SUPER GT第3戦富士リポート【決勝編】
GT500は石浦宏明/大嶋和也組がパーフェクトウィン。GT300は井口卓人/国本雄資組が初優勝

GT500クラスで優勝した35号車 MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也)

2010年5月2日開催



 5月2日、富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で2010 AUTOBACS SUPER GT 第3戦「FUJI GT 400km RACE」が開催された。GT500クラスは、35号車 MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也)がポールポジションから安定した走りで今季初優勝、すべてのセッションでトップタイムをたたき出すパーフェクトウィンを達成した。GT300クラスは、74号車 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資)が巧みなレース運びでトップチェッカーを受け、GT初優勝を飾った。注目の31号車 エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ(嵯峨宏紀/松浦孝亮)は9位に入賞した。

GT500クラス
 富士スピードウェイで毎年ゴールデンウィークに開催されるSUPER GTは、国内レースで最も観客の入るイベントだ。今年は予選日、決勝日と快晴が続き8万人近い観客が集まった。GT500クラスはレクサス勢がフリー走行から上位を独占。特に35号車 MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也)は、土曜のフリー走行、予選1回目、SUPER LAP、日曜朝のフリー走行と、すべてのセッションで1位を獲得し他車と圧倒する速さを見せた。

 予選1位は35号車 MJ KRAFT SC430、2位は1号車 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー)、3位は6号車 ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム)と上位3台はレクサス勢、日産勢は4位に23号車 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)、ホンダ勢は5位に8号車 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/井出有治)が入るのがやっとだった。2戦連続ポールポジションの18号車 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)は12位に沈んだ。予選4位の23号車 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/ブノワ・トレルイエ)だが、スタート直前に駆動系のトラブルが出て1周遅れでスタートを切ることとなった。

 14時、快晴の中スタートが切られた。35号車 MJ KRAFT SC430(大嶋和也)がトップをキープ。2位には1号車 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)、3位には好スタートで順位を上げた8号車 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン)が続いた。

GT500のスタート。8号車 ARTA HSV-010がインから6号車 ENEOS SC430を抜き3位に上がる1周目のコカ・コーラコーナー進入

 35号車 MJ KRAFT SC430(大嶋和也)が徐々に後続を引き離し、8周目には2位との差を2.6秒に広げた。独走かと思われたが、1号車 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラー)がその差を縮め、20周目には0.48秒まで迫るが抜くまでには至らず、その差は再び2秒台に広がった。

2周目には2位以下を引き離しにかかる35号車 MJ KRAFT SC430(大嶋和也)トップ2台がテール・トゥ・ノーズの争いとなった

 上位陣の先頭を切って6号車 ENEOS SC430(伊藤大輔)が23周終了でピットイン。トップの35号車 MJ KRAFT SC430(大嶋和也)も31周終了でピットイン。35周終了時に1号車 PETRONAS TOM'S SC430(アンドレ・ロッテラーもピットイン、各車ドライバー交代、給油と4輪のタイヤ交換を行った。

 8号車 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン)は41周終了までピットインを遅らせたが、順位を落とし4位でコースに復帰、アウトラップで38号車 ZENT CERUMO SC430(リチャード・ライアン)に抜かれ5位に落ちてしまった。それでもレクサス勢以外で最上位を走っていた8号車 ARTA HSV-010(井出有治)だが、56周目のダンロップシケインの立ち上がりで、GT300クラスの5号車 マッハGOGOGO車検408Rに追突、左フロントのフェンダーを大破してしまった。修理のためピットイン、上位争いから脱落した。修復後にコースに復帰したが、左フロントタイヤがバースト、1コーナーでマシンを止めてしまった。

GT300のマシンに追突し左フェンダーを大破した8号車 ARTA HSV-010修復してコースに戻るが、左前輪をバーストして1コーナーでストップしたスタート直前にトラブルが出てピットスタートした23号車 MOTUL AUTECH GT-Rだが、最終的にリタイヤとなった

 2回目のピットインも上位陣では6号車 ENEOS SC430(ビヨン・ビルドハイム)が60周終了でピットイン、35号車 MJ KRAFT SC430(石浦宏明)は63周終了でピットイン、66周終了で1号車 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一)がピットインするが順位は変わらなかった。

GT500クラスの表彰式。レクサス勢が独占した

 35号車 MJ KRAFT SC430(大嶋和也)が最後まで安定した走りを見せ、トップでチェッカーを受けた。昨年8月の鈴鹿以来となるGT500クラス優勝をパーフェクトウィンで達成した。2位には1号車 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー)、3位には6号車 ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム)が入り表彰台を獲得した。さらに4位にも38号車 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン)が入り、レクサス勢が上位を独占する結果となった。

 35号車 MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也)は開幕戦でも一時はトップを走るなど、今シーズン強さを見せている。2人はコンビを組んで2007年にGT300クラス トイ・ストーリーレーシングapr MR-Sでシリーズチャンピオンを取っている。意気のあった2人だけに勢いに乗ればGT500クラスのチャンピオン争いに絡んでくるかもしれない。


GT500クラス最終結果

順位マシン(ドライバー)
1位35号車 MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也)
2位1号車 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー)
3位6号車 ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム)
4位38号車 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/リチャード・ライアン)
5位17号車 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大)
6位12号車 カルソニック IMPUL GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)
7位18号車 ウイダー HSV-010(小暮卓史/ロイック・デュバル)
8位24号車 HIS ADVAN KONDO GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信)
9位32号車 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴)
10位100号車 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴)
11位8号車 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/井出有治)
優勝した35号車 MJ KRAFT SC430(石浦宏明/大嶋和也)
2位になった1号車 PETRONAS TOM'S SC430(脇阪寿一/アンドレ・ロッテラー)
3位になった6号車 ENEOS SC430(伊藤大輔/ビヨン・ビルドハイム)

GT300クラス
 GT300クラスは多彩な車種が参加するだけに、数多くのバトルが見られる。今回のレースもスタート直後のトップ交代劇に始まり、最終ラップの最終コーナーまで僅差のバトルが続いた見所の多いレースとなった。

 富士スピードウェイの特徴は長いストレートだ。それゆえ直線スピードの速いポルシェやアストンマーチンには有利なコースだ。その半面燃費のわるいそれらの車種は給油に時間を要する。通常より距離の長いレースだけに、給油によるピットでのタイムロスが最終順位に影響する。マシンの特性がレース展開に影響しやすいだけに、目が離せないのがGT300だ。

 スタート直後の1コーナーはポールポジションの33号車 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ)に、このレースが初参戦ながら予選2位からスタートした25号車 ZENT Porsche RSR(土屋武士)が迫るがなんとかトップをキープした。しかし、25号車 ZENT Porsche RSR(土屋武士)はコカ・コーラコーナーからの立ち上がりで並びかけ、100Rであっさりトップに立ってしまった。

GT300のスタート。33号車 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ)に、25号車 ZENT Porsche RSR(土屋武士)が迫る1周目のコカ・コーラコーナー進入。この後25号車 ZENT Porsche RSRはトップに立つ
トップに立ちダンロップコーナーを抜ける25号車 ZENT Porsche RSR2周目には後続を引き離しにかかる25号車 ZENT Porsche RSR

 波乱の展開で始まったGT300クラス決勝の、序盤の主役は9号車 初音ミク X GSRポルシェ(番場琢)と66号車 triple a Vantage GT2(吉本大樹)だった。

 予選4位からスタートした66号車 triple a Vantage GT2(吉本大樹)は1コーナーで74号車 COROLLA Axio apr GT(国本雄資)のインに飛び込み3位、さらに2周目のダンロップ進入で33号車 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ)を抜き2位に浮上した。その後も徐々にペースを上げ、トップを走る25号車 ZENT Porsche RSR(土屋武士)と数周にわたり攻防が続いたが、17周目のダンロップの進入でインを挿しついにトップに立った。

1周目のコカ・コーラコーナーを3位で抜ける66号車 triple a Vantage GT2(吉本大樹)2位の33号車 HANKOOK PORSCHEに迫る66号車 triple a Vantage GT22位に浮上した66号車 triple a Vantage GT2
ダンロップで25号車 ZENT Porsche RSRのインに飛び込みトップに立った66号車 triple a Vantage GT2トップ2台のバトルは続いた

 一方、予選では12位と出遅れた9号車 初音ミク X GSRポルシェ(番場琢)だが、スタート直後の1コーナーで11位、2周目の1コーナーでは9位に浮上した。さらに3周目に入るストレートの立ち上がりで2号車 アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規)を抜き8位、続く1コーナーで19号車 ウェッズスポーツIS350(片岡龍也)を大外刈りで抜き7位、直後のコカ・コーラコーナーの進入で3号車 HASEMI SPORT TOMICA Z(柳田真孝)もパスしあっと言う間に6位に浮上した。

 9号車 初音ミク X GSRポルシェ(番場琢)の快進撃は止まらない。5周目に43号車 ARTA Garaiya(高木真一)を抜き5位、7周目の1コーナーでは4位を走る74号車 COROLLA Axio apr GT(国本雄資)の背後に迫り攻め立てる。続く8周目のストレートで74号車 COROLLA Axio apr GT(国本雄資)をあっさり抜き4位、さらにすぐ前にいる3位の33号車 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ)のインを牽制した。

 ところが、ブレーキングが遅れリアが滑り出しスピン、後続のマシンが通り過ぎるのを待ってコースに戻ったが、45秒のタイムロスがありほぼ最下位まで順位を落としてしまった。初表彰台もちらついたが残念な結果となってしまった。

1周目の1コーナーを11位で駆け下る9号車 初音ミク X GSRポルシェ(番場琢)。ここから怒濤の追い抜きが始まる9位に上がった9号車 初音ミク X GSRポルシェ
5位に浮上した9号車 初音ミク X GSRポルシェ4位の74号車 COROLLA Axio apr GT(国本雄資)の背後に迫ったが、この後1コーナーでスピン

 トップ66号車 triple a Vantage GT2(吉本大樹)と2位25号車 ZENT Porsche RSR(土屋武士)の後方では、33号車 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ)と74号車 COROLLA Axio apr GT(国本雄資)の3位争いが延々と続いていた。ラップタイムで上回る74号車 COROLLA Axio apr GT(国本雄資)だが、コーナーでインを閉められ、直線ではポルシェについて行けない状態が続き、22周目に33号車 HANKOOK PORSCHE(木下みつひろ)がピットインするまで抜くことができなかった。

74号車 COROLLA Axio apr GTは33号車 HANKOOK PORSCHEの背後まで迫ったダンロップではテール・トゥ・ノーズとなるが、33号車 HANKOOK PORSCHEがピットインするまで抜けなかった

 24周目、さらにその後方で4位争いをしていた43号車 ARTA Garaiya(高木真一)と26号車 CINECITTAタイサンポルシェ(イゴール・スシュコ)がコカ・コーラコーナーで接触、2台ともコースアウトするが順位を落とさずコースに戻ることができた。

4位争いをする43号車 ARTA Garaiyaと26号車 CINECITTAタイサンポルシェがコカ・コーラコーナーで接触コースアウトするが、大きなダメージはなくコースに復帰した
ついにトップに立った74号車 COROLLA Axio apr GT

 74号車 COROLLA Axio apr GT(国本雄資)は33号車 HANKOOK PORSCHEがピットインしていなくなるとペースアップ。2位を走る25号車 ZENT Porsche RSR(土屋武士)の背後に迫り、66号車 triple a Vantage GT2(吉本大樹)を含む3台でのトップ争いへと展開した。29周目のヘアピンで25号車 ZENT Porsche RSR(土屋武士)を抜き2位浮上、翌周には66号車 triple a Vantage GT2(吉本大樹)もパスしてついにトップに立った。

 35周終了時に2位を走る66号車 triple a Vantage GT2(吉本大樹)と4位を走る43号車 ARTA Garaiya(高木真一)が同時ピットイン。先にピットインした66号車 triple a Vantage GT2だが、燃費がわるいため43号車 ARTA Garaiyaより16秒もピットストップに時間を要し順位を落としてしまった。

 トップを走る74号車 COROLLA Axio apr GTも37周終了時にピットイン。コースに復帰すると、先にピットインを済ませた33号車 HANKOOK PORSCHE(藤井誠暢)の後ろのポジションとなった。初参戦ながら快走を見せていた25号車 ZENT Porsche RSR(土屋武士)だが、ピットレーンの速度違反でドライブスルーペナルティを受け優勝争いから脱落した。

 全車1回目のピットインを済ませた段階でトップは33号車 HANKOOK PORSCHE(藤井誠暢)、2位は74号車 COROLLA Axio apr GT(井口卓人)、3位は43号車 ARTA Garaiya(新田守男)となった。

 ピットインで順位を落とした66号車 triple a Vantage GT2(松田秀士)だが、43周目のコカ・コーラコーナーで2号車 アップル・K-ONE・紫電(濱口弘)を抜き4位まで戻ってきた。

 43周終了、トップを走る33号車 HANKOOK PORSCHEがピットイン。予選でポールポジションを獲得した影山正美にステアリングを託した。優勝が見えてきた33号車 HANKOOK PORSCHEだが、ピットアウトしてわずか2周、45周目の最終コーナーで電気系のトラブルで止まってしまった。

 再びトップに立った74号車 COROLLA Axio apr GT(井口卓人)が67周終了時にピットイン。タイヤ交換なしでピットアウト、2位を走る43号車 ARTA Garaiyaに7秒のマージンを持ってコースに戻った。残り14周、ここまでのラップタイムからすると十分なマージンに思われた。

 トップ2台の後方で66号車 triple a Vantage GT2(吉本大樹)が3位争いをしていた。予選9位からスタートした昨年のチャンピオン19号車 ウェッズスポーツIS350(片岡龍也)が、堅実な走りで3位まで上がっていた。ピットインの度に順位を落とした66号車 triple a Vantage GT2(吉本大樹)が19号車 ウェッズスポーツIS350の背後まで迫ってきた。速さで勝る66号車 triple a Vantage GT2は、残り8周となる73周目の1コーナーで並びかけ、コカ・コーラコーナーへの下り抜き去り3位に浮上した。

 7秒あったトップ2台の差が徐々に縮まってきた。残り12周で3.6秒、残り9周で0.87秒と急接近、ベテラン高木真一が駆る43号車 ARTA Garaiyaが、若干19歳、国本雄資の74号車 COROLLA Axio apr GTに迫り、同じチーム、apr同士の最後の攻防が始まった。

 残り5周、ストレートでの差は0.66秒だが、1コーナー、コカ・コーラ、ヘアピンと差が縮まりダンロップでは背後にピッタリと迫る。ダンロップから最終コーナーへの登りは74号車 COROLLA Axio apr GT(国本雄資)の方がやや速く差を広げる。毎周この繰り返しでいよいよ最終ラップへ。

74号車 COROLLA Axio apr GTの背後に迫る43号車 ARTA Garaiya残り2周の最終コーナー

 コカ・コーラで2台は急接近。100Rでテール・トゥ・ノーズとなりヘアピン、ダンロップと43号車 ARTA Garaiya(高木真一)が攻め立てる。最終コーナーでもインを牽制するが、立ち上がりで43号車 ARTA Garaiyaがふくらみ勝負は決まった。74号車 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資)が逃げ切りGT初優勝を獲得した。

 2位には43号車 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)、3位はレース全体を通じて盛り上げてくれた66号車 triple a Vantage GT2(松田秀士/吉本大樹)が入り、参戦3戦目で表彰台を獲得した。

最終ラップの最終コーナー。43号車 ARTA Garaiyaは74号車 COROLLA Axio apr GTのインを牽制する最終コーナー立ち上がりで43号車 ARTA Garaiyaがふくらみ勝負は決まった最終ラップの最終コーナーを立ち上がる66号車 triple a Vantage GT2。19号車 ウェッズスポーツIS350の追撃から逃げ切って初表彰台を獲得した
GT300クラスの表彰式

 GT300クラスで初優勝を飾った井口卓人、国本雄資もGT500クラスで優勝した石浦宏明、大嶋和也はTDP(トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム)出身のドライバーだ。F1参戦を果たした小林可夢偉、中嶋一貴もTDP出身であり、その成果は確実に実を結んでいると感じさせた1戦となった。

 このレースからエヴァンゲリオンレーシングとして参戦、注目の31号車 エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ(嵯峨宏紀/松浦孝亮)は14番グリッドからスタート、9周、50周でピットインを行い手堅い走りで9位までポジションを上げゴールした。同じaprのマシンが1-2フィニッシュをしているだけに物足りない感もあるが、31号車 エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラはヨコハマタイヤ、1-2フィニッシュした2台が暑さに強いミシュランタイヤだったことも差が付いた要因かもしれない。次戦以降の活躍を期待したい。

注目の31号車 エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ(嵯峨宏紀/松浦孝亮)は9位入賞となった

GT300クラス最終結果

順位マシン(ドライバー)
1位74号車 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資)
2位43号車 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)
3位66号車 triple a Vantage GT2(松田秀士/吉本大樹)
4位19号車 ウェッズスポーツIS350(織戸学/片岡龍也)
5位3号車 HASEMI SPORT TOMICA Z(星野一樹/柳田真孝)
6位11号車 JIMGAINER DIXCEL DUNLOP F430(田中哲也/平中克幸)
7位25号車 ZENT Porsche RSR(都筑晶裕/土屋武士)
8位27号車 NAC 衛生コム LMP Ferrari(山岸大/小泉洋史)
9位31号車 エヴァンゲリオンRT初号機aprカローラ(嵯峨宏紀/松浦孝亮)
10位26号車 CINECITTAタイサンポルシェ(イゴール・スシュコ/植田正幸)
11位7号車 M7 MUTIARA MOTORS雨宮SGC 7(谷口信輝/折目遼)
12位46号車 アップスタート MOLA Z(横溝直輝/阿部翼)
13位2号車 アップル・K-ONE・紫電(加藤寛規/濱口弘)
14位9号車 初音ミク X GSRポルシェ(番場琢/佐々木雅弘)
15位87号車 JLOC ランボルギーニ RG-3(井入宏之/坂本祐也)
16位86号車 JLOC ランボルギーニ RG-3(山西康司/関口雄飛)
17位88号車 リール ランボルギーニ RG-3(余郷敦/細川慎弥)
18位5号車 マッハGOGOGO車検408R(玉中哲二/黒澤治樹)
19位666号車 BOMEX LIAN BOXSTER(山下潤一郎/宮本隆士/Takamori.com)
20位51号車 Sabelt CINE CITTA'タイサンポルシェ(坂本雄也/密山祥吾)
優勝した74号車 COROLLA Axio apr GT(井口卓人/国本雄資)
2位に入った43号車 ARTA Garaiya(新田守男/高木真一)
3位に入った66号車 triple a Vantage GT2(松田秀士/吉本大樹)

今回行われたSUPER GT 第3戦 FUJI GT 400km RACEの模様は、以下の日程で放送される。

放送局日時
フジテレビ5月8日10時40分~11時40分
関西テレビ放送5月8日26時5分~27時5分
東海テレビ放送5月9日13時45分~14時45分
テレビ西日本5月9日25時50分~26時50分
仙台放送5月8日26時5分~27時5分
テレビ静岡5月9日14時~15時
岡山放送5月9日25時50分~26時50分
BSフジ5月9日17時~18時55分

 次戦のSUPER GTは6月19日、20日に灼熱のマレーシア、セパンサーキットで開催される。全8戦の折返しとなる1戦なので、シリーズチャンピオンを狙うチームにとっては重要な戦いとなりそうだ。

(奥川浩彦)
2010年 5月 6日