BMW、サスティナビリティを考える温室「BMW Studio ONE」を公開
表参道に期間限定で開設、5シリーズGTを展示

BMW Studio ONE

東京 表参道
開設期間:2010年1月30日~2月28日
入場無料



BMW Stuio ONEの内部

 ビー・エム・ダブリューは1月28日、東京 表参道に期間限定で開設した「BMW Studio ONE」を公開した。

 BMW Studio ONEは、1月末に発売される同社の新型サルーン「5シリーズ グランツーリスモ」と、BMWグループのサステイナビリティ(持続可能性)への取り組みをアピールするための施設。1月30日から2月28日までの1カ月間限定で開設される。入場は無料。

 住所は渋谷区神宮前4-9-6。この辺に詳しい方なら、とんかつ屋「まい泉」本店のならび、と言えば分かるだろう。BMW Studio ONEの展示の1つの柱である5シリーズ グランツーリスモはサルーンのエレガンスと、ワゴンの実用性を兼ね備えたクルマだが、こうした人と違った製品を求めるニッチな顧客がアクセスしやすい場所として、ここを選んだと言う。

 表参道から1本裏に入った路地沿いにしつらえられた約200m2の大温室が、BMW Studio Oneだ。温室だけあって、室内には様々な観葉植物が飾られている。ここでは5シリーズ グランツーリスモの展示のほか、建築家の坂茂氏、フードディレクターの野村友里氏、映画監督の龍村仁氏といった、さまざまな分野の著名人8名がサステイナビリティをテーマに選んだ品物と書籍を展示するコーナー「サステイナブル・ライフ・ラゲッジ」や、「Lotus」などの有名店を手がけた山本宇一氏によるカフェ・ラウンジが設けられ、オリジナルグッズの販売などが行われる。

BMW Studio ONEに展示された5シリーズ グランツーリスモ

 カフェ・ラウンジで提供されるのは新鮮な野菜を中心としたビュッフェ(ランチ1500円、ディナー2000円)、販売されるオリジナルグッズは廃プラスチック製のフィギュア「BMW BE@RBRICK」、さらに屋外スペースではやはり新鮮な野菜を販売する「マルシェ」が土曜日に開催されるといったように、物販も“サステイナビリティ”のキーワードで統一されている。サステイナビリティは、5シリーズ グランツーリスモがターゲットとする顧客の、最大の関心事だと言う。

 サステイナブル・ライフ・ラゲッジに展示される本は、ブックディレクターの幅允孝氏が、展示者にあわせて選んだもの。すでに絶版となったものなど、貴重な本もあるが、これらを含めてすべて、来場者が手に取って読むことができる。

 また、サステイナブル・ライフ・ラゲッジを手がけた8人が週替わりで登場するトークショーが、2月19日までの毎週金曜日の夜に開催される。トークショーに参加するには、ビー・エム・ダブリューのWebサイトから応募する。

8人の著名人が、サステイナブルな生活を表現する品物を選んで展示会場の一角に展示するサステイナブル・ライフ・ラゲッジ。宇宙飛行士・ジャーナリスト・農家の秋山豊寛氏は、現在農業で使っている鍬(右)を展示した
サステイナブル・ライフ・ラゲッジに展示される品物は様々。さらに幅氏が展示に合わせて選んだ書籍をその横に置くサステイナブル・ライフ・ラゲッジを展示し、トークショーに登壇する8人
サステイナブル・ライフ・ラゲッジの8人から代表して4人がレセプションに来場した。左から幅氏、秋山氏、サウンド・スペース・コンポーザーの出井裕昭氏、映画監督の龍村仁氏ビー・エム・ダブリューのローランド・クルーガー社長オリジナルグッズの「BMW BE@RBRICK」。大中小の3種類があり、大は来場者から抽選で50名にプレゼントされる。また売上の一部は環境保護団体「グローバル・ヴィレッジ」に寄付される

 28日には招待客と報道関係者向けにレセプションが開催された。席上、ビー・エム・ダブリューのローランド・クルーガー社長は「BMWグループは、政府機関などにより世界中でもっともサステイナブルな企業と認められている。日本はCO2排出量の25%削減を宣言したが、BMWはこの十数年間で27%の削減に成功している」と、同社の環境対策での実績をアピールし、「人々の環境に対する懸念に対して、BMWが何ができるかを示したい」とBMW Studio ONEの目的を述べた。

 BMW Studio ONEの営業時間は11時~23時。トークショーのある金曜日は、17時30分~21時30分まで貸切となる。

(編集部:田中真一郎)
2010年 1月 29日