ニュース

ランドクルーザー開発責任者 内山征也氏、FJを含むランクル群について語る 「75年間信頼というものを磨き続けてきた」

最新のランドクルーザーである「ランドクルーザー“FJ”」。ランクルとして大切な信頼性を備えている

75周年を迎えたランドクルーザーは、群で訴求

 トヨタ自動車は、「ランドクルーザー“FJ”」「ランドクルーザー“300”ハイブリッド」「ランドクルーザー“250”」「ランドクルーザー“70”ショート」といった4台のランドクルーザーの試乗会を、トヨタ博物館やさなげアドベンチャーフィールドを舞台に開催した。

 現在、トヨタはランドクルーザーをFJ、70、250、300と個性のある形で展開しており、ランクルの群戦略として訴求している。「どこへでも行き、生きて帰ってこられる」として世界的な信頼を得ているランクルは、世界中の各地域へ販売。各地域の要望や各地域の規制(主に排ガス規制)に対応する形でバリエーションを展開している。

75周年を迎えたランドクルーザーシリーズの開発責任者である、トヨタ自動車株式会社 Mid-size Vehicle Company MS統括部 製品企画 ZZ チーフエンジニア 内山征也氏

 日本では、上記のFJ、70、250、300を販売。最新のモデルがFJとなり、FJのみ公道試乗のメニューが用意されていた。

「異なる役割に対してのランドクルーザーとしての『4つの答え』」

多様化するニーズに対するランドクルーザーとしての「4つの答え」

 このランドクルーザーのシリーズ開発責任者(Mid-size Vehicle Company MS統括部 製品企画 ZZ チーフエンジニア)である内山征也氏は、大きく広がったランクルの世界観について説明。

 ランドクルーザーについては、デビュー以来「継承」と「進化」が行なわれてきており、守るべきものは「TRUST(信頼)」であるという。その上で、サイズやパッケージ、パワートレーンや安全性能などは進化してきており、それが現在の多様性につながっているという。

 特にランドクルーザーの原点としてのジープBJ型を紹介し、「高級SUVでもないですし、レジャーのクルマでもないです。どんな場所でも必要とされる人が必要とされる場所に、確実に人と物を届けていく。そういった作業車として生まれてきたのがこのランドクルーザーです」と紹介。

ランドクルーザー75年の歴史。現在は、FJ、70、250、300と4つのシリーズを展開している
「継承」と「進化」

 ランドクルーザーで守るべきものとして、「壊れないこと」「道なき道を進めること」「修理しやすいこと」を挙げ、その性能を磨き続けてきたクルマであると紹介した。

 このようにランドクルーザーは進化してきたのだが、内山氏によるとお客さまによって鍛えられてきたのだという。開発陣も想像できないような道を走り、想像できないような使い方をされ、そのような使い方に対応できるような開発が行なわれてきた。

75年変わらなかったもの

 また、ランドクルーザーは信頼性があると言われているが、ランドクルーザーの信頼性というのは、「ランクルは壊れないと言われていますけれども、壊れないだけでは足りなくて、何か起きても可能な限り走り続ける。走って直せる場所まで帰ってくる。そこで直してまた出る。こういったことまで含めて、信頼性ということかなと思っています」と、ほかのクルマの信頼性とは異なる次元での信頼性を追求していると語った。

 内山氏は、「『このクルマなら行ける』と、『このクルマと一緒だったらあそこまでたどり着ける』と言っていただけるように75年間信頼というものを磨き続けてきた、それがランクルの75年」とランクルの歴史を説明。75年間変わらなかったのはクルマの形や構造ではなく、信頼性であったと振り返った。

 現在のランドクルーザーは、FJ、70、250、300といった4つのラインアップとなっているが、「ランクル300、ランクルのフラグシップとして高みを目指しながら可能性を広げていくクルマだと思っています。ランクルの70、道具としての原点を強く残しておりまして、本当に働くことを頑丈に支えるクルマだと思っています。ランクルの250、本格的な悪路走破性を持ちながらも日常の暮らしに自然に寄り添うクルマかなと思ってます。で、最近出ましたランクルのFJになりますけれども、ランクルの性能をコンパクトに詰め込みながら、快適に、もっと自由に楽しく走っていただけるクルマと思っています」と紹介。

 4台の性格はかなり異なるが、どちらがよいランクルではなく、「異なる役割に対してのランドクルーザーとしての『4つの答え』」と語り、75年の進化の中で生まれてきたものであると紹介した。

ランドクルーザーのフラグシップ「ランドクルーザー“300”ハイブリッド」
ランドクルーザーの世界