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「WTCC(世界ツーリングカー選手権)フォトコンテスト」結果発表!!
応募総数504点、大賞は吉橋康樹氏
(2012/12/21 21:49)
10月20日、21日に鈴鹿サーキットで開催された「2012 FIA 世界ツーリングカー選手権 日本ラウンド(WTCC KENWOOD Race of Japan)」(以下、WTCC日本ラウンド)。Car Watchと、デジカメWatchでは、このWTCC日本ラウンドにあわせて「WTCC(世界ツーリングカー選手権)フォトコンテスト」を開催しました。
応募総数は前回の78名・308点を上回る140名・504点。募集時の予定に加えて「準フォトコン賞」(来年のF1カメラマンシート)と「鈴鹿サーキット特別賞」(来年のWTCC観戦券)4点を加えています。ここではWTCCフォトコン対象をはじめとする優秀作品のほか、佳作としてCar Watch編集部が選んだ「Car Watchセレクション」(10名)、デジカメWatchの編集部が選んだ「デジカメWatchセレクション」(10名)を掲載しています。
審査基準、賞品などについては、記事末リンクの記事をご参照ください。
各写真をクリックすると、媒体賞であるCar Watchセレクション、デジカメWatchセレクション以外の入賞作品は、フルHD解像度相当となる長辺1920ピクセルの画像(最大で1920×1484ピクセル、キッズ賞を除く)を見ることができます。
WTCCフォトコン大賞:吉橋康樹氏
審査員コメント:
WTCCの魅力である激しい迫力のバトルが感じられます。ミラーとミラーをわずかに接触させながらインを差すギリギリのバトルはWTCCならでは。その瞬間をスピード感を出しながら捉えたこの作品は今年の大賞に相応しい1枚です。
準フォトコン賞(賞品はF1カメラマンシート):阪村勝彦氏
審査員コメント:
単独走行であるにも関わらず、この作品からは、WTCCの迫力、かっこよさが伝わってきました。1人の格闘家のような雰囲気があり、日本代表として世界で闘うホンダの魂のようにも見えました。作者はホンダの世界選手権復帰を待ちわびていたとのことで、その思いがこの1枚に表れているのかも知れません。来年のホンダの活躍を祈る多くのファンの期待という意味を込めてこの作品を選びました。
格闘技賞:吉田直樹氏
審査員コメント:
鈴鹿の狭いコーナーにためらう事なく飛び込んでいく姿は格闘技の迫力を感じます。逆バンクは背景に看板があり人気のポジションで作品も多く寄せられました。その中でも激しさが最も伝わってきたのがこの作品です。
バトルロイヤル賞:堀出明広氏
審査員コメント:
激しいバトルがそのまま伝わるシーンです。しかも、たくさんのマシンをきれいに表現しています。初めてレースを見る人でもいったいこの後どんなレースになったのか!? 気になることでしょう。WTCCの魅力を紹介するには最高の1枚だと思います。
横浜ゴム賞:南博幸氏
審査員コメント:
YOKOHAMAロゴをふんだんに入れながらも、繊細なテクニックを求められるレースの雰囲気は車輌へのピントあわせなどからも感じられ、ダイナミックと決め打ちのバランスがとれた素晴らしい構図と思えます。ロゴの露出量という撮影テーマに対する取り組みと、被写体への狙い方、その両者を検討した結果の構図にこの写真の素晴らしさを感じます。
サンディスク賞:3名
・松岡直也氏
審査員コメント:
連なるマシンを荒々しいブレとともに捉えることで、レースの緊張感と疾走感がよく出ていると感じました。中心となる1台をきっちり押さえている点も作者のレベルの高さを感じさせる作品です。
・小澤一彰氏
審査員コメント:
画面を斜めにとり、まるで急な坂を駆け下りているかのような、スピード感を感じさせる構図の妙に惹かれました。流れる客席の表現もカラフルで印象的な作品です。
・町田真洋氏
審査員コメント:
空間を活かした大胆な構図でありながら、マシンにはしっかりとピントが合っており、また光の当たり具合もドラマチックで、応募者の技量の高さと写真作品としての高い完成度を感じました。
鈴鹿サーキット特別賞(賞品は2013年WTCCチケット):4名
・水谷征夫氏
審査員コメント:
逆バンクで3台のマシンがきれいに揃った様子を捉えた1枚。あえてシビック全体を入れずにWTCCの混戦シーンを表現した構図は迫力が感じられます。今年はこのシビックを先頭にした集団のバトルが長く続き、多くのカメラマンが様々なコーナーで捉えていましたがこの1枚を特別賞に選びました。
・南博幸氏
審査員コメント:
欧米車メインのWTCCならではの華やかな雰囲気を感じる1枚。走行中ではなくレース後の車両保管の様子を28mmで捉えています。まるでヨーロッパの大通りで信号待ちしているようで他のレースではまず感じることのできない魅力があります。南さんは横浜ゴム賞にも選ばれていますが、どうしてもこの作品を選びたく、ダブル受賞とさせていただきました。
・鈴木京一氏
審査員コメント:
今年の決定的瞬間はこのシーンでしょう。この瞬間を見事に捉えた作品が10点以上も寄せられており、あらためて参加者のレースへの集中力とレベルの高さを感じました。この作品は迫力あるアングルで、タイヤバリアに激突している様がまるでリングのコーナーポストにぶつかっているようで格闘技レースと称されるWTCCらしさを感じました。
・田村和之氏
審査員コメント:
5台中4台がコースの外を走る様子はまるで場外乱闘。ベテランのカメラマンでも、このようなシーンに巡り合うことは少ないのでは? ましてや写真に収めることはもっと難しいでしょう。世界最高峰でありながら、このようなワイルドな走りが見れることがWTCCの魅力であり、まさにその一瞬を捉え見事に魅力を表現した作品です。
コンデジ賞:所正典氏
審査員コメント:
今年は一気にレベルアップしたコンデジ部門。応募点数も多く激戦となりました。その中でも取り直しができないスタート直後の混戦を見事に収めたこの作品を選びました。コンデジの性能を引き出した1枚だと思います。
キッズ賞:3名
・吉橋舜馬氏
審査員コメント:
子どもには構えるのも大変な一眼レフカメラを駆使して見事にバトルシーンを撮影しています。すでに大人顔負けのレベルです。
・秦瑞妃氏
審査員コメント:
逆バンクで多くのマシンを捉える構図はまるでベテランカメラマンのようです。大人に混ざって小さなお子様がカメラを構えている様子が当たり前になる日も近いかも知れません。
・田中実桜氏
審査員コメント:
これはヘルメットをスタンド式のドライヤーで乾燥させている。とのことで写真の解説を見て初めて知りました。鮮やかな黄色のヘルメットに赤のドライヤーという色彩に注目した点も面白いです。