ニュース

ランボルギーニ、「アヴェンタドール ロードスター」を国内発表

性能低下を最小限にしてオープン化

2012年12月14日発表

4660万3200円

期間限定のクリスマスカフェ(28日まで)

 ランボルギーニ ジャパンは12日、「アヴェンタドール LP 700-4 ロードスター」を、同社が東京 南青山に期間限定で開設したクリスマスカフェで、報道関係者に公開した。価格は4660万3200円。

 ランボルギーニのフラッグシップモデル「アヴェンタドール LP 700-4」のオープントップモデル。Cピラーとリアウインドーを残して乗員の頭上のルーフを取り外せるようにした、いわゆる「タルガトップ」風のつくり。カーボンファイバー製ルーフは左右2分割して、手動で取り外し、フロントコンパートメントに収納する。ルーフ1枚の重さは6kg未満。

 リアピラーから後ろはクローズドモデルから大幅に変更されており、ピラー上部には転覆時に飛び出して乗員を保護するオートマチック・パッセンジャー・プロテクションシステムが組み込まれたほか、リアウインドーには開閉機構が加えられた。リアウインドーを開閉することで、パッセンジャールーム内へ入る空気やエンジン音を変化させることができる。

 エンジンフードのデザインはクローズドモデルとは全く異なり、中央を前後に貫く「スパイナル・コラム」(脊柱)と呼ばれる意匠が与えられた。スパイナル・コラムの左右には六角形のウインドーが設けられ、これを通してエンジンを外から見ることができる。

 また前後ピラーとルーフ、リアウインドーまわりは光沢のある黒で塗装され、ボディーカラーと2トーンをなす。

ベルトリ カントリー・マネージャー

 パワートレーンや足まわり、ボディー構造はクローズドモデルと同じ。リアミッドに置かれたドライサンプのV型12気筒DOHC 6.5リッターエンジンは515kW(700HP)/8250rpmと690Nm/5500rpmを発生。7速のシングルクラッチ・シーケンシャルトランスミッション「ISR」を介して4輪を駆動する。

 サスペンションもクローズドモデルと同じく、前後にプッシュロッド方式を採用している。

 カーボンファイバーモノコックのパッセンジャーセルの前後にアルミサブフレームを着けたボディー構造も同様。ルーフがカットされたため、カーボンモノコックの捻れ剛性はクローズドモデルの35000Nmに対して22000Nmとなっているが、これでも先代フラッグシップモデル「ムルシエラゴ」の2倍以上としている。

 同社のエジナルド・ベルトリ カントリー・マネージャーは「ロードスターを作るために技術者に与えられた指示は、パフォーマンスを落とさずにできるだけ軽量化すること」だったと明かした。クローズドモデルからの重量増は50kgに抑えられており、その結果、0-100km/h加速はクローズドモデルの2.9秒とほぼ同様の3秒となったこと、最高速度はクローズドモデルと同じ350km/hであること、これらがセグメントトップの性能であることをアピールした。

ルーフは手動で着脱する。外したルーフはフロントコンパートメントに収める。コンパートメントには収納したルーフを固定するためのラッチが設けられている
ルーフを着けたところ
ピラーにはオートマチック・パッセンジャー・プロテクションシステムが組み込まれている
0-100km/h加速は3秒、最高速度は350km/hで、セグメントトップとしている
クローズドモデル同様にカーボンモノコックを採用
ランボルギーニの歴代フラッグシップロードスターモデル。左からミウラ、ディアブロ、ムルシエラゴ

(編集部:田中真一郎)