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「新たな高速道路料金(案)」に対してユーザーの意見を募集

スタートまで2カ月弱となった新料金の具体案を公開

新料金体系に対するユーザーとしての意見を投げかけてみよう
2014年2月14日発表

 NEXCO東日本(東日本高速道路)、NEXCO中日本(中日本高速道路)、NEXCO西日本(西日本高速道路)、首都高速道路、阪神高速道路、JB本四高速(本州四国連絡高速道路)、日本高速道路保有・債務返済機構の7社は2月14日、2013年12月20日に国土交通省が発表した「新たな高速道路料金に関する基本方針」に基づく新たな高速道路料金(案)を公開。この内容と「高速道路利便増進計画の変更」について、2月27日(木)17時までユーザーの意見を募集している。

 公開された新しい高速道路料金(案)は、2013年11月に高速道路3社が取りまとめて国土交通省に提出(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131129_625659.html)したものを、同12月に「新たな高速道路料金に関する基本方針」として国土交通省が発表(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20131224_628872.html)し、新たな高速道路料金の構築を各高速道路会社に指示していた件をまとめたもの。それぞれの内容は当時紹介した関連記事を参照してほしい。

 新しい高速道路料金(案)は2013年11月に公開された内容を大筋で踏襲しつつ、2カ月弱に迫った4月からの新料金スタートに向けて具体的な内容が追加されてきている。

 具体的には、前回は最大5割と表現していた平日朝夕割引を、月ごとの利用回数によって利用額に割引率を設定し、5~9回利用した場合は30%、10回以上利用した場合は50%を割り引き。無料走行分として事後還元するとしている。また、マイレージ割引では5万円利用時の還元額によって最大割引率を紹介していたところを、1万円で4.8%割り引き、3万円で7.7%割り引き、5万円で9.1%(前回紹介と変わらず)割り引きの3種類になることが明示されている。このほか、3割引になる休日割引では、6月末まで「経済対策による激変緩和措置」として料金が5割引になることが追加されている。

 この高速道路料金(案)に対する意見募集は、日本高速道路保有・債務返済機構のWebサイト上に用意されている専用ページ(https://www.jehdra.go.jp/ikenboshu2602-2.html)で直接入力するほか、PDFファイルで用意されている専用用紙(http://www.jehdra.go.jp/pdf/ikenboshu/ikenboshu2602_form.pdf)に記入して郵送でも提出できる。新料金体系はここで寄せられた意見を参考にしながら策定され、4月1日から適用開始の予定となっている。

割り引きは無料走行分として事後還元
5000円利用のマイレージ割引はなくなるが、1万円、3万円利用時の割引率は変わらない
経済対策として3カ月間5割引(地方部)が継続される
新料金体系は4月1日から適用開始となる予定

(編集部:佐久間 秀)