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BYD、広瀬アリスさんも登場した新型軽EV「ラッコ」発表会
新開発統合技術「X-PACK」やCTB構造採用
2026年7月28日 19:43
- 2026年7月28日 発表
BYD Auto Japanは7月28日、日本の軽自動車規格に合わせて専用設計した新型軽EV(電気自動車)「ラッコ(RACCO)」を発売した。価格は214万5000円〜249万7000円で、全車15万円のCEV補助金対象となる。
広瀬アリスさんがラッコに乗って登場
同日開催された報道発表会には、新TVCMに出演する俳優の広瀬アリスさんがゲストとして登壇。ラッコに乗ってステージ上に登場した。実車を前に行なわれたトークセッションでは、広瀬さんは新CMでは実際にラッコに試乗して、EVならではのスムーズさに自然体で驚いていたことを明かした。
また、ラッコに対して広瀬さんは「乗っていると、時間が経つたびにどんどん居心地がよくなっていくというか、動く自分の部屋みたいな感じになります」などと感想を語るとともに、ラッコに装備された電動スライドドアについて両手がふさがっていても開閉できる使い勝手などを実演して紹介した。
広瀬さんは「ラッコは毎日の暮らしの中で、楽だなとか、助かるなって感じられるポイントがたくさん詰まったクルマになっています。ぜひ皆さまも一度乗っていただきたいと思っております」とその魅力をアピールした。
日本の軽自動車専用設計で「日本の暮らしに寄り添う」
同発表会には、本国のBYD副総裁でBYD JAPAN代表取締役社長を務める劉学亮氏をはじめ、BYD Auto Japan代表取締役社長の東福寺厚樹氏と、同 商品企画部担当部長の田川博英氏、本国BYDのRACCOプロジェクト商品総責任者の楊歩益氏らが登壇した。
劉学亮氏は、日本市場における軽自動車の重要性に触れ、「日本の独自の軽自動車文化とお客さまの繊細なニーズを深く尊重し、日本専用に完全新規開発した。日本の皆さまの暮らしに寄り添う妥協のない軽EVを作り上げた」との思いを語った。
続いて登壇した東福寺厚樹氏は、日本における販売戦略や購入後のサポート体制について説明。ラッコの販売体制では顧客の利便性と安心感を高めるため「3つのラッコ楽」と題したサービスを提供することを紹介した。
1つ目は「ロングラン新車保証」。一般的な車両保証6年/15万kmに加え、EV高電圧・駆動部品および駆動用バッテリには8年/16万kmの長期保証を設定。さらに、1万8000円の有償延長保証に加入することで、駆動用バッテリの容量保証を最長10年/20万kmまで延長可能とした。
2つ目は専用の据置型ローン「ラッコ楽っとプラン」。エントリーグレード「RACCO 200」の場合、頭金・ボーナス払い0円で、CEV補助金15万円の分割適用により、実質月々1万9300円(5年均等払い[60か月])からの支払方法を用意した。
そして3つ目が、軽自動車として世界初という「SDV(Software Defined Vehicle)」の採用により、車載ソフトウェアをOTA(Over The Air)によって無線アップデートすることで、購入後も機能や使い勝手が継続的に更新され、常に最新モデル同等の状態を維持できるようにした。
東福寺社長は「購入時の価格ハードルを下げ、バッテリに対する将来的な不安を解消する『ラッコ楽』なサポート体制を整えた。軽EVを日本の新たな当たり前にしていきたい」との意気込みを示した。
新開発の統合型EV技術「X-PACK」とバッテリをボディと一体化するCTB構造を採用
BYD Auto Japan 商品企画部担当部長の田川博英氏とBYDのRACCOプロジェクト商品総責任者の楊歩益氏からは、ラッコの詳細な解説が行なわれた。
ラッコについて、田川氏からは「軽自動車の中で最も多くのお客さまが選んでいるのが、このスーパートールという全高1800mmの車型です。年間約65万台の乗用車というと、軽乗用車全体で130万台ぐらいになりますので、約半分がこの形を選んでいただいております。私たちは軽EV市場だけを見てラッコを作ったのではなく、日本の軽自動車市場そのものに挑戦したかった」との狙いを話した。
楊歩益氏からは「限られた軽規格のボディサイズの中で、乗員スペースと衝突時のクラッシャブルゾーンを最大限に確保するため、パワーユニット周辺の集積化を徹底追求した」と、新車安全性能評価「J-NCAP」での最高レベル獲得を目指して開発された車体構造と最新テクノロジーの詳細が明かされた。
ラッコは、BYDのEV専用プラットフォーム「e-Platform 3.0」をベースに、同社独自のリン酸鉄リチウムイオン電池「ブレードバッテリ」を車体構造の一部として一体化させる「CTB(Cell to Body)」技術を軽自動車として初採用した。
さらに、軽自動車の全幅・全長制限の中で安全性、居住性、航続距離を極限まで高めるため、統合型EV技術「X-PACK」を新たに開発した。X-PACKは、駆動用バッテリ、電子制御ユニット、DC/OBC統合ユニット、高電圧配電ユニット、バッテリコントローラ、PTC/ACコントローラ、車両コントロールユニットなどをバッテリユニット内部に高度に集約・統合する技術。
新開発のX-PACKにより、ラッコでは、エンジンやトランスミッションなどの大型部品がフロントのエンジンルームを占有する従来の一般的なガソリンエンジン搭載の軽自動車との比較で、衝突時の衝撃エネルギーを効率よく吸収するための空間(クラッシャブルゾーン)を39%拡大、万が一歩行者と接触した際に歩行者の頭部へ加わる衝撃を35%低減させた。
ボディ骨格には約70%の高強度鋼板を使用し、ルーフとサイドパネルの接合部には従来のスポット溶接ではなく高精度なレーザー溶接を採用。スーパートールボディかつ左右電動スライドドアを備えながら、従来の軽自動車の枠を超える高いボディ剛性と静粛性を実現したという。
バッテリの安全性では、過酷な釘刺し試験や多セル短絡熱暴走試験をクリアした安全なブレードバッテリを搭載。全領域熱マネジメントシステムの導入により、冬場における航続距離の低下も抑制されている。
そのほかにも、ミリ秒単位の応答性を持つインテリジェント・トルク制御アーキテクチャと専用サスペンションチューニングにより、街中での軽快な取り回しや高速道路での高い走行安定性を実現させたとしている。
楊歩益氏は「新開発のX-PACKとCTB構造により、厳しい軽自動車の寸法制限の中でもトップクラスの安全性能と広い室内空間、優れた走行安定性を両立させた。海外仕様の縮小版ではなく、一切の妥協を排した日本市場専用のピュアEV」であると自信を示した。
バッテリは航続距離320kmと210kmの2タイプ、3グレード構成で展開
ラッコのラインアップは、一充電走行距離210kmで日常使いに適したエントリーモデル「RACCO 200」、一充電走行距離320kmで上位装備を備えた「RACCO 300Plus」、最上級グレードの「RACCO 300Premium」の3グレード構成。
価格はラッコ 200が214万5000円、ラッコ 300Plusが239万8000円、ラッコ 300Premiumが249万7000円。
ボディカラーはアークティックホワイト、コスモスブラック、チーズイエロー、アークティックブルー、ミッドナイトグリーン、ルビーレッドの全6色。インテリアには標準ファブリックのほか、防水特製高級ファブリックや合成皮革(ブラック&ベージュ)などがグレードに応じて設定される。




























