トヨタ自動車は、コンパクトカー「iQ」の130G 2WD（FF）をベースにスポーツチューニングを施した「iQ GAZOO Racing tuned by MN」の受注を8月20日より開始し、11月13日から発売する。価格は197万2000円で、限定100台。

　iQ GAZOO Racingは、同社のマスターテストドライバー成瀬弘氏らが参画し、「クルマの味づくり」を具現化したチューニングカー。独ニュルブルクリンクで行われた24時間耐久レース会場で初めて公開、その周辺の一般道は開発車両の評価コースとしても使われることが多く、iQ GAZOO Racingの足まわりをはじめとした最終的なテストを同コースで行い、「味」の熟成を進めたと言う。「MN」は“マイスター”と“ニュルブルクリンク”の頭文字から取っている。

　足まわりとハンドリングのチューニングに主眼を置き、約30mmローダウンするスポーツサスペンションや、リアディスクブレーキ、レイズ製16インチアルミホイール＆タイヤ、強化ブレースなどを装備し、俊敏性や走行安定性を向上させている。

専用スポーツサスペンションキットにより約30mmローダウンする	リア側もディスクブレーキに変更されている
レイズ製1ピースアルミホイール	コーナリング時や直進安定性を高めるという強化ブレース

　また、標準モデルのトランスミッションはCVTを採用するが、同モデルは6速MTを採用。リアルーフエクステンションのほか、専用のタコメーター、アルミペダル、エンブレムも装着する。ボディーカラーはホワイトパールクリスタルシャインの1色。

トランスミッションは6速MT	空力性能を高めるリアルーフエクステンション	オプションとして設定されるスポーツシートカバー
専用タコメーター	アルミ製のペダルを装備	ドアスカッフにも専用エンブレムを装着

　オプションとしてフロントバンパースポイラー、フロントフォグランプ、サイドマッドガード、リアバンパースポイラー＆センターマフラー、オリジナルデカール、スポーツシートカバー（運転席と助手席）がセットの「GAZOO Racing スタイルパッケージ」も用意し、価格は29万8000円となっている。

　なお、本日21時より、インターネット上の3次元仮想都市「トヨタメタポリス」で同モデルの発表イベントが実施される。成瀬弘氏のほかにレーシングドライバーの木下隆之氏と飯田章氏も出席し、ユーザーからの質問に直接回答するコーナーも用意される。