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ブリヂストンのタイヤ個体管理システム「easytrack」を、フィリピン大手航空会社セブ・パシフィックが初導入
2025年7月31日 08:02
- 2025年7月30日 発表
ブリヂストンは7月30日、航空機用タイヤの在庫管理の効率化を目的として、QRコードとスマートフォンアプリを活用したブリヂストン独自の個体管理システム「easytrack」を、フィリピンの航空会社Cebu Pacific Air（以下、セブ・パシフィック）が導入し、新たなソリューションサービスを2025年4月から開始していることを報告した。
航空機の安心・安全な運航に不可欠な航空機用タイヤは、高度な安全性および品質基準を満たすことが求められ、製造番号による１本ごとの個体管理が不可欠。これまでセブ・パシフィックでは、サプライチェーンの各拠点（倉庫、部品の整備を行うMRO、機体整備を行なう運行拠点）にて、タイヤの個体照合、在庫管理、メンテナンス作業を、手作業や目視確認、紙ベースで行なっていた。
一方で、運航規模の拡大に伴い、これらの業務負荷が増大するとともに、在庫管理の非効率性や精度が課題となり、オペレーションの効率化や改善へのニーズが高まっていたという。
そこでブリヂストンは、このようなエアラインのニーズに応えるため、航空機用タイヤの生産・出荷から使用・返却まで一貫した個体管理を実現する新しいソリューションサービスとして、タイヤ個体管理システム「easytrack」を独自に開発。
easytrackの導入により、航空機用タイヤ特有の個体照合にかかる工数が削減され、在庫管理業務の効率化や改善が可能となるほか、今回セブ・パシフィックのサプライチェーン各拠点にeasytrackを導入し、その効果を一定期間検証した結果、タイヤ在庫管理に要する作業時間が約50％削減、在庫管理データの精度は100％を達成できたとしている。
セブ・パシフィック Vice President, Engineering＆Fleet Management, Shevantha Weerasekera氏は、「セブ・パシフィックが運航規模を拡大し続ける中、手作業の負担を軽減し効率を高めるスマートなソリューションに投資することが不可欠です。ブリヂストンと提携してeasytrackを導入することで、タイヤ管理プロセスを大幅に改善し、運航全体の精度・安全性・生産性の向上につながっています。今後も両社の協業をさらに発展させ、新たな価値を創造することで航空業界の発展と社会への貢献を果たしてまいります」とコメントしている。
また、ブリヂストン グローバル航空タイヤ・ソリューション事業部門長の冨田新氏は、「価値共創パートナーとして、セブ・パシフィックの現場オペレーションからの学びや気づきに基づき、現場に適したソリューションを提案しました。今回easytrack正式運用にいたり、オペレーションの正確性や安全性、生産性改善に貢献していることを大変喜ばしく思います。ソリューションのさらなる拡大や進化を通じ、断トツ商品の価値の増幅、それに基づいたお客さまとの信頼の増幅、そしてデータの価値の増幅を実現し、新たな価値を創造してまいります」と述べている。
