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JALとブリヂストン、航空機のタイヤ交換にタイヤ摩耗予測技術を活用
ホイール・タイヤ在庫の削減など、航空機整備作業を効率化
2020年6月16日 16:37
- 2020年6月16日 発表
JAL(日本航空)とブリヂストンは6月16日、タイヤ摩耗予測技術を活用して、より精度の高い計画的な航空機のタイヤ交換を5月より開始したと発表した。
今回、JAL/J-AIR(ジェイエア)の持つ航空機に関する知見やフライトデータとブリヂストンの持つタイヤに関する知見やデジタルを活用した摩耗予測技術をかけ合わせることで、タイヤの交換時期を予測することができるようになり、精度の高い計画的なタイヤ交換が可能となった。
タイヤ摩耗予測技術を活用したタイヤ交換を実施する対象機材は、大阪国際空港(伊丹)を拠点にJALグループの地域路線を運航するJ-AIRの航空機で、エンブラエルE170・E190型機が対象となる。実際の整備処置はJAL/J-AIR機材の整備を担っているJALエンジニアリングが実施する。
航空機用タイヤは、機体の速度と重量を支えながら離着陸を繰り返すという過酷な条件下で使用され、通常、航空機が数百回離着陸する毎に新しいタイヤに交換する必要がある。さらに使用環境によってタイヤの摩耗進展速度が異なるため、これまで突発的なタイヤ交換や、交換時期の集中が発生していた。
タイヤ摩耗予測技術を活用したタイヤ交換を導入することで、ホイール・タイヤ在庫の削減や航空機整備作業の効率化などが期待されており、両社は生産・使用過程でのCO2排出量を削減することで「地球との共生」へと繋げていくとしている。