NEXCO東日本、「つながりに関する意識調査」 北関東自動車道開通により、約8割が近隣県に親近感 |
2011年2月23日発表
NEXCO東日本(東日本高速道路)関東支社は2月23日、北関東自動車道(愛称:北関)の全線開通前に「つながりに関する意識調査」の結果を発表した。
北関は、関越自動車道 高崎JCT(ジャンクション)~東北自動車道 岩舟JCT、東北道 栃木都賀JCT~常磐自動車道 友部JCT~東水戸道路からなる道路。北関東自動車道 太田桐生IC(インターチェンジ)~佐野田沼IC間が、3月19日15時に開通することで、北関東と東北・新潟地方へのアクセス向上に加え、各県の周遊観光の増加が期待されている。
今回行われた調査は、1月28日~30日の3日間、栃木県、群馬県、茨城県、東京都在住の20~50代の男女に対し、つながりに関する意識についてWebアンケート調査を実施したもの。合計416票(男性208、女性208)を有効回答を得ている。
北関開通によって栃木県、群馬県、茨城県がつながることになり、周辺観光や地元経済の活性化が期待されているが、その一方で人と人のつながりが、昨今どのように変化しているのかを調査した。
約9割が地域・近所での付き合いは必要と回答 |
まず、「地域・近所での付き合いは必要だと思いますか」との問いに対して、「とても必要だと思う」(21.6%)、「どちらかというと必要だと思う」(67.1%)と、約9割の人がその必要性を感じていることが分かったとしており、とくに東京都在住者は92.3%が必要と感じていると回答したと言う。
しかし、「実際に地域・近所での付き合いは出来ていますか」と聞いたところ、「十分出来ている」と回答した人はわずか2.9%で、「どちらかというと出来ている」(39.9%)とあわせても、半数に満たなかった。
そうしたなか、北関の全線開通に際し、「観光の盛り上がりや地域の活性化を期待していますか」との問いに対して「期待している」が35.3%、「どちらかというと期待している」が45.9%と、8割以上が期待していると回答。さらに、「人や県、地域同士の交流やつながりは深まると思いますか」と聞いたところ、「そう思う」が23.6%、「どちらかというとそう思う」が56.3%との結果から、北関全通への期待の高さがうかがえるとリリースで述べられている。
また、北関を含め、インフラが整備されることによって「隣の県と、道路や鉄道でつながると親近感が湧く」(79.1%)、「隣の県や近隣の大きな都市、観光スポットなどと道路や鉄道でつながり移動しやすくなったら、行く機会は増える」(84.6%)と回答していることから、県と県のみならず、人と人のつながりにインフラが一役買っていることが改めて分かったと結論づけている。
「観光の盛り上がりや地域の活性化を期待していますか」との問いに対し、8割以上が期待していると回答 | 「人や県、地域同士の交流やつながりは深まると思いますか」と聞いたところ、約8割が深まると回答 |
(編集部:小林 隆)
2011年 2月 25日