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「WTCC(世界ツーリングカー選手権)フォトコンテスト」結果発表!!

応募総数504点、大賞は吉橋康樹氏

 10月20日、21日に鈴鹿サーキットで開催された「2012 FIA 世界ツーリングカー選手権 日本ラウンド(WTCC KENWOOD Race of Japan)」(以下、WTCC日本ラウンド)。Car Watchと、デジカメWatchでは、このWTCC日本ラウンドにあわせて「WTCC(世界ツーリングカー選手権)フォトコンテスト」を開催しました。

 応募総数は前回の78名・308点を上回る140名・504点。募集時の予定に加えて「準フォトコン賞」(来年のF1カメラマンシート)と「鈴鹿サーキット特別賞」(来年のWTCC観戦券)4点を加えています。ここではWTCCフォトコン対象をはじめとする優秀作品のほか、佳作としてCar Watch編集部が選んだ「Car Watchセレクション」(10名)、デジカメWatchの編集部が選んだ「デジカメWatchセレクション」(10名)を掲載しています。

 審査基準、賞品などについては、記事末リンクの記事をご参照ください。

 各写真をクリックすると、媒体賞であるCar Watchセレクション、デジカメWatchセレクション以外の入賞作品は、フルHD解像度相当となる長辺1920ピクセルの画像(最大で1920×1484ピクセル、キッズ賞を除く)を見ることができます。

WTCCフォトコン大賞:吉橋康樹氏

第2レースのシボレーの追い上げを狙いました。シボレー3台がフレームに入り、先頭から順に追い抜いていく瞬間というのをイメージして、運よくそれが撮影できました。 / ニコンD3 / AF-S NIKKOR 500mm F4 G VR / 1,644×2,594 / 1/100秒 / F9 / ISO100 / 500mm

審査員コメント:
WTCCの魅力である激しい迫力のバトルが感じられます。ミラーとミラーをわずかに接触させながらインを差すギリギリのバトルはWTCCならでは。その瞬間をスピード感を出しながら捉えたこの作品は今年の大賞に相応しい1枚です。

準フォトコン賞(賞品はF1カメラマンシート):阪村勝彦氏

ようやく世界選手権に復帰してくれたホンダのシビックをボディーカラーと同じアンダーのアスファルトの黒とコーナリングゼブラの赤白の3色構成の写真としてみました。/ ニコンD300S / AF-S DX NIKKOR 18-300mm F3.5-5.6 G ED VR / 2,848×4,288 / 1/100秒 / F5.6 / ISO200 / 300mm

審査員コメント:
単独走行であるにも関わらず、この作品からは、WTCCの迫力、かっこよさが伝わってきました。1人の格闘家のような雰囲気があり、日本代表として世界で闘うホンダの魂のようにも見えました。作者はホンダの世界選手権復帰を待ちわびていたとのことで、その思いがこの1枚に表れているのかも知れません。来年のホンダの活躍を祈る多くのファンの期待という意味を込めてこの作品を選びました。

格闘技賞:吉田直樹氏

レースの写真を撮影するのは初めてなのでシャッターチャンスがなかなかつかめなかったがいい1枚が撮れたと思います。次回のWTCCもぜひ見に行きたいです。 / ニコンD300S / タムロンSP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD / 1,992×3,000 / 1/400秒 / F11 / ISO200 / 300mm

審査員コメント:
鈴鹿の狭いコーナーにためらう事なく飛び込んでいく姿は格闘技の迫力を感じます。逆バンクは背景に看板があり人気のポジションで作品も多く寄せられました。その中でも激しさが最も伝わってきたのがこの作品です。

バトルロイヤル賞:堀出明広氏

レース1のスタート直後の2コーナー立ち上がりをS字Cスタンドから撮影。スタート直後は多重クラッシュの確率も高いが、今回のレースでは比較的紳士的な?幕開けとなった。それでもこの密集感はWTCCならではで、やはりあちらこちらで前後左右ぶつかり合っていた。WTCCの象徴でもあるシボレー3兄弟(ピエール北川氏命名)をしっかり写しこみながら、そんな密集度の高さを狙った。/ キヤノンEOS 7D / EF 500mm F4 L IS USM / 3,000×4,500 / 1/640秒 / F4 / ISO250 / 500mm

審査員コメント:
激しいバトルがそのまま伝わるシーンです。しかも、たくさんのマシンをきれいに表現しています。初めてレースを見る人でもいったいこの後どんなレースになったのか!? 気になることでしょう。WTCCの魅力を紹介するには最高の1枚だと思います。

横浜ゴム賞:南博幸氏

「YOKOHAMA」の看板が夕方の斜光に照らされる時を狙いました。 / キヤノンEOS-1D Mark III / EF 500mm F4.5 L / 2,559×3,839 / 1/80秒 / F13 / ISO125 / 500mm

審査員コメント:
YOKOHAMAロゴをふんだんに入れながらも、繊細なテクニックを求められるレースの雰囲気は車輌へのピントあわせなどからも感じられ、ダイナミックと決め打ちのバランスがとれた素晴らしい構図と思えます。ロゴの露出量という撮影テーマに対する取り組みと、被写体への狙い方、その両者を検討した結果の構図にこの写真の素晴らしさを感じます。

サンディスク賞:3名

・松岡直也氏

トップ10がリバースグリッドならではの第2レース、「追う」シボレー軍団をスピード感を出せるようにシボレー三銃士の先頭にピントを合わせました。 / キヤノンEOS Kiss X3 / EF 100-400mm F4.5-5.6 L IS USM / 3,168×4,752 / 1/60秒 / F11 / ISO100 / 400mm

審査員コメント:
連なるマシンを荒々しいブレとともに捉えることで、レースの緊張感と疾走感がよく出ていると感じました。中心となる1台をきっちり押さえている点も作者のレベルの高さを感じさせる作品です。

・小澤一彰氏

激観エリアを入れながらスローシャッターを切り、スピード感を表現してみました。 / ソニーα200 / 70-300mm F4.5-5.6 G SSM / 3,872×2,592 / 1/20秒 / F10 / ISO100 / 160mm

審査員コメント:
画面を斜めにとり、まるで急な坂を駆け下りているかのような、スピード感を感じさせる構図の妙に惹かれました。流れる客席の表現もカラフルで印象的な作品です。

・町田真洋氏

キヤノンEOS-1D X / EF 400mm F2.8 L IS USM II / 3,049×4,574 / 1/8秒 / F20 / ISO50 / 400mm

審査員コメント:
空間を活かした大胆な構図でありながら、マシンにはしっかりとピントが合っており、また光の当たり具合もドラマチックで、応募者の技量の高さと写真作品としての高い完成度を感じました。

鈴鹿サーキット特別賞(賞品は2013年WTCCチケット):4名

・水谷征夫氏

逆バンクで撮影した写真です。 超望遠+トリミングで迫力と3台の車のバランスを工夫して、密集感を強調しました。 / キヤノンEOS 7D / シグマAPO 120-400mm F4.5-5.6 DC OS HSM / 2,514×3,888 / 1/800秒 / F10 / ISO400 / 352mm

審査員コメント:
逆バンクで3台のマシンがきれいに揃った様子を捉えた1枚。あえてシビック全体を入れずにWTCCの混戦シーンを表現した構図は迫力が感じられます。今年はこのシビックを先頭にした集団のバトルが長く続き、多くのカメラマンが様々なコーナーで捉えていましたがこの1枚を特別賞に選びました。

・南博幸氏

パルクフェルメに集う戦いを終えた車をコントラストを上げて仕上げました。 / キヤノンEOS-1D Mark III / EF 28mm / 2,592×3,888 / 1/100秒 / F5 / ISO100 / 28mm

審査員コメント:
欧米車メインのWTCCならではの華やかな雰囲気を感じる1枚。走行中ではなくレース後の車両保管の様子を28mmで捉えています。まるでヨーロッパの大通りで信号待ちしているようで他のレースではまず感じることのできない魅力があります。南さんは横浜ゴム賞にも選ばれていますが、どうしてもこの作品を選びたく、ダブル受賞とさせていただきました。

・鈴木京一氏

レース1、ほかのマシンにプッシュされた瞬間、その刹那に、タイヤバリヤにクラッシュした瞬間を捕らえました。接触クラッシュが少なかった今回のレースの中での随一のシーンと思います。 / ニコンD7000 / シグマAPO 150-500mm F5-6.3 DG OS HSM / 3,264×4,928 / 1/400秒 / F13 / ISO200 / 500mm

審査員コメント:
今年の決定的瞬間はこのシーンでしょう。この瞬間を見事に捉えた作品が10点以上も寄せられており、あらためて参加者のレースへの集中力とレベルの高さを感じました。この作品は迫力あるアングルで、タイヤバリアに激突している様がまるでリングのコーナーポストにぶつかっているようで格闘技レースと称されるWTCCらしさを感じました。

・田村和之氏

ラインをはみ出しても気にせず攻め続けるのがWTCCの楽しいところです! / キヤノンEOS Kiss X2 / シグマ18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM / 1,504×2,256 / 1/125秒 / F18 / ISO250 / 128mm

審査員コメント:
5台中4台がコースの外を走る様子はまるで場外乱闘。ベテランのカメラマンでも、このようなシーンに巡り合うことは少ないのでは? ましてや写真に収めることはもっと難しいでしょう。世界最高峰でありながら、このようなワイルドな走りが見れることがWTCCの魅力であり、まさにその一瞬を捉え見事に魅力を表現した作品です。

コンデジ賞:所正典氏

レース序盤の切迫した様子と、混戦の迫力を収めようと思いました。望遠で止めて撮る場合、シャッタースピードは速いのがセオリーと思いますが、それより遅めにして出来たブレで、より迫力を持たせれたと思います。 / 富士フイルムFinePix HS20EXR / 2,448×3,264 / 1/125秒 / F6.4 / ISO100 / 110.7mm

審査員コメント:
今年は一気にレベルアップしたコンデジ部門。応募点数も多く激戦となりました。その中でも取り直しができないスタート直後の混戦を見事に収めたこの作品を選びました。コンデジの性能を引き出した1枚だと思います。

キッズ賞:3名

・吉橋舜馬氏

追い抜くところをうまく撮れました。 / ニコンD7000 / AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6 G(IF) / 1,656×2,500 / 1/200秒 / F5.6 / ISO100 / 300mm

審査員コメント:
子どもには構えるのも大変な一眼レフカメラを駆使して見事にバトルシーンを撮影しています。すでに大人顔負けのレベルです。

・秦瑞妃氏

娘の撮影.たくさんの車を一度に撮ることができました. トップのダステさんが頑張ってる. / 富士フイルムFinePix F770EXR / 3,456×4,608 / 1/450秒 / F5.6 / ISO400 / 87.5mm

審査員コメント:
逆バンクで多くのマシンを捉える構図はまるでベテランカメラマンのようです。大人に混ざって小さなお子様がカメラを構えている様子が当たり前になる日も近いかも知れません。

・田中実桜氏

ヘルメットのドライヤーを使っている時が珍しいと思い、ピット裏に入れてもらい撮りました。 / アップルiPod touch / 720×960 / 1/30秒 / F2.4 / ISO80 / 3.8mm

審査員コメント:
これはヘルメットをスタンド式のドライヤーで乾燥させている。とのことで写真の解説を見て初めて知りました。鮮やかな黄色のヘルメットに赤のドライヤーという色彩に注目した点も面白いです。

Car Watchセレクション:10名

都賀谷秀基氏
濱島幹氏
吉田匡宏氏
鍛治澤亮氏
森康彦氏
田口郁子氏
芝原新平氏
山本恭平氏
藤原伸一郎氏
小田益史氏

デジカメWatchセレクション:10名

加藤泰弘氏
鷲野仁氏
永井誠氏
浜田和也氏
潘学立氏
橘敬介氏
芝原新平氏
山澤一司氏
堀友徳氏
山本弘志氏

(編集部)