イベントレポート 東京オートサロン 2026

BYD、2026年は軽EV「ラッコ」に加えPHEV「アット2」「シール6」の2車種投入を予告

ラッコのバッテリは約20kWhのスタンダードと約30kWhのロングレンジの2種類

2026年1月9日~11日 開催
BYD Auto Japan株式会社 代表取締役社長の東福寺厚樹氏

「東京オートサロン2026」に出展しているBYDの日本法人BYD Auto Japan(BAJ)は、会場でプレスカンファレンスを実施し、ブース展示車の説明とともに2026年に導入する車種について言及。予告している軽EV「RACCO(ラッコ)」だけでなく、コンパクトSUV「ATTO(アット)2」とステーションワゴン「SEAL(シール) 6」というPHEV2車種も投入することを予告した。

 ブースでは、軽EV「RACCO」のプロトタイプモデルを間近で確認できるほか、発表されたばかりのPHEV「SEALION(シーライオン)6」をはじめ、国内ラインアップのすべてのクルマに乗り込んで確認できる。

新エネルギー車(NEV)展開の元年、PHEVでさらに拡販

シーライオン 6の前で説明する東福寺社長

 BAJの東京オートサロンの参加は今回が3回目。カンファレンスではBYD Auto Japan 代表取締役社長の東福寺厚樹氏が登壇し、2026年はBEVだけでなくPHEVを本格展開することで、「BYD新エネルギー車元年」と位置付けた。

グローバルでBYDはBEVの販売トップになった
国内でもBYDは好調

 東福寺氏はまず2025年を振り返り、グローバルで226万台の電気自動車を販売したこと、新エネルギー車全体で460万台を販売したこと、さらに国内の登録台数が前年比で約7割アップの3742台、総受注台数ではクロスオーバーSUVの「シーライオン7」が牽引したことで年間4000台を超えたとアピール。

 経営でも話題作り、拠点作り、そして実績作りを積極的に行ない、長澤まさみさんをブランドアンバサダーとした結果、ブランド認知度が約2割から5割へと向上。拠点数は目標としていた100拠点を達成できなかったものの69拠点となり、都道府県カバー率で85%を達成、実績についても3年連続で成長があったという。

スーパーハイブリッドと呼ぶPHEVを投入して顧客層を広げる

 2026年は航続距離の点で電気自動車は不安だと感じる人に対し、スーパーハイブリッドのシーライオン6を導入することで「より多くのお客さまに積極的にBYDを選べる環境を整えてまいります」と述べ、すでにシーライオン6は約300台の確定注文があること、試乗予約も日に日に増えていることなど、現在の進捗状況を説明した。

軽EVは電池容量と航続距離を発表、PHEVは2車種投入

軽EVのRACCO

 そのうえで、2026年の具体的なラインアップ強化策として、すでに2025年のジャパンモビリティショーで発表し、2026年投入予定の軽EV「RACCO」について、搭載バッテリ容量を発表した。

 バッテリは2タイプで、ショートレンジのスタンダードモデルが約20kWhで航続距離が200km超、ロングレンジモデルが約30kWh、300km超とした。さらなる情報は2月に専用Webサイトを立ち上げて公開していくという。

 また、「スーパーハイブリッド」という名称で展開するPHEVについては既存のATTO 3の下位モデルでコンパクトな「ATTO 2」、ステーションワゴンタイプの「シール6」を導入する。東福寺氏はシール6について「電気自動車に乗ってみたいけれど背の高いSUVばっかりで駐車場に入らないなと諦めていたアクティブライフ志向の方にお選びたいただけるロングセラーモデル」と説明した。

2026年投入のPHEV、ATTO 2
2026年投入のPHEV、シール 6

 これらの導入により「今年から来年にかけて、小さな軽のEVからスポーツセダン、SUVシリーズ、ステーションワゴンにまで拡大。さらには、電気だけでなくプラグインハイブリッドモデルも選べる、全8モデルの新エネルギー車オールラインアップ体制になる」と自信をみせ、短期間で車種がそろうことから「BYD Auto Japanの日本市場における本気度をご理解いただけるのではないかと思っている」と述べた。

BYDの2026年のラインアップ
BYDの事業方針と目標
BYD新エネルギー車元年

 さらに東福寺氏は2026年の販売について「多くの皆さんがご承知の通り、昨年末決定された新しい政府補助金などで大きなハンディキャップをつけられており、販売環境としては大変厳しいスタート」と厳しい状況を説明したがらも、2025年を上まわる販売実績の達成や認知向上に挑戦していくと宣言した。

長澤まさみさんからBYDに期待を寄せる動画メッセージを放映。動画を紹介する際、東福寺氏から長澤さんの結婚についてもあわせて紹介された

BYDの国内ラインアップが集結、乗り込みも可能

 ブースではBYDのラインアップが展示される。軽EV「RACCO」については間近で見ることができるだけで車内への乗り込みはできないが、現行車種のドルフィン、ATTO3、シール、シーライオン6、シーライオン7については乗り込みも可能。インテリアや座り心地などを試すことができる。

軽EVのRACCO
軽EVのRACCO
軽EVのRACCO
軽EVのRACCOの内装
シーライオン 6
ドルフィン
ATTO 3
シール
BYD純正の普通充電機も展示している

 そのほかでは、アンケートに答えるとガチャが引けてBYDのアクリルキーホルダー、ミニカー、旅行券が当たるほか、BYDのブースではおなじみとなったスマートフォンなどの充電コーナーが設けられている。

アンケートに答えるとガチャでアクリルキーホルダーやミニカー、1万円の旅行券などがもらえる
BYDブースではおなじみの充電コーナー
正田拓也