フォルクスワーゲン、「ティグアン」に新開発7速DSG搭載 R-Lineの装備を充実、特別仕様車「ライストン」発売 |
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは9月7日、コンパクトSUV「ティグアン」の特別仕様車「ライストン」を発売した。価格は385万円。あわせて最上級スポーツモデル「R-Line」の装備見直しを図って発売した。価格は421万円。
■ティグアン ライストン
ティグアン ライストンは「スポーツ&スタイル」グレードをベースに、エンジンを「トラック&フィールド」グレードに搭載される直列4気筒DOHC 2リッターターボエンジン(125kW[170PS])/4300-6000rpm、最大トルク280Nm[28.6kgm])/1700-4200rpm)に変更したほか、トランスミッションに新開発の湿式7速DSGを搭載したことで、10・15モード燃費を従来モデルから20%向上の11.6km/Lとした。
新開発の湿式7速DSGは、湿式6速DSGをベースに7速化したもので、商用車を含む重量のあるモデルや大トルクエンジン向けに開発されたトランスミッション。トルクは600Nm、出力は275kW、車体総重量は3200kgまで対応する。6速DSGで採用していたリバースギア用シャフトを廃し、インプット/アウトプットシャフトの2本で構成したことにより、重量をほぼ同等にするとともにコンパクト化に成功したと言う。
特別装備としては、専用のフロントバンパーを採用するほか、クロームのフロントグリル/サイドウインドー、シルバールーフレール、リアおよびリア左右のダークティンテッドガラス、17インチアルミホイール(タイヤサイズ:235/55 R17、10スポーク)などを採用。クルーズコントロールも標準装備する。
ボディーサイズは4430×1810×1690mm(全長×全幅×全高)で、車両重量は1640kg。
なお、ライストンとはドイツ語で「性能」「効率」を意味し、ティグアンの持つ悪路走破性やオンロード性能、日常使いの扱いやすさ(コンパクト、低燃費)を表現している。
ティグアン ライストン(ボディーカラーは写真左がリフレックスシルバーメタリック、右がディープブラックパールエフェクト) | 新開発の湿式7速DSGは重量のあるモデルや大トルクエンジン向けに開発された | |
インテリアはファブリックスポーツシートとチタンブラック/レザーから選択できる(写真左はファブリックスポーツシート、右はチタンブラック/レザー) | リアシート | |
インストゥルメントパネル |
■ティグアン R-Line
ティグアン R-Lineはスポーツ&スタイルをベースにしたモデルで、パワートレーンをライストンと同じ直列4気筒DOHC 2リッターターボエンジン+7速DSGに変更。10・15モード燃費も同じ11.6km/Lとなる。
R-Line専用の内外装やスポーツサスペンション、19インチアルミホイール(タイヤサイズ:255/40 R19、10スポーク)は従来通りだが、オーディオやシートの変更もあって価格は従来から67万円安に設定されている。
ボディーサイズは4430×1865×1690mm(全長×全幅×全高)で、車両重量は1640kg。
ティグアン R-Line(ボディーカラーはキャンディホワイト) | エクステリアでは専用のフロントグリル、フロント/リアバンパー、リアスポイラー、サイドスカート、19インチアルミホイールなどが装備される | R-Line専用バッヂもつく |
R-Line専用ファブリックスポーツシートを標準装備 | トランスミッションは新開発の湿式7速DSG |
(編集部:小林 隆)
2010年 9月 7日