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メディア対抗ロードスター耐久レース、エネオスの次世代レース用燃料を使いHRC・スバル・ニスモのスポーツ担当者が参戦

エネオス田中氏は「実際のレースで使っていただき、極限の環境でテストしてほしい」

エネオスの次世代レース用燃料「ENEOS EARTH ONE(E20)」を使用して「第37回メディア対抗ロードスター耐久レース」に参戦する共挑チーム

 10月4日、「MAZDA FAN FESTA at FUJI SPEEDWAY」のプログラムの一環として「第37回メディア対抗ロードスター耐久レース」が開催される。「メデ耐」と略されるこの耐久レースは、マツダが特別協賛し、各メディア関係者が自らレースに参加し、その魅力を体感・発信することで日本の自動車文化の成熟に貢献することを目指すというもの。

 1989年に始まり、本誌も2012年の「第23回 メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」(当時は、4時間耐久レース。現在は3時間)から参加しており、当時は珍しかったWebでのライブ中継や車載ライブなど実験的な取り組みを行なってきた。

ENEOS 執行理事 次世代燃料部長 田中秀明氏

 2026年のメデ耐では、燃料にエネオスの次世代レース用燃料「ENEOS EARTH ONE(E20)」が全チームに供給される。このエネオス アースワンは、E20と表記されているように、植物由来のバイオエタノールなどを20%混合した低炭素燃料で、低炭素社会へ向けた取り組みとしてENEOSスーパー耐久シリーズST-Qクラスでも使用されているもの。この次世代レース燃料を各メディアのチームに使ってもらい、3時間の耐久レースにおいてその性能を体感してもらう。

 このメデ耐にはすでにE20燃料を使用しており、スーパー耐久でのメーカーの枠を超えてカーボンニュートラル社会の実現に取り組む「共挑」チームが参戦していることから、エネオスとともに富士スピードウェイのピットで会見を行なった。

 会見に登壇したのは、HRC(ホンダ・レーシング) 木立純一氏、スバル 本井雅人氏、ニスモ(日産モータースポーツ&カスタマイズ) 木賀新一氏の「共挑」チームドライバーに加え、共挑応援団としてのマツダ 前田育男氏、ENEOS 執行理事 次世代燃料部長 田中秀明氏。トヨタがいないのは、ドライバーが予選に挑んでいたためと、本来のトヨタの代表であるGAZOO Racing Company プレジデント 高橋智也氏が来富士していなかったため。

 今回、ロードスターという市販車にENEOS EARTH ONE(E20)を使って3時間の耐久に挑んでいくが、エネオス 田中氏にどのようなところを評価してほしいか確認したところ、「次世代燃料を供給するにあたって、品質、性能は割と自信を持って供給をさせていただいています。それを実際のレースで使っていただくことによって、極限のこの環境でテストしていただくことによって、その品質、性能を実感していただき、それが元となって幅広く発信されていくことを期待しております。そのような点においても、みなさまにご協力をいただければありがたく思っております」と語る。

 この燃料は、スーパー耐久のST-Qクラスでは実際に使われていることから実績には自信があるとし、その上でメディア耐久に参戦するメディア関係者にE20燃料の実際を確認してほしいという。

 共挑チームでドライバーを担当する各メーカー代表者(というより、モータースポーツ好きの人たちですね)は、すでに自分たちがスーパー耐久でも使用している燃料とあって安心感もあり、口も軽やか。

 HRC木立氏は、「次世代燃料を使い、しっかり技術を熟成させ、未来につなげていきたい」と語るとともに、「表彰台に行けたらいいな」とチームの目標を語る。

HRC 木立純一氏

 スバル本井氏は、「普段はスーパー耐久のチーム代表ということで、いつもは走ってもらう側なのですが、貴重な機会をいただき楽しく走らせていただいています」と、ロードスターで参戦するのが楽しいという。とにかく、楽しいし、レースを盛り上げていきたいと、本当に楽しそうだった。

スバル 本井雅人氏

 ニスモ木賀氏は、GRの高橋氏がいないことを残念と指摘しつつ、エンジン設計に携わってきたことから、「自分は燃費担当」とアクセルワークに自信を見せる。この耐久レースは燃費に厳しい面もあり、燃料の使い方がポイントになる。そのためのデータを練習走行から取っていたみたいで、ENEOS EARTH ONE(E20)とロードスターの特性を探っていたようだ。

ニスモ 木賀新一氏

 さらに、「来年はちょっと面白いものを今仕込んでいますので、正式に発表できる時になったらまた言います」と、ニスモ的に今後ニュースがあることを語るとともに、安全にレースに取り組んでいきたいとのことだ。

 このチームからドライバーとして参戦はしないが、共挑としてスーパー耐久に参戦し、共挑ロゴのデザインにも携わっているマツダの前田育男氏は、「裏方ですけど応援したいなと思います」と、サポートのコメント。報道陣へ向け、「みなさん見ていただきたいのですが、ホンダ、スバル、日産、(とトヨタ)、こういうチームっておそらく世界でここしかないと思う」と、国内だけでなく世界の自動車市場で争うメーカーが同じチームで参戦することは本当に珍しいことだという。「これがS耐のST-Qクラスの、本当に作った文化」と語り、世界的なカーデザイナーである前田氏は、メーカーの枠を超えて一緒にモータースポーツを楽しめる場があることが楽しそうだった。

マツダ 前田育男氏

 このエネオスの次世代レース燃料がどのようなものだったかは、今後メデ耐に参加したチーム(本誌もですね)を通じて世の中に発信されていくだろう。ニスモの木賀氏が本当に燃費を稼ぐ走りができたかも含めて、メデ耐の結果に着目していただきたい。