NEXCO西日本、新型ETCバーとテレビインターホン付きレーン端末 斜めに上がるバーで、車両通過速度を抑制 |
NEXCO西日本(西日本高速道路)は、グループ会社であるNEXCO西日本FCT(西日本高速道路ファシリティーズ)が、斜めにバーが開閉する新型ETC開閉バーと、ETCバーが開かなかった場合などに、料金所係員が映像と音声で案内する双方向テレビインターホンを開発したと発表した。3月上旬より名神高速道路 茨木料金所に試行導入する。
新型ETC開閉バーは、従来の垂直方向に上下するバーと違い、車両前方上斜め方向に開閉する。これにより、ドライバーからはバーがゆっくり開くように見え、ETCレーンの通過速度を抑制する効果が期待できるとしている。すでに同社では、開閉バーの開くタイミングを遅らせる対策を行っており、これによりETCレーンの通過速度が40km/hを越える車両の割合が約76%低下したという実績がある。
車両を検知すると前方上斜め方向にバーが回転し開閉する |
また、新型ETC開閉バーでは、車両がバーに接触した場合も、遠隔操作で復旧することができる。復旧に要する時間は1分以内で従来に比べ約2分程度の短縮になると言う。従来型では、係員がETCレーンに直接行って手動で復旧していた。
双方向テレビインターホン付きレーン端末。モニターには利用者側の映像も表示される |
新型ETCバーと合わせ、双方向テレビインターホンも設置する。これは、今まで、ETCカードの未挿入などによってETCレーンが開かなかった場合、ETCレーンに設置された音声インターホンにて対応をしていたものを、テレビ電話で行うというもの。予期せぬ出来事に動揺している利用者ともより分かりやすい対応ができるとしている。
ETCレーンに設置される端末のモニターは、20.1インチのTFTカラーディスプレイで、係員の映像のほかに、利用者側の映像も写し出すピクチャー イン ピクチャー機能を持つ。またテロップや文字で表現することで、より分かりやすく対応できると言う。
(瀬戸 学)
2010年 2月 22日