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トヨタ、「パワートレーン共同開発棟」と「風洞実験棟」を竣工

風洞実験映像を掲載

パワートレーン共同開発棟
2013年3月27日発表

 トヨタ自動車は3月27日、「もっといいクルマづくり」を加速するため、本社工場内に次世代パワートレーンユニット開発拠点となる「パワートレーン共同開発棟」を、本社テクニカルセンター内にクルマの空力性能の向上を追求する「風洞実験棟」をそれぞれ竣工した。

 パワートレーン共同開発棟は、世界一の競争力を持つユニットの開発と、迅速な製品化の実現のための新組織「ユニットセンター」を4月1日に設置するのに対応し、ロケーションが点在していた研究・開発と生産技術の両機能を本社工場敷地内に集約したもの。2月から運用を開始している。

 風洞実験棟は、空気の流れに関わる車両技術開発を強化、推進するために設置。3月に運用を開始した。250km/h走行時までの風環境を再現し、市街地から高速走行時までの空力特性を高精度に評価できるとしている。

風洞実験棟
風洞実験風景
風洞実験エリアの全体像
トヨタ風洞実験棟での実験映像

●風洞実験棟の概要
風洞形式:回流式低騒音実車風洞
最高風速:250km/h
送風機:ファン直径9.0m、出力8,000kW
吹出口寸法:幅7.0m×高さ4.5m
風洞全体寸法:全長110m、全幅52m、全高27m
主要装備:5ベルト式ムービングベルト、音響解析システム、大領域3次元流れ解析システム

(編集部:谷川 潔)