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ブリヂストン、独自技術を組み合わせて最適設計した航空機用次世代タイヤをボーイング737型機に供給開始

タイヤの耐摩耗性と耐偏摩耗性を大幅に向上し、着陸回数が約20%以上増加

2026年10月27日 発表

 ブリヂストンは10月27日、独自の材料技術とフライトデータを用いたシミュレーション技術を組み合わせた最適設計により、摩耗性能を大幅に向上させたボーイング737型機用タイヤの供給を開始したと発表した。運用機体は737-8/737NGで、メイン(主脚)に採用される。サイズはH44.5×16.5R21。

 新商品は、低燃費・経済性の向上と高い安全性を特徴とする現行技術「RRR」(トリプルアール)による高い耐久性を維持しつつ、新トレッドゴムと接地状態を最適化した形状により、タイヤの耐摩耗性と耐偏摩耗性を大幅に向上させた。

 また、タイヤサイドウォール形状の最適化によりケース耐久性も高め、航空会社と価値を共創する最先端のタイヤ摩耗予測ソリューションやリトレッドを組み合わせることで、安心・安全を大前提に航空機の運航業務の効率化とCO2排出量削減の両立に貢献する。

 このタイヤは、摩耗性能向上による価値創造を協働したパートナー航空会社の機体から装着を開始しており、運航オペレーション改善に貢献しているとのこと。今後も国内外の航空会社への拡大を進めるとともに、2027年以降は対象機種を拡大し、安定運航・運用を足下から支えていくとしている。

航空機用次世代タイヤの特徴

耐摩耗性の向上により、航空機の効率的かつ経済的な運航を足下から支える

 ブリヂストン独自の材料技術として進化し続けてきた、超微細技術「ナノプロ・テック」を活用し、カーボンブラックの補強性と分散性が向上した新たなゴムを採用。この技術は、低燃費・安全性・静粛性・耐久性など求める性能に応じて、ゴムの構造を100万分の1mm単位で自在にコントロールし、タイヤのパフォーマンスを極限まで引き出すために生まれたものとなる。

 これにより、航空機の着陸や地上走行時におけるタイヤの摩耗バランスが総合的に改善され、耐摩耗性能が大幅に向上。その結果、従来品と比べてタイヤ1本あたりのランディング数(着陸回数)が増加し、約20%以上向上(航空会社で実機体を用いたテスト値)した。

 国内線などで頻繁に離着陸を繰り返す運航形態では、タイヤ交換による機体のダウンタイムを低減し、効率的な運航による機体稼働の最大化と経費削減に貢献するとのこと。

耐偏摩耗性の向上により、航空機の安定した運用を支える

 フライトデータと独自のシミュレーション技術を組み合わせ、滑走路での離着陸や誘導路での地上走行など、航空機特有の路面との接地状態を最適化する技術により、さまざまな条件下でもより均一な接地を実現した。

 一部の運航路線で発生していたタイヤの偏摩耗を20%以上改善(航空会社で実機体を用いたテスト値)したことで、偏摩耗が原因となる急なタイヤ交換のリスクを抑え、航空機の運航遅延リスクを低減し、航空会社の定時運航率向上に加え、計画外のタイヤ交換作業が減ることで、メンテナンス現場の業務負荷軽減にも貢献するとのこと。

リトレッドの活用で、CO2排出量の削減に貢献

 RRR技術をベースにサイドウォール形状を最適化することで、さらなる耐久性の向上を実現。これにより、リトレッドを含めたタイヤのトータルライフを向上し、タイヤを最後まで無駄なく使い切ることで、1本あたりの価値を最大化させるとした。リトレッドタイヤは、新品タイヤの約80%の材料を継続して使用できるため、製造段階でのCO2排出量削減につながるとしている。

 航空会社は、このタイヤを使用することで、持続可能な社会の実現にも貢献するとのこと。