ルノー、ラグジュアリーな「トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール」発売 「その昔ガンガン走っていた、私のような熟年オヤジもハマる」と大極COO |
ルノー・ジャポンは6月23日、「トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポール(R.S.)」を発売した。価格は245万円。
「ゴルディーニ」の名称は、ルノーのチューナーである故アメデ・ゴルディーニ氏からとられたもので、ルノーのスポーツモデルのラグジュアリーバージョンに与えられる。
今回発売されたトゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールのボディーカラーは、1960年~70年代にレースシーンで活躍したR8ゴルディーニをリスペクトし、ブルーカラーをベースにホワイトのストライプが入る1色のみが用意される。またストライプのほか、フォグランプフレームやドアミラー、リアスポイラーもホワイトカラーに塗装することで、ゴルディーニの独特の世界観を表現した。
インテリアでは、シフトレバーブーツやシフトノブに加え、レザーステアリング、シート、ドアパネルにブルーの加飾が入るとともに、ブルー&ホワイトのタコメーターを採用する。さらにブルーのパイピングが施される専用フロアマット、アルミ製ペダル、「RENAULT SPORT」のロゴが入るキッキングプレートなどの装着によりスポーティ感も高めている。
なお、トゥインゴ ルノー・スポールは右ハンドルのみの設定だが、トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールは左ハンドルのみの設定となる。
トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールスペック | |
全長×全幅×全高[mm] | 3610×1690×1460 |
ホイールベース[mm] | 2365 |
前/後トレッド[mm] | 1460/1445 |
重量[kg] | 1120 |
エンジン | 直列4気筒DOHC 1.6リッター |
最高出力[kW(PS)/rpm] | 98(134)/6750 |
最大トルク[Nm(kgm)/rpm] | 160(16.3)/4400 |
トランスミッション | 5速MT |
燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
駆動方式 | 2WD(FF) |
ステアリング | 左 |
前/後サスペンション | マクファーソン/ツイストビーム |
前/後ブレーキ | ベンチレーテッドディスク/ディスク |
タイヤ | 195/40 R17 |
定員[名] | 4 |
同日、都内で発表会を行い、大極司COOとマーケティング部商品計画グループのフレデリック・ブレン氏が、トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールについての説明を行った。
大極司COO | フレデリック・ブレン氏 |
ブレン氏によれば、トゥインゴ ルノー・スポールがサーキット走行も可能な「シャシー カップ」と呼ばれるセッティングを採用しているのに対し、トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールは「シャシー スポール」を採用したとし、これにより「サスペンションの剛性は10%低くなっているが、しなやかな乗り心地に仕上がった」と説明する。その一方で、ステアリングレシオを15.9:1としたことで「まるでレースバイクにハンドルを乗せているかのようなクイックさ」を実現したと言う。
こうした独自のセッティングに加え、ゴルディーニの世界観を表現したエクステリア/インテリアを採用しながら245万円という価格に抑えたことについて、「かなり頑張りました」と語った。
東日本大震災の被災地である宮城県石巻市や福島県南相馬市へボランティア活動に行ったときの様子を説明する大極COO |
一方、大極COOはトゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールについて「洗練された雰囲気と走りを楽しめるモデル」と述べるとともに、実際に乗った印象について「とにかく自分がコントロールして走っていると実感できるクルマ」「若いころバイクに乗って走っていた青春時代を思い出す」と、その印象を語る。
また、トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールのフォーカスターゲットは35~45歳としており、「その昔ガンガン走っていた、私のような熟年オヤジもハマるのではないか」と感想を述べるとともに、昨年発売されたルーテシア ゴルディーニ R.S.は限定30台の設定で発売と同時に完売してしまったものの、「トゥインゴ ゴルディーニ ルノー・スポールはカタログモデルなので安心してほしい」と説明した。
なお、発表会では同社が東日本大震災の被災地である宮城県石巻市や、福島県南相馬市へボランティア活動で行ったときのビデオ紹介も行われた。大極COOは被災地のガレキなどはある程度撤去されたものの、被災者が住む家や食糧などが未だない状況について説明し、「我々はクルマ屋なので、カングーを中心に車両提供を行いたい」と話すとともに、引き続き支援活動を行っていく旨を述べた。
(編集部:小林 隆)
2011年 6月 23日