国交省、高速道路料金平日上限2000円とする基本方針 土日祝日の上限1000円は継続 |
2010年12月24日発表
国土交通省は12月24日、高速道路料金の平日料金を上限2000円とする「高速道路の料金割引に関する基本方針」を発表した。
この基本方針は、現在実施されている高速道路の各種割引の一部が2011年3月で終了することに伴って出されたもの。
基本方針によると、NEXCO 3社で行われている普通車のETC休日割引(土日祝日上限1000円)については継続。環境への配慮や休暇の分散化のため、平日にも上限制を拡大し、終日上限2000円の料金が導入される。
土日祝日上限1000円については、現在大都市圏のみ別料金が付加されているが、平日上限2000円でも同様になるかは、今後詳細を詰めていくと言う。
貨物車については、上限制は導入せず、現在の割引(大口多頻度・通勤・深夜など)を継続するとしている。
本四道路については、「建設の経緯を踏まえ、地方の出資をお願いしつつ、地方の求める高速道路料金全国一律制度を視野に入れ」となっており、今後地方と調整していく。
首都高速道路、阪神高速道路については、料金圏のない対距離制(500円~900円)を前提とするものの、NEXCOとの乗継割引など地方の意見を踏まえた対応となり、アクアラインに関しては「地方の負担をお願いしつつ、利用促進に向けた料金の導入を図る」としている。
いずれについても詳細が決定するのはこれからとなるものの、国民の負担を総じて増やさないことを前提に、既存の財源を活用して新料金割引を定めていく。
(編集部:谷川 潔)
2010年 12月 24日