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トヨタ、WEC富士6時間の3年ぶり優勝について中嶋裕樹副社長がメッセージ
「技術を磨き、仲間を信じ、世界一を目指して挑戦し続ける」
2026年9月28日 07:03
9月25日~27日の3日間にわたってWEC(世界耐久選手権)第6戦富士6時間レースが富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催された。WECに参戦するトヨタレーシングにとって、この富士戦は4年ぶりに優勝したル・マン24時間での成長を地元で見せる重要なレースと位置付けていた。
しかしながら、26日に行なわれた練習走行で出遅れ。天候の問題で予選がキャンセルとなり、トヨタレーシング 7号車 TR010 HYBRID(マイク・コンウェイ/ニック・デ・フリース/小林可夢偉)、8号車 (セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)は、それぞれ予選で13位、8位と下位に沈んだ。
くしくもル・マン24時間レースと同様の予選で遅れとなり、下位からの巻き返しを狙う状況となってしまった。
27日の決勝レースでは、終始トップはアルピーヌチームの2台が占めるなど苦しいレース展開。しかしながら、6時間レースの残り1時間を切った段階で、1コーナーにおいて大きなアクシデントが発生。ガードレールが曲がってしまう事態となった。
レース時間残り57分でセーフティカーが出ることになり、すべてのクルマでトップとの差が縮まる。その後、ピットレーンが解除、一斉に各車がピットイン。このピットインでトヨタレーシングが見事な戦略を見せ、8号車がトップに立ち、アルピーヌの猛追を抑え込んで優勝した。
ル・マン24時間と同じく、チームの力を見せつけた見事な逆転劇で、地元凱旋レースと位置付けるWEC富士6時間レースを、3年ぶり10度目の優勝で飾った。
この勝利について、トヨタレーシング会長でありトヨタ自動車代表取締役副社長 中嶋裕樹氏がジャイアーノ名でメッセージを発表。トヨタレーシングを応援してくれたすべての人に向けお礼を述べた。
ジャイアーノ(中嶋副社長)メッセージ
ホームレースの富士で、優勝することができました。
ともに戦ってくださったファンの皆さま。
サーキットに足を運び、最後まで声援を送り続けてくださった皆さま。
そして世界中から応援してくださった皆さま。
本当にありがとうございました。
まずは、ドライバーたち、そしてチームのみんなに伝えたいと思います。
優勝おめでとう。そして、本当にありがとう。
ホームレースで勝つことは、決して簡単ではありません。
多くのファンの皆さまが見守る中、期待を力に変え、大きなプレッシャーを乗り越えて結果を出してくれたことを、心から誇りに思います。
もちろん、優勝できたことはうれしいです。
しかし、私が何よりもうれしく、誇りに思っているのは、その結果に至るまでのプロセスです。
『For the Engineering Race』を胸に、一人ひとりが技術を磨き、過去の失敗から学び、互いに語り合い、助け合いながら、より強いチームをつくってきました。
エンジニアは、最後の最後まで知恵を絞りました。
メカニックは、クルマを信じ、最高の状態で送り出し続けました。
戦略を担うスタッフは、刻々と変わる状況の中で勇気を持って決断しました。
そしてドライバーは、仲間とクルマを信じ、限界の先まで挑み続けました。
誰か一人の力だけでは、レースに勝つことはできません。
それぞれが自分の役割を果たし、お互いを信じ、支え合い、最後まで戦い抜いたからこそ、今回の勝利をつかむことができました。
これは、速さだけで勝ち取った勝利ではありません。
人の力で勝ち取った勝利です。
そして今回、ことし3度目となる表彰台の頂点に立つことができました。
一度の勝利で終わるのではなく、これまで積み重ねてきたものが、確かな力になり始めています。
ル・マンの後、私は「チームが変わった」と申し上げました。
モリゾウさんが、モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを続け、挑戦する仲間を育て、その仲間たちが思い切り力を発揮できる土壌をつくってきてくれたからこそ、私たちは自分たちの道を信じて進むことができました。
モリゾウさんにル・マンの優勝トロフィーをお渡しできたことは、一つの約束を果たした瞬間でした。
しかし、あのトロフィーはゴールではありません。
そこに込められているのは、技術者たちの意地です。
現場で汗を流した仲間たちの努力です。
自分たちの可能性を信じ、挑戦し続けたチーム全員の思いです。
技術を磨き、仲間を信じ、世界一を目指して挑戦し続ける。
それがTOYOTA RACINGです。
引き続き、TOYOTA RACINGへの応援をよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。

