スバル、WRX STI史上最強の「インプレッサ WRX STI spec C」 5ドアをベースにエンジン強化や軽量化を実施 |
スバル(富士重工業)は12月21日、インプレッサ WRX STI 5ドアをベースに、エンジン、シャシー性能を強化し、軽量化を図った「インプレッサ WRX STI spec C」を発売した。価格は364万3500円。標準で18インチタイヤ仕様だが、競技用途を考慮し、エアコンレスなどさらなる軽量化を図った17インチタイヤ仕様も332万8500円で用意する。
18インチタイヤ仕様(スパークシルバー・メタリック) | 17インチタイヤ仕様(WRブルー・マイカ) |
グレード | エンジン | 変速機 | 駆動方式 | 価格 |
インプレッサ WRX STI spec C 18インチタイヤ仕様 | 水平対向4気筒 DOHC 2.0リッターターボ | 6速MT | 4WD | 364万3500円 |
インプレッサ WRX STI spec C 17インチタイヤ仕様 | 332万8500円 |
WRX STI spec Cは、モータースポーツにおける速さを追求したグレード。現行のインプレッサとしては昨年7月に発売されたモデルに続く2度目の設定となるが、2010年7月にシャシー性能が強化されたマイナーチェンジ後のWRX STIをベース車としている。
また、前回は300台限定のモデルだったが、今回のWRX STI spec Cはカタログモデルとなった。
ベース車と比べてエンジンまわりの強化点としては、専用ボールベアリングツインスクロールターボや専用ECUを採用。水平対向4気筒 DOHC 2.0リッターターボエンジンは、最高出力227kW(308PS)/6400rpm、最大トルク430Nm(43.8kgm)/3200rpmを発生し、最大トルクは8Nm向上。さらに最大トルクの発生回転数を1200rpm引き下げるとともに、アクセル操作に対するレスポンスを向上させ、優れた加速性能を実現したとする。
シャシーまわりでは、クロスメンバーのエンジンマウント結合部とボディー取り付け部を補剛し、ステアリング操作に対する応答性を向上。リアデフに機械式LSD、タイヤに18インチ仕様ではブリヂストン「POTENZA RE070」の245/40 R18を採用するほか、大容量のパワステポンプを搭載することで素早いステアリング操作時の操舵感を高めている。
軽量化ポイントとしては、アルミ製フロントフード、小型バッテリー、専用薄板ガラス(フロントウィンドー、フロント&リアドアウィンドー)を採用。スペアタイヤレスかつ18インチアルミホイールも軽量タイプのものとなり、重量は1440kg。エアコンレス化、235/40 R17とした17インチタイヤ仕様では1420kgと、ベース車の1480kgより、それぞれ40kg、60kg軽量化された。燃費に関しては、10・15モード燃費がいずれも10.4km/Lと、ベース車と同様のものになっている。
ボディーカラーは、18インチタイヤ仕様が、サテンホワイトパール(3万1500円高)、オブシディアンブラック・パール、スパークシルバー・メタリック、WRブルーマイカの4色を用意。17インチタイヤ仕様は、WRブルー・マイカのみとなる。
WRX STI spec Cでは、ベース車のWRX STIの368万5500円より安価となっているが、フロントシートがファブリック/ジャージのバケットタイプシートとなり、サイドエアバッグ&カーテンエアバッグが装着されないなど装備の軽量化が図られている。18インチタイヤ仕様車には、アルカンターラ&本革のレカロ製バケットタイプフロントシート、サイドエアバッグ&カーテンエアバッグをセットにしたメーカーオプションが24万円で用意されている。
(編集部:谷川 潔)
2010年 12月 21日