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メルセデス・ベンツ、バッテリEVの新型「CLA」発表会 次世代のメルセデス・ベンツの幕開けを担うモデル
バッテリEVと内燃機関で共有する新世代プラットフォーム「MMA」を初採用
2026年7月30日 06:00
- 2026年7月29日 発表
メルセデス・ベンツ日本は7月29日、新型「CLA」発表会を東京・表参道のMercedes-Benz STUDIO TOKYOで開催した。すでに先行して発表された48Vハイブリッドシステムを搭載する内燃機関モデルに加え、今回は注目の「with EQ Technology」を掲げるBEV(バッテリ電気自動車)モデルが公開された。
発表された「CLA with EQ Technology」「CLA Shooting Brake with EQ Technology」については既報のとおりだが、発表会の様子をお知らせする。
新世代プラットフォーム「MMA」を初採用する新型「CLA」
発表会にはメルセデス・ベンツ日本の社長兼CEOのゲルティンガー剛氏と商品企画部商品企画課CLAプロダクトマネージャーの石田京太郎氏が登壇し、次世代メルセデスの幕開けを担う同モデルの革新性について説明を行なった。
剛氏は「累計販売台数は6万台を突破し、まさに日本市場におけるメルセデス・ベンツの成長を牽引したモデル」とこれまでのCLAの実績を紹介、そのうえでCLAについて「次世代のメルセデス・ベンツの幕開けを担う非常に重要なモデル。メルセデス・ベンツは自動車を発明して140年にわたり、技術革新によって自動車の価値を進化させてきた。その核心の積み重ねを今最も分かりやすい形で示すのは新型CLAではないか」とした。
その結果、「想像を超える走りと上質な乗り心地」を実現したと強調し、新型CLAは、新世代プラットフォーム「MMA(メルセデス・ベンツ・モジュラー・アーキテクチャ)」を初採用したモデルだとした。
剛氏は「パワートレーンだけでなく、シャシーや足まわりも一新した。その結果、CLAらしいスポーティな走りはそのまま、より上質な乗り心地と高い走行性能を実感いただける」と述べ、コンパクトセグメントの期待を超える快適性を実現したことを強調した。
クルマを「相棒」へと変える独自の「MB.OS」
また新型CLAの特徴は、走りや乗り心地のほか、メルセデス・ベンツ独自開発のオペレーティングシステム「MB.OS(Mercedes-Benz Operating System)」だとした。
新型CLAは「MB.OS」を全面採用してインフォテインメント、車両制御、安全支援、運転システムを1つの知的なシステムとして統合。剛氏は「これからのメルセデスの頭脳とも言える存在であり、その先進的な頭脳はフラグシップモデルのSクラスと変わらない」と説明。
特に、MicrosoftとGoogleのAIを統合した「MBUXバーチャルアシスタント」の搭載により、クルマとの関係は従来の「操作するもの」から「自然に会話をする相棒」のような存在へと進化するという。
具体的には、Googleと連携して開発された新世代のナビゲーションを採用し、Googleの地図データとメルセデス独自のUI(ユーザーインターフェース)/UX(ユーザーエクスペリエンス)を組み合わせることで、精度の高い渋滞情報や周辺施設情報の取得が可能となった。また、OTA(Over-The-Air:無線ソフトウェアアップデート)に対応しており、購入後も機能や体験を継続的に更新できる点も特徴となる。
ビジョン EQXXの技術を継承した「EQ Technology」
続いてプロダクトマネージャーの石田氏が、CLAの電気自動車モデルである「CLA with EQ Technology」の具体的な魅力を解説。このモデルには、1回の充電で1000km以上の実走行を達成したコンセプトカー「ビジョン EQXX」で培われた高効率化の技術思想が随所に受け継がれているという。
その第一が徹底的に磨き上げられた空力性能。石田氏は「車体サイズを拡大しながらCD(空気抵抗)値0.21を実現した。特に高速走行では、空気抵抗を抑えることが電力消費の低減に大きく貢献する」と語った。
パワートレーンには、リアアクスルに永久磁石同期モーターと2速トランスミッションを組み合わせた新開発の電動ドライブシステムを搭載。これにより、市街地から高速走行まで幅広いシーンで効率と走行性能を両立した。
バッテリは高密度化を追求した新世代の三元系リチウムイオン電池で、上位モデルの「CLA 250+」では容量85.5kWhのバッテリを搭載、その結果、日本におけるメルセデスのBEVラインアップ最長となる一充電航続走行距離771km(WLTCモード値)を実現している。
高効率な電動パワートレインは走行距離の長さだけではないとし、「駆動システムとバッテリから発生する熱、そして外気という3つの熱源を活用し、これらの熱を効率的に利用するマルチソースヒートポンプを採用することで、バッテリの電力消費を抑える。
また、充電についても、エレクトリックインテリジェンスによるナビゲーションにより、目的地を設定するだけで、現在のバッテリ残量と、ルート上の高低差、気温、充電スポットの情報などを考慮し、充電スポットを含むルートを提案してくれる。
日本の「禅」に着想を得たインテリアと「スーパースクリーン」
デザイン面では、メルセデスの思想である「センシュアル・ピュリティ(官能的純粋)」を、電動化とデジタルの時代に合わせて再解釈。石田氏は、インテリアについて「日本の禅の庭に着想を得た、本質的なものだけを残すというデザイン思想のもと、複雑な造形をそぎ落としたミニマルで先進的な空間へと進化した」と表現した。
インテリアのなかでも乗ってすぐ目に入る「MBUXスーパースクリーン」が、ダッシュボードの幅いっぱいに広がる。これまでSクラスやEクラスにのみ採用されていたこの装備を、コンパクトセグメントとして初めてオプション設定した。また、パノラミックルーフを標準採用し、UVカット率99.9%に加えて赤外線反射・断熱性能を備えた「ローイコーディング」を施すことで、季節を問わず快適な室内環境を実現している。
さらに、浮遊感のあるドア、センターパネルやセンターコンソールなど、それぞれのエレメントをまるで宙に浮いているかのようにデザイン、軽やかさと開放感を演出しているという。
エクステリアは、ハイブリッドモデルとBEVの違いはほとんどないが、BEVモデルは142個のLEDによるスターパターンを採用した「イルミネーテッドメルセデス・ベンツパターンパネル」が、ひと目でメルセデス・ベンツと分かる印象的な表情を生み出している。
また、シームレスドアハンドルを標準装備、見た目のすっきりさだけでなく空力特性も向上させている。
1835mmの車幅と、最大1290Lの荷室
新型CLAは、先進性だけでなく日本市場における実用性も重視している。車幅は機械式駐車場に対応する1835mmに抑えられており、日本の道路環境でも取り回しやすいサイズとなっている。
また、BEVモデルのメルセデス・ベンツとしては、1930年代の「130(W23)」以来、約90年ぶりとなる「フロントトランク」をボンネット下に採用し、101Lの収納スペースを確保した。
シューティングブレークモデルでは、40:20:40の分割可倒式リアシートにより、荷室を最大1290Lまで拡大でき、ゴルフバッグ3個の積載が可能となっている。
安全性に関しても「このクラスで最も安全なクルマ」を目指して開発された。8個のカメラ、5個のレーダー、12個の超音波センサーから得られる情報をMB.OSが処理し、高度な運転支援機能(SAEレベル2相当)を実現している。さらに、側面衝突時に前席乗員同士の接触を防ぐ「センターエアバッグ」を、このセグメントで初めて採用した。
東京都なら補助金活用で実質495万円から
新型CLAは、パワートレーンは「EQ Technology」を掲げるBEVモデルと48Vハイブリッドの内燃機関モデル、そしてボディタイプはセダンとシューティングブレークをラインアップ。
剛氏は「私たちは先進技術を一部の上位モデルだけのものとは考えていない。メルセデスで培った最新技術を新型CLAにも惜しみなく投入した」と語り、同モデルが価格以上の体験価値を提供する一台であることを強調した。
価格についてはセダンの「CLA 200 with EQ Technology」が668万円だが、CEV補助金(98万円)や東京都民に限るが補助金(70万円)を組み合わせることで実質500万円、さらに剛氏が「早期にご成約された方向けに5万円のクーポンをご用意している」とし、実質495万円から購入できることも紹介した。
新型CLAを展示
発表会の行なわれたMercedes-Benz STUDIO TOKYOには、この日は新型CLAで埋めつくされた。展示された新型CLAを紹介する。



















































