BMW、MINI WRC参戦チームを発表
プロドライブとBMW Motorsportが開発した2台の「MINI カントリーマン」で出場

2011年のWRCには2台の「MINI カントリーマン」で出場する

2011年4月28日(現地時間)発表



 独BMWは4月28日(現地時間)、FIA(国際自動車連盟)が主催するWRC(世界ラリー選手権)への参戦チームを発表した。2012年度のフル参戦を目指し、今年度は特定ラウンドにのみ出場する。

 参戦モデルは5ドアのMINI カントリーマン(日本名:クロスオーバー)のWRC仕様「MINI ジョン・クーパー・ワークス WRC」で、英国プロドライブが開発を担当。

 エンジンは、プロダクションモデルに搭載される直列4気筒DOHC 1.6リッターツイン・スクロール・ツイン・ターボ・チャージャーユニットをベースに、世界ツーリングカー選手権を含むFIAスーパー2000のレギュレーションに準拠したシリーズで戦えるようBMW Motorsportによって開発され、Xtrac製の6速トランスミッションを組み合わせる。

 エクステリアではオーバーフェンダーや2段構えのリアウイングなどにカーボンを採用するほか、FIAの安全基準を上回ると言うプロドライブ製のロール・ケージを装備。タイヤはミシュラン製をセレクトしている。

 今回の発表によると、2台のMINI カントリーマンが出場する。

 1チーム目は、2009年IRC(インターコンチネンタル・ラリー・チャレンジ)でタイトルを獲得したクリス・ミーク選手(イギリス)と、コ・ドライバーのポール・ネイグル選手(アイルランド)の組み合わせ。

 もう1チームは、元シトロエンのワークス・ドライバーの経験を持ち、WRCで84戦中29回表彰台に立ったと言うダニエル・ソルド選手(スペイン)と、コ・ドライバーのカルロス・デル・バリオ選手(スペイン)で構成される。

 WRCに出場することについて、BMWグループで販売&マーケティング担当 イアン・ロバートソン取締役は「モータースポーツでは短期間のうちにできるだけ多くのことを学ぶことが必要」と、まずは経験を積むことを重視しているが、その一方で「できるだけ早くライバルをやきもきさせたいと思っている」とポテンシャルの高さを伺わすコメントを発表している。

 なお、MINI ジョン・クーパー・ワークス WRCのデビュー戦は、5月上旬に行われるラリー・イタリア・サルディニア。

(編集部:小林 隆)
2011年 4月 28日