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スーパーGTに参戦するレーシングプロジェクトバンドウの御殿場新工場を公開 レーシングカーミュージアムも建設中
2026年7月13日 16:42
- 2026年7月12日 開催
スーパーGT「AUTOBACS SUPER GT 2026 SERIES」のGT500クラスに「TGR TEAM WedsSport BANDOH」として参戦するレーシングプロジェクトバンドウ(以下、RACING PROJECT BANDOH)は、富士スピードウェイに近い静岡県御殿場市内に、新たな活動拠点となる「RACING PROJECT BANDOH FUJI BASE FACTORY(フジ・ベース・ファクトリー/以下、FUJI BASE FACTORY)」を建設。今シーズンから稼働を開始している。
スーパーGTでは、6月20日~21日に予定されていた第3戦マレーシア大会が2027年以降に延期され、2026年シーズンは全7戦で行なわれることになった。これにより、5月に行なわれた第2戦から、8月1日~2日に富士スピードウェイで開催される第4戦まで、約3か月のインターバルが生じている。
そこでこのタイミングを利用して、RACING PROJECT BANDOHはチームのスポンサーや関係の深い人たちを招待し、新工場を案内する催しを開いた。
かっこよく働くメカニックの姿を見てもらう場所
FUJI BASE FACTORYの正確な敷地面積や建物のスペックについては、今回のお披露目では公開されていない。
この工場は本来は自チームのマシン(19号車)をメンテナンスできるものとして建設されているが、モータースポーツ全体のサポートも考えて、他カテゴリーのマシンの受け入れができるように作業スペースに余裕を持たせている。
内部を見たところ分解整備など行なうスペースは3つ用意されている。そのほかにもメカニックごとに振り分けられた作業台があって、それぞれの作業台の間隔も広めに取られている。また、「定盤」のあるセッティング作業用のスペースが用意されている。
なお、今シーズンは19号車のほか、フェラーリ・チャレンジの車両を2台、メンテナンスしている。
そのほかの設備は、工場内の見学ツアーの際の写真を含めて後述する。
スーパーGTは国内で最も人気のあるモータースポーツの1つであり、毎戦、大勢の観客がサーキットへ足を運んでいる。その中では、父親に連れられた子供の姿を見かけることも多く、坂東氏はそうした子供たちに「クルマのことを好きになってほしい」「モータースポーツに興味を持ってほしい」と考えていたそうだ。
そのため、レース開催時だけでなく、東京オートサロンやカーショップでのトークショーにも積極的に参加し、クルマの面白さやモータースポーツの魅力を発信してきた。さらに、坂東商会の地元にあるJリーグサッカーチームのイベントでも同様のトークショーを行なったほか、現役を退いたGT500マシンを持ち込み、車両の展示や、子供を対象としたコクピットへの乗り込み体験なども行なってきている。
このような活動を続けている坂東氏には、以前からもうひとつ実現したいことがあった。それが「オープンガレージ」だ。
坂東氏は若いころにドイツで暮らした経験があり、現地のモータースポーツガレージを見学した際、オープンガレージに参加したことがあるという。見学したのはドイツの名門である「ACシュニッツァー」のガレージだったそうで、機能的なガレージの造りや、そこで働くメカニックのかっこよさが強く印象に残ったとのこと。
その経験から、いつかは自分のチームでもオープンガレージを開催したいと考えていた。しかし、以前の工場では見学者のための安全なスペースを確保できず、実行に移せないでいた。そこで新工場では、設計段階からオープンガレージの実施を想定し、見学者が安全に作業を見られる造りを採り入れたことで、ようやく実現できる環境が整ったのだった。
ちなみに、富士スピードウェイに隣接する「富士モータースポーツフォレスト」にあるルーキーレーシングやシェイドレーシングでは、いち早くガレージ見学会を実施している。坂東氏はその取り組みについて「すごく正しいこと」と感じているそうだ。
ただ、プライベートチームがあれだけの規模の施設を造るのは困難であるため、「自分がやりたいこと、そしてやっていることを、少しでも見せる形にしていきたいと思っています」と語った。
オープンガレージの受付などについては、現在はまだ未定。開始時期や申し込み方法などは決定次第、RACING PROJECT BANDOHの公式Xなどで発表される予定。受付体制が整っていないため、開始時期前に工場を訪ねても、見学を含めゲストを迎えるという対応ができないそうなので注意してほしい。
オープンガレージで坂東氏が子供たちに見せたいと考えているのが、「かっこいいガレージで、かっこよく働くメカニックの姿」である。
モータースポーツはチームで戦うものだが、やはり目立つ存在はドライバーであり、メカニックにスポットが当たることはあまりない。しかし、レーシングチームを運営する坂東氏は、ドライバーと同様にメカニックも重要な存在であり、その仕事がかっこいいものであることをよく知っている。
そこで、メカニックが実際に働く姿を見せることにより、子供たちにもそのかっこよさを感じてもらうことを目的としている。そして将来、メカニックになりたいという夢を持ってもらうことにつながればと期待しているとのことだ。
現在はまだ受け入れ体制などが整っていないため、オープンガレージの実施や告知は行なっておらず、学校などからの問い合わせもない状況だという。今後は体制を整えながら、この取り組みを進めていきたいとのことだった。
レーシングカーを中心としたミュージアムも開設へ
モータースポーツやクルマが好きな子供たちを増やすための、もう1つの取り組みとして準備しているのが、レーシングカーを中心としたミュージアムの開設である。
FUJI BASE FACTORYでは、メインの工場棟の隣にもう1つ建物がある。以前は倉庫として使われていた建物で、そこを改装し、一般に公開するミュージアムとする予定だという。
今回のお披露目に合わせ、チームのメインスポンサーである「ウエッズ」などから歴代のレーシングマシンを借り、建物内に展示していた。これらの車両は今後もここで保管される予定で、ミュージアムとして一般公開された際には、一部の車両で、子供が自由にコクピットへ乗り込めるようにする予定とのこと。
展示車両については、ほかのチームが使用したGTマシンなども含めて交渉を進めているという。
さらに、個人が所有するレーシングカーや希少なスポーツカーを、セキュリティと空調を備えたスペースで預かるサービスも行なう予定だ。所有者の許可が得られれば、預かった車両がミュージアムの展示車両として並ぶこともあるという。保管サービスに興味のある人は、坂東商会まで問い合わせてみてほしい。
ミュージアムの開設に関しては、現在「CAMPFIRE」でクラウドファンディングを実施している。興味のある人は、「CAMPFIRE」公式Webサイトのプロジェクトページも確認してみてほしい。































