリル造形を左右に広げることでロー&ワイドなシルエットとしている。これにより正面から見たときの存在感を高めている。一方で、単に迫力を持たせるだけでなく、クロームグリルによってソリッドの質感と風格も表現している。

 また、フロントグリル上部のフロントアクセサリーLED(開発陣は一文字ライトと呼んでいる)を常時点灯化することで、昼夜を問わず存在感と先進感がプラスされた。

「N-BOX カスタム ターボ コーディネートスタイル」を設定。ベースのカスタムに対して、メッキ加飾をダーククロームに変更。またホイールカラーをベルリナブラック塗装+切削としている
今回の改良ではリアバンパーを新作とした。ポイントはロアガーニッシュのボディ色化とメッキ加飾の追加。ここはカスタムすべてに共通
大きめのクロームグリルを用いたデザインに変更。また、ヘッドライトの形状も変更することで張り出し感を出している
ヘッドライトは本体外側カバーの張り出しを強くした形状に変更されている
存在感の向上と先進感を表現するため、フロントアクセサリーLEDを常時点灯化する
リアコンビネーションランプもデザイン変更されている。またポジションランプも常時点灯化している
コーディネートスタイルではアルミホイールのカラーがベルリナブラック/切削となっている
従来は黒く処理されていたバンパーのロアガーニッシュがボディ同色になった

N-BOXカスタム/インテリア

 インテリアデザインも変更されている。コンセプトは「クールで大人の色気を醸し出すメリハリのある上質空間」というもの。内容としては室内の照明をすべてLED化し、助手席ダッシュボードにあるインテリアイルミネーションをナイトブルーへ変更。そしてエアコン吹き出し口はメッキリングをダブル化、シフトパネルにはシルバー塗装を追加。さらにドアハンドルのカバーをピアノブラックとしている。

N-BOXカスタムターボ コーディネートスタイルのインテリア
ステアリングは2本スポークで本革巻き
シフトノブも本革巻き(スムースレザー)になった。パネルにはシルバーの塗装が追加されている
エアコン吹き出し口のリングは2重のメッキリング仕様に
ドアノブ周辺パネルのカラーはピアノブラックに変更
助手席前のトレー部にあるインテリアイルミネーションの照明色はナイトブルーとなった
車内照明はすべてLED化している

 装備面でもステアリングヒーターを標準装備。そして9インチギャザズナビとETC2.0車載機も標準装備としている。これは従来モデルで「よく選ばれている純正アクセサリー」を標準装備とすることで、純正アクセサリーとして別々に購入していたときの支払額よりも、支払金額を抑える狙いもある。

 さらに運転席と助手席の間のコンソールに「センターUSBチャージャー」を標準装備。これはスマートフォンなど電子機器の充電に加えて、エアコンの風を循環させるための電動ファンや小型ディスプレイの電源をとるにも便利なものとなっている。さらにシートバックにはスマートフォンなどを差し込んでおけるシートバックアッパーポケットが装備された。

従来は純正アクセサリーとして選ばれていた9インチギャザズナビが標準装備になった
ETC2.0も標準装備。装着率の高い用品を標準装備すると、ユーザーの総支払額が安くなるメリットがある
シートバックにポケットが装備された
前席の間にUSBタイプCチャージャーが装備された(イルミネーション付き)
USBチャージャーの活用例としてエアコンの風を送るための電動ファンやタブレットを追加。使用している電動ファンやタブレットホルダーは社外品

N-BOX JOYターボ 特別仕様車ブラックスタイル

 JOYのターボモデルは、フロントフェイスは従来は純正アクセサリーとして設定されていたHONDAレターロゴ入りグリルを標準設定としている。また、同じく純正アクセサリーであったフォグライトも標準装備とした。なお、フォグライトの標準装備はNAモデルでも採用されている。

 それに加えて、外観をブラックで引き締めた「ブラックスタイル」を新たに設定。フロントグリルのHONDAレターロゴをブラック化し、ヘッドライトガーニッシュもブラックメッキ化されている。またリアエンブレムもブラック、バンパーガーニッシュもブラック化される。

 さらに足下はホイールキャップがブラック化されたハーフホイールキャップとなり、給油口ガーニッシュが標準装備された。

N-BOX JOYターボ ブラックスタイル
N-BOX JOYターボ ブラックスタイル
HONDAのロゴが黒色になり、ヘッドライト内のガーニッシュもブラックメッキとなる
フォグライトは標準装備とした
給油口ガーニッシュも標準装備になった
ポジションランプは常時点灯仕様に変更
ホイールキャップはブラック仕上げ
エンブレム類はブラックで統一。バンパーガーニッシュもブラック仕上げとなる
ブラックスタイルではシート表皮のカラーも変更。標準車がベージュのチェック柄だったのに対し、ブラックのチェック柄となった
リアシート、ラゲッジのフロアパネルも同じ色になる
リアシートをたたんだ状態
JOY ターボ ブラックスタイルのインテリア。従来からの変更点はカスタムと同じ内容。インテリアイルミネーションのカラーはアンバーとなる
N-BOX ファッションスタイル
ルーフのカラーがホワイト
ファッションスタイルのインテリア。ナビとETC2.0はメーカーオプション。標準装備としてはセンターUSBチャージャーとシートバックアッパーポケット、車速連動ワイパーといった機能が追加された
ステアリングまわり。その他、従来モデルからの変更点としては、運転しやすさの向上を目的にマルチビューカメラがメーカーオプションで設定された
ファッションスタイルのフロントシート
ファッションスタイルのリアシート

N-BOXカスタム スロープ

 超高齢者社会へ突入している日本では、要支援・要介護人口は増加していて、2040年には10人に1人が要介護となる見込みとなっている。

 それに対して福祉車両の市場としては、コロナ禍による買い控えがあったものの現在は回復傾向にあり、特に車いす仕様車はシェアを伸ばしている。軽自動車のスロープ付き車のジャンルでは、2024年まで7年連続で販売実績のトップとなっていたが、2025年度はその座を他社に譲ることになった。しかし、今回の改良にて2026年度は再びナンバー1の獲得を目指すとのことだった。

N-BOXカスタム スロープ

 スロープは、後席スペースに車いすを1台搭載できる仕様で、N-BOXの特徴である低床フロアを生かしたなだらかなスロープに、ホンダの技術が詰まった強力な電動ウインチを採用している。電動ウインチの巻き上げ速度は2段階で調整でき、さらに引き上げる際に車いすの進み方に左右差が出た場合、自動的に進路補正する機能も付いているので、車いす利用者が安心して、利用できるだけでなく、介助者の負担も軽減する仕様となっている。

低床フロアの利点を生かしたなだらかなスロープ
車いすを積み込んだ状態
搭載時の車いすは前が上がった状態で固定される。この姿勢は不自然そうに思えるが、ブレーキをかけた際の減速Gを受けても体が安定するとのこと
電動ウインチは運転席と助手席の下に1つずつ付いている。ベルトの巻き取りを均等に行なうための進路補正機能を搭載する
電動ウインチの操作用リモコン。ボタンは3つとシンプル
リアシートを展開した状態。スライド機能はない。乗車定員は4名
足下の広さは十分な印象。車いすを使用しない状態でも使いやすいように作られている
リアシートを折りたたんでラゲッジを広げた状態
ラゲッジのフロア下にちょっとした収納スペースがある

 今回展示していたスロープは、N-BOXの中でもスタイリッシュな「カスタム」がベースとなっていたが、改良でカスタムのテールゲートデザインは、従来よりもスタイリッシュになっている。そこでスロープでも専用ロングテールゲートにカスタムのデザイン性を再現。また、バンパーも専用品とし、ロアガーニッシュのボディ同色化やメッキ加飾を追加するなど、福祉車両でもエクステリアのスタイリングにこだわった仕様としている。

スロープを展開するため、テールゲートは専用品となるが、ベースとなった「カスタム」のテールゲートデザインの再現性にこだわっている。また、介助者が作業しやすくするためのテールゲート内側にLEDランプが追加されている

 福祉車両の販売についての取り組みも強化する。福祉車両の展示、試乗車を配備し、サービス介助士が在籍する「オレンジディーラー店舗」の展開を進めていく。現在は全国で395店舗が設置されているとのこと。

 また、ホンダ福祉車両の特別研修を受けて、さらに社内テストに合格をした深い商品知識を持つスタッフを増やしていくことも行なう。こちらは現在、全国で57名の該当者がいるそうだ。さらに福祉車両の特徴として、急な介護が必要になったユーザーにも対応できるよう、早期納車車両の情報をホンダのWebサイトで掲載する取り組みも進めている。

スロープは車いすだけでなく、アクティビティなど幅広く活用できる
【N-BOX スロープ】カワムラサイクルコラボ!試して分かった!N-BOXと車いすの相性は?【第四弾】(12分53秒)

ホンダアクセス純正アクセサリー&無限パーツ装着車

 ホンダアクセスが手がける純正アクセサリーのコンセプトは、「いつまでも若々しくアグレッシブでいることを楽しみたい!」というもので、50歳代の男性や子離れ層をイメージした仕様となる。

 展示されていたのはN-BOXカスタム「スポーティスタイル」。ネーミング通りのスポーティな印象を高めるワイド&ローを強調したデザインとなっている。

「スポーティスタイル」のコーディネートが施された「カスタム」
リアビュー。ライセンスフレーム・リア用(4950円)。フロント用もある(4950円)
フロントグリル(4万6200円)は3色展開。Hマークの両サイドはベルリナブラック。写真ではその下の白いパネルの部分のカラーが3種類設定される。写真はプラチナホワイトパール、そしてクリスタルブラック・パール、メテオロイドグレー・メタリックがある。バンパー部のフロントロアグリルガーニッシュ(2万5300円)も用意。カラーはベルリナブラック
ドアミラーカバー(8800円)は純正アクセサリー。ボディサイドにはスポーティなデザインのデカール(2万5300円)を設定。ホイールは15インチアルミホイールMS-052(3万9600円/1本)
ドライブレコーダー前後2カメラセット(7万400円)。取り付け時間を大幅に短縮することで、工賃込みの総額を抑えることを行なっている。性能以外でもこうしたことに気を遣ってくれるのはうれしいもの
ケーブルホルダー付きのインパネトレーマット(3850円)はグレーとベージュの2色がある
サンシェード内蔵大型ルーフコンソール(4万4000円)
サンシェードを出した状態
12.8インチリア席モニター(12万6500円)
インナードアハンドル&ドアポケットイルミネーション(1万4300円)
フロアカーペットマット・プレミアムタイプ(3万800円)。サステナブル素材で消臭・抗菌加工済み。ヒールパッド付き
リア席には濡れた汚れにも強いオールシーズンマット(1万2100円)
ラゲッジには縁高タイプのラゲッジトレー(9900円)を敷く
LEDワイドイルミネーションのフットライト(1万7600円)はフロント用とリア用のセット
ハイグレードスピーカーシステム(6万8200円)。JVCケンウッド製でフロント、フロントツイーター、リアの6つのスピーカーで構成される
フロントツイーターはドアハンドル部分に付く

 無限は「My Special BOX 」をプロダクトコンセプトに掲げ、エクステリアパーツをラインアップ。特に今回の改良で迫力が増したフロントフェイスについては、スポーティさを追加するためのデザインを多く取り入れている。また、フロントのボリュームに合わせて車体のサイドとリアにもエアロパーツを追加する構成。

 パフォーマンスパーツではデュアルエキゾーストシステムにパフォーマンスダンパー、15インチアルミホイールのMDYが設定されている。ほかにはインテリアパーツとしてスポーツマット、スカッフプレート、ドアインナープロテクター、スポーツラゲッジマットの設定がある。

「My Special BOX 」をコンセプトにしたエクステリアパーツを装着する。ベースはN-BOXカスタム
ドアサイドデカールは2枚1セット、塩ビ製、無限コーポレートカラー入り(2万4200円)
スーパーハイボスカル製の無限ロゴ入りボンネットデカール(7150円)。フロントグリルガーニッシュ(4万4000円)
無限ロゴ入りのフロントロアグリルデカール(8800円)
車高が下がったようなスポーティなイメージになるフロントアンダースポイラー(6万6000円)
真空成形、PPE製のサイドスポイラー(6万6000円)。塗装済みのカラードタイプ
カーボンナンバープレートガーニッシュ(4万4000円/2枚セット)。UVカットクリアコート済み。1枚での販売もある。1枚の場合は2万2000円
ドアインナープロテクター(1万3200円/2枚セット)
ベンチレーテッドバイザー(2万7500円)
標準のテールゲートスポイラーの裏面に装着する。テールゲートスポイラーロアガーニッシュ(4万4000円)
リアアンダースポイラー(6万6000円)。真空成形、材質はPPE
15インチアルミホイールのMDY(12万7600円/4本セット)。サイズは15×5.0J インセット+45
デュアルエキゾーストシステム(開発中)。テールパイプのサイドにも無限のロゴが入る。バンパーは加工が必要で、専用のロゴ入りマフラーガーニッシュも付属する
スポーツマット(2万7500円)は無限刺繍エンブレム入り。スカッフプレート(1万1000円)はハイボスカル製のカーボン調シボ加工
ドアインナープロテクター(1万3200円)はハイボスカル製のカーボン調シボ加工
スポーツラゲッジマット(2万5300円)
シートを倒した状態