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祝全線開通!! 舞鶴若狭自動車道

今後は、敦賀南スマートIC、三方PAスマートICの建設へ

2014年7月20日15時開通

 NEXCO中日本(中日本高速道路)が建設を進めてきた舞鶴若狭道 小浜IC(インターチェンジ)~敦賀JCT(ジャンクション)間約39kmが7月20日15時に開通。この区間の開通により、中国自動車道 吉川JCT~北陸自動車道 敦賀JCT間を結ぶ舞鶴若狭自動車道 約162kmが全線開通した。

北陸と近畿を直結する舞若道。道路の選択肢が増え、近畿圏の渋滞解消につながることが期待されている

 開通式や通り初めは別記事でお届けしたとおりだが、それらはすべて開通時刻の前に行われる。実際に開通した時刻以降は通常の高速道路となるため、イベントなどを行うには適していないからだ。そのため、開通式や通り初めは午前中に開催され、それらの片付けを行った後、多くの場合15時にゲートがオープンして一般車が高速道路に流入してくる。今回は新たに開通する若狭美浜ICでその開通の模様を取材した。

 以前は違ったが、ここ数年は開通時刻直前にICまでの道路へ流入が可能になる。これは、事前に流入を許可するとICのゲートに並ぶ車列が長大になり、その結果一般道まで渋滞。事故の原因となりかねないためだ。今回は開通時刻15時の数分前に交差点の三角コーンを除去してICへの流入を可能としていたが、あっという間に車列が伸び始めていた。併走する国道27号を走るクルマの9割以上が若狭美浜ICに流入しており、開通に対する期待の表れなのだろう。

開通時刻前の若狭美浜ICのゲート
料金所ゲートの最終チェックが行われていた
若狭美浜ICに向かう流入路。左奥に小さく見えるのが舞若道と併走する国道27号。NEXCO中日本のスタッフが開通へ向けての打ち合わせを行っている

 流入数分後の15時には若狭美浜ICのゲートをオープン。先着50名にはNEXCO中日本からサプライズでプレゼントが配られ、次々にクルマが舞若道に飲み込まれていった。

開通時刻数分前に国道27号の交差点から規制コーンが取り外される
1番目はミニバン、2番目は軽自動車
先頭から50台にはサプライズプレゼントが配られた
無事開通した若狭美浜IC。ゲートのトラブルもなく、順調にクルマが通過していった。待機車列もすぐに解消

 記者も開通10分後に舞若道をとおり、開通イベントが行われた三方五湖PA(パーキングエリア)に立ち寄り。三方五湖PA内にあるファミリーマートはすでに大混雑となっており、なんとかアイスクリームを買い終え外を見回してみたら、駐車場はほぼ満車に、本線上には三方五湖PAに入るための渋滞列ができていた。

 小浜IC方面から敦賀JCTまで走ってみたが、開通初日かつ三連休、近隣に良質な海水浴場を持つということもあって道路は渋滞するかしないかギリギリという状態。とはいえ、深刻な渋滞にはならなかったようだ。

筆者も若狭美浜ICから舞若道に入り、三方五湖PAを目指してみた。満車になりつつある三方五湖PAの駐車場
30分もすると、三方五湖PAに入るための車列が発生していた
渋滞とはなっていなかったが、多くのクルマが流れていた

 舞若道はこれで全線が開通し、今後は区間内に敦賀南スマートIC、三方PAスマートICの開通が予定されている。中国道 吉川JCT~北陸道 敦賀JCT間を約30km短い距離で結ぶことが可能な道路のため、道路ネットワーク的にはどの程度の交通量が名神高速道路から移り、どの程度渋滞区間の減少につながるのかが注目される。近隣には風光明媚な観光地も多くあるので、この夏休みにぜひ利用していただきたい道路だ。

若狭美浜ICで通過車両に手を振るNEXCO中日本スタッフ。「気をつけていってらっしゃい~」

(編集部:谷川 潔)