スズキ、「東京モーターショー2011」出展車両を発表 「小さなクルマ、大きな未来。」をテーマに次世代コンパクトカーやEVを展示 |
スズキは11月8日、「第42回東京モーターショー2011」(一般公開:12月3日~11日)の出展車両を発表した。
今回の東京モーターショーでは、ブーステーマに「小さなクルマ、大きな未来。」を掲げ、4輪車16台(参考出品車:3台、市販車13台)、2輪車7台(参考出品車:5台、市販車2台)、セニアカー1台を展示。4輪車のワールドプレミアは3台用意される。
メインステージには次世代グローバルコンパクトカー「REGINA(レジーナ)」、2人乗り超小型モビリティ「Q-Concept(キュー・コンセプト)」、「スイフト EVハイブリッド」などを展示し、燃費のよさ、手軽さ、キビキビ走れるといったコンパクトカーならではの魅力を、大型スクリーンに映し出す映像とともに紹介する。
■REGINA
軽量化と空力性能を徹底的に突き詰めたという「REGINA(レジーナ)」は、ターボチャージャー付き直噴ガソリンエンジンと減速エネルギー回生付きアイドリングストップシステムを組み合わせた、前輪駆動の次世代グローバルコンパクトカー。
構造を根本から見直した軽量プラットフォームの採用、素材・部材の見直しなどにより、車重を軽自動車並みの730kgとした。これはスズキの同クラス車比で100kg以上の軽量化となっており、Cd値も10%以上の向上を実現したと言う。
これらにより、JC08モード燃費32km/L以上を達成し、CO2排出量も70g/km以下(欧州複合モード)に抑えたとしている。
エクステリアデザインは空力と軽量化、および居住性をバランスさせつつ、躍動感とエレガントさの両立を目指した。強いかたまり感、ゆるやかに下がるショルダーラインと跳ね上がるボディー下端ラインの組み合わせ、個性的なフロントマスクなどを特徴とし、従来のエコカーにはない愛着のあるデザインを表現している。
また、インテリアではカーナビ、オーディオ、エアコンなどを統合した「フローティング・インターフェイス」を採用し、さまざまな情報をタッチパネルディスプレイに集約することで分かりやすい表示と使いやすい操作性を両立させた。また、走行履歴や検索履歴などからドライバーの嗜好を分析し、時間帯にあわせて行き先や音楽などを自動的にすすめるリコメンド機能などを搭載する。
ボディーサイズは3550×1630×1430mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2425mm。乗車定員は4名。
■Q-Concept
近距離での移動に特化した超小型モビリティ「Q-Concept(キュー・コンセプト)」。最高出力などは明らかになっていないが、パワーユニットに交流同期電動機を用い、約1時間の充電(200V)で50kmの走行を可能にしている。最高速は60km/h以下。
乗車定員は2名で、ボディーサイズが2500×1300×1650mm(全長×全幅×全高)とコンパクトなことから一般的な自動車よりも小回りが利き、さらに駐車場でのスペースをとらないこと、2輪車に比べてキャビンがあること、回転シートやスイングドアを採用して乗降性に優れることから、自動車よりも乗りやすく、2輪車よりも快適に使えるとしている。
この2名乗車仕様に加え、後席に2名要のチャイルドシートを備えた「ママ仕様」や、小口配達に適した「1人乗り小口配達仕様」などのラインアップも検討している。
■スイフト EVハイブリッド
スイフト EVハイブリッドは、「日常の平均的な移動距離を走行できる電気自動車」を基本コンセプトとし、モーター、バッテリー、発電用エンジンを搭載したレンジエクステンダーEV。蓄電した電力のみで走行するEVと比べ、小さいバッテリーを使用するため充電時間が短くでき、さらに軽量・省資源、低コストが可能になったと言う。
充電所用時間は100Vで約4時間、200Vで約1.5時間としており、約30km(JC08モード走行に基づく社内測定値)のEV走行が可能と言う。バッテリー残量が少なくなると、「R06」型エンジンによって発電し充電しながらの走行が可能なため、バッテリー切れの心配がない。
ボディーサイズは3850×1695×1510mm(全長×全幅×全高)、乗車定員は5名。
(編集部:小林 隆)
2011年 11月 8日