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ブリヂストン、タイヤの内圧を遠隔モニタリングできる「Tirematics」を本格始動

トラックやバス事業者の安全運行を支えるサービスを提供

2020年12月7日 提供開始

 ブリヂストンのグループ会社であるブリヂストンタイヤソリューションジャパンは12月7日より、日本国内のトラック・バス事業者向けにタイヤの内圧を遠隔モニタリングするツール「Tirematics(タイヤマティクス)」を活用したデジタルソリューションサービスの提供を開始した。

 ブリヂストングループは「2050年にサステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供する会社であり続けること」をビジョンに掲げ、その実現に向けて「断トツ商品」「断トツサービス」「断トツサービスネットワーク」とデジタル技術を組み合わせた独自プラットフォーム「Bridgestone T&DPaaS(Bridgestone Tire and Diversified Products as a Solution)」をベースに「断トツソリューション」の提供を目指している。

 また、その実行に向け「コア事業」であるタイヤ・ゴム事業のさらなる強化と「成長事業」であるソリューション事業の拡大を通じた独自のビジネスモデルの構築を推進。「タイヤセントリックソリューション」事業では、摩耗や内圧・温度管理などのタイヤのモニタリングと適切なメンテナンス、さらにはリトレッドやタイヤデータを活用して「タイヤをライフタイム全体で最大限に活用する」ことを目標とし、ソリューションを通じてタイヤ中心の価値創造を目指す。

 Tirematicsは、クラウドを通じてトラック・バス事業者の運行管理者などとタイヤの内圧情報を共有するモニタリングツールで、あらかじめホイールにセットした専用の内圧警報装置(Tire Pressure Monitoring System)が、内圧情報を定期的に計測し、異常があれば運行管理者などへアラートメールを届ける仕組みを内蔵。

 これにより、タイヤ起因のトラブルの未然防止を図り、車両稼働の最大化につなげると共に、トラック・バス事業者のタイヤメンテナンスに関する整備の軽労働化や経済性向上にも貢献することで、顧客価値を提供。また、安全で効率的なモビリティインフラを支えるとともに、タイヤを適正に使用することで、資源生産性や資源循環の向上、CO2排出量の削減などの社会価値の創造にもつながるとしている。

 Tirematicsはブリヂストンが過年度より欧州やアジア大洋州地域などのトラック・バス事業者に展開しているデジタルを活用したツールで「タイヤセントリックソリューション」を実現し、社会価値と顧客価値を両立するもの。

 また、タイヤ情報を管理するデジタルプラットフォーム「Toolbox」と連動して運用することで、クライアントのタイヤデータを一元管理し、タイヤライフサイクル全体におけるタイヤ情報の管理・分析も可能となり、実用的かつ費用対効果の高い運送ソリューションとして、トラック・バス事業者への提供価値向上を実現できるとしている。

 Tirematicsを展開する、ブリヂストンタイヤソリューションジャパンでは「コア事業」である卸販売事業で「断トツのブランド力・商品・サービスネットワーク」を活かした収益性・効率性の向上を実現しつつ、「成長事業」であるソリューション事業では、独自のプラットフォーム「Bridgestone T&DPaaS」の展開を加速、新たな価値共創パートナーと共に最終顧客に直接つながるサステナブルなソリューション事業の創造を目指すとしている。