トーヨータイヤ、フラつきを抑え摩耗性能に優れる新ミニバン専用タイヤ「トランパス mpZ」

　トーヨータイヤ（東洋ゴム工業）は、ミニバン専用タイヤ「TRANPATH mpZ（トランパス エムピーゼット）」を2014年2月14日に発売する。価格はオープンプライスで、215/70 R15 98H～215/45 R17 91Wの全39サイズを設定する。ラベリング制度における転がり抵抗性能、ウェットグリップ性能はA-bが29サイズ、A-cが10サイズ。

　ミニバン専用タイヤとして展開しているトランパスシリーズの新製品。近年はミニバンで使われるタイヤサイズはそのままに、積載容積と車両総重量がモデルチェンジごとに増える傾向にあり、タイヤへの負荷が増えているという。そこで、ミニバン特有のフラつきを抑えながら、摩耗に強く、さらに環境性能と安全性能に優れたミニバン専用タイヤとして開発されたのが、今回のトランパス mpZとなる。

　具体的な採用技術は、先に掲載した軽自動車専用タイヤ「TRANPATH Lu K（トランパス エルユーケイ）」に盛り込まれたものと同じく、非対称の3本溝パターンとワイドトレッド化によってタイヤの接地面積を大きくし、摩耗ライフを向上。偏摩耗の抑制とコーナリング性能を高める「3Dマルチサイプ」を採用するとともに、「サイレントウォール」によってパターンノイズを低減した。

　また、「スーパーハイターンアップ構造」を採用し、プライコードの巻き上げを高くすることで剛性を高め、レーンチェンジ時の操縦安定性を向上させている。加えてコンパウンドに独自のゴム材料設計基盤技術「Nano Balance Technology」を採用し、摩耗ライフと転がり抵抗性能、ウェットグリップ性能をバランスよく向上させたという。

　これらにより、トランパス mpZは従来製品「トランパス mpF」比で27％の向上に成功している。

●A-b：29サイズ

●A-c：10サイズ