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「フェラーリ・レーシング・デイズ」、今年は“スーパーカー”が大集結

スーパーカー25周年と“新しいスーパーカー”の登場を祝う

発表会場に展示されたフェラーリ・チャレンジ用車両「458チャレンジ」
2013年2月14日発表

2013年4月19日~21日開催

鈴鹿サーキット

 フェラーリ・ジャパンは2月14日、「フェラーリ・レーシング・デイズ2013」の概要を愛知県名古屋市のコーンズ栄ショールームで発表した。

 レーシング・デイズはフェラーリ・オーナー向けのイベントで、サーキット走行や最新モデル展示、ワンメイクレース「フェラーリ・チャレンジ」などが行われる。

 “オーナー向け”と銘打たれているが、オーナー以外でもファンの多いブランドらしく、オーナーでない一般のファンも入場できるようになっており、多数のフェラーリを間近で体験することができる。

 日本では2012年に初めてのレーシング・デイズが鈴鹿サーキットで開催され、2万人以上のオーナーとファンが来場した。

2012年のフェラーリ・レーシング・デイズの模様
フェラーリ・レーシング・デイズのファン向けチケット

 2013年の会場は引き続き鈴鹿サーキットで、日程は4月19日~21日の3日間。ファンが入場できるのは4月20日、21日で、グランドスタンド観戦チケットは大人1600円、子供800円、幼児600円。開催当日のみ販売される。

 またパドックにも入場できるプレミアムチケットも用意され、こちらは大人3500円、子供2500円、幼児1500円。2月20日から4月15日まで販売されるが、2月14日~19日に先行受付が行われる。先行受付で購入すると、抽選で4月20日、21日の各15組のペアに、バックステージツアーがプレゼントされる。

 チケットはフェラーリ・レーシング・デイズ専用サイト、鈴鹿サーキットのオンラインショップ、ローソン・チケットで販売される。

日本にあるほとんどのフェラーリ・スーパーカーが集結

アプルロスCEO

 2012年のレーシング・デイズでは、クラシック・フェラーリのコンテスト「コンコルソ・デレガンツァ」が開催されたが、2013年はこれに代わって「スーカーカー・クロニクル」が行われる。

 同社のハーバート・アプルロス プレジデント&CEOは2013年のレーシング・デイズのテーマを「スーパーカーイヤー」とし、「フェラーリがスーパーカーというカテゴリーを発明したのは25年前。今年、新しいスーパーカーが発表される」ことにちなむと説明した。

 これに応えて「288GTO」「F40」「F50」「エンツォ」といった、50台以上のフェラーリのスーパーカーがレーシング・デイズ会場に集結し、展示される。また、オーナーたちによる特別走行「スーパーカー・ドライブ」も行われる。

 アプルロスCEOは「日本にあるほとんどのフェラーリのスーパーカー、すべてのフェラーリの著名なスーパーカーが集まる。世界でも最大のスーパーカー・コレクションになるだろう」と言う。

 フェラーリと言えばF1、ということで、スクーデリア・フェラーリのF1マシン(2003年型)も走行する。さらに、F1マシンのタイヤ交換が実演される「ピット・ストップ・ショー」も行われる。

「スーパーカーイヤー」をテーマに、「スーパーカー・クロニクル」「スーパーカー・ドライブ」が行われる
コーンズ栄に展示されていたV12エンジンを搭載するフラッグシップモデル「F12ベルリネッタ」

日本限定モデル“最も進化したカリフォルニア”を発表

カリフォルニアの日本限定モデルを発表する

 またレーシング・デイズ2013では、「カリフォルニア」の日本限定モデルが発表・展示されることが決まっている。

 このモデルは、鈴鹿での初のF1 GPとなった1987年に、ゲルハルト・ベルガー選手のドライブでフェラーリが勝利してから25周年を迎えることを記念したもの。「日の丸」をイメージして、マットホワイトのエクステリアに赤い内装を組み合わせ、10台限定で販売される。

 価格や詳細なスペックはレーシング・デイズ2013で明かされるが、アプルロスCEOはこのクルマについて「最も進化したカリフォルニアになる」と述べている。

“新しいスーパーカー”と大物ゲストは「?」

 レーシング・デイズ2012ではサーキット専用車「599XX エボリューション・パッケージ」が世界初公開され、その走行シーンを披露した。

 今年注目が集まるのはやはり、アプルロスCEOが言うところの“新しいスーパーカー”。“新しいスーパーカー”はエンツォの後継車で、「F150」のコードネームで知られているモデル。登場間近と目されており、鈴鹿のレーシング・デイズ2013でのお披露目も期待されるところだが、フェラーリ・ジャパンはF150の来日を「未定」としている。

 またレーシング・デイズ2012には、スクーデリア・フェラーリでもステアリングを握った元F1ドライバーのミカ・サロ氏がスペシャル・ゲスト・ドライバーとして登場、F1などのデモ走行をしたほか、フェラーリ・チャレンジにもゲスト参戦して、まだまだ衰えない速さを見せた。

 2013年も海外からスペシャル・ゲスト・ドライバーを招待するが、それが誰になるかは「サプライズ」(アプルロスCEO)とのこと。当日、会場に行かなければ分からないわけだ。

前回のスペシャル・ゲスト・ドライバーはミカ・サロ氏。F1マシンをドライブしたほか、ゲスト参戦したフェラーリ・チャレンジでは“オーバーテイク大会”を繰り広げてくれた

ピロタ・アラウンド・ザワールドを初開催

 オーナー向けに今年初めて行われるのが、「テーラーメイド・プログラム」の展示だ。これはフェラーリのフラッグシップツアラー「FF」の内外装を、オーナーの好みに応じてカスタマイズするサービスで、プログラムの顧客1人1人に担当者が付いて、相談しながら仕様を決める。

 このテーラーメイド・プログラムのアトリエがサーキット内に特設され、テーラーメイド・プログラムの実際を見ることができる。

 またフェラーリのドライバー・トレーニング・プログラム「ピロタ・アラウンド・ザ・ワールド」が日本で初めて開催されるのも注目されるところだ。

 このほか、フェラーリ・チャレンジ・トロフェオ・ピレリ・アジア・パシフィックシリーズの第2戦、オーナーのためのサーキット走行プログラムも2012年に引き続き開催される。

テーラーメイド・プログラムのアトリエが開設される
ピロタ・アラウンド・ザ・ワールドも日本初開催
オーナーが各地から愛車でレーシング・デイズ会場に集結するラリー「ロード・トゥ・スズカ」が前回に引き続き開催される
オーナー向けのサーキット走行プログラムや特設ショールームも
フェラーリ・チャレンジ・トロフェロ・ピレリ・アジア・パシフィックの第2戦が開催される
フェラーリ・チャレンジ用車両「458チャレンジ」。コックピットにはロールケージやバケットシートなどが装備され、メーターパネルやセンターコンソールはロード・ゴーイング・モデルとは全く異なっている

 アプルロスCEOは「2012年の日本での販売台数は517台。この台数は割り当て制限があるからで、受注はもっと多く、お待ちいただいているお客様も多い。フェラーリが日本市場に進出してから今年で36年、フェラーリにとって日本はずっと昔からある重要な市場。アジアでは中国と1位、2位を争っている」と日本市場の重要性をアピールし、「フェラーリオーナー向けのイベントだが、日本のファン皆様にはフェラーリを近くで見る機会を提供したいと思っている」と述べた。

(編集部:田中真一郎)