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秋晴れの中開催された「トヨタ ガズーレーシング フェスティバル 2014」
今年も大活躍「会いに行ける自動車メーカー社長」
(2014/11/26 15:42)
- 2014年11月23日開催
11月23日、毎年恒例となった「トヨタ ガズーレーシング フェスティバル」(以下、TGRF)が晴天に恵まれた富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で開催された。2013年の開催を超える3万8000人(主催者発表)のファンがさまざまなジャンルのモータースポーツやAKB48 Team8のステージ等多彩なイベントを楽しんだ。
ウエルカムセレモニー
イベントに参加する全ドライバーが集結しAKB48 Team8が華を添えたウエルカムセレモニーでは、トヨタ自動車 豊田章男社長による「Start Your Engines!」のコールともにピットロードに並べられたレーシングカーのエンジンに火が入りイベントは開幕した。
今年も大活躍「会いに行ける自動車メーカー社長」モリゾウ選手
世界有数の自動車メーカー社長でありながら、自らステアリングを握り様々なモータースポーツにチャレンジするモリゾウ選手こと豊田章男社長。富士スピードウェイのホームストレートで86のラリーマシンのドーナツターンを決めた恒例のウエルカムセレモニーのほか、さまざまな場所でこのイベントを楽しみ、そして多くのファンと交流していたようだ。
ドリフトパークでは、2013年D1チャンピオンの川畑真人選手が駆る1000PSの日産GT-Rに同乗し、ラリーパークでは元WRCチャンピオン トミ・マキネン氏と共同製作した4WDのハチロク「GR86X(クロス)」を自らドライブし、ファンを楽しませた。さまざまなカテゴリーのモータースポーツに触れ、自動車ファンの集まる場所へ自ら足を運ぶ姿勢は、これからのトヨタ車に何らかの形で必ず反映されるであろう。
充実した体験型プログラム
レーシングコース、ラリーパーク、ドリフトパークほか、多くの会場でのプログラムが「同乗体験」であることがこのイベントの大きな特徴だ。
そのほかショートサーキットにてトヨタ86やダイハツコペンのタイヤ乗り較べ体験、子供達が参加できる「キッズ“記者”体験」や「キッズ”アナウンサー”体験」、親子で参加するバイク教室など多くの参加型プログラムが用意されていた。
魅せる走りも充実のレーシングコース
SUPER GTやスーパーフォーミュラー、インタープロトシリーズ、ニュルブルクリンク24H出場車などのデモンストレーションランも充実。シーズン中には決して見る事の出来ないクラスを超えた混走など見どころ十分だ。
コース上で楽しむ迫力のサーキットサファリ
普段は観客席から楽しむレーシングマシンの走りをコース上を走る観光バスから楽しむのがサーキットサファリだ。SUPER GTでも毎レース行われている人気プログラムだが、TGRFではGTマシンだけではなくさまざまなレーシングマシンの走行が楽しめるのだ。
なおサーキットサファリの一部はヨコハマタイヤのサポートにより運行されており、その他のイベントもショートコースでの体験走行はブリヂストン、ラリーパークはダンロップ、ドリフトパークはトーヨータイヤなど、TGRFはトヨタはもちろんのことクルマを愛する多くのメーカーの協力により成り立っているのだ。
GAZOO 86/BRZ ドリームレース
年間10戦のシリーズ戦として行われたGAZOO 86/BRZワンメイクレースのスペシャルイベントとして、シリーズ参戦選手とプロフェッショナルドライバーがタッグを組んで争うドリームレースが行われた。なお我がCar Watchより参戦している橋本洋平選手はTOYOTA TEAM TOM’Sの舘信秀代表とタッグを組んだ。結果はともかく今年最後のレースを大いに楽しんだようだ。
そのほかのマシンなど
そのほか会場内では走行イベントや展示に多数の車両が参加した。すべてを見るのは時間的に難しい大イベントだが、会場内で気になったクルマをざっと紹介しよう。
2013年を超える3万8000人(主催者発表)ものファンが集まり楽しんだTGRF。その盛況ぶりはしばし「自動車離れ」などという言葉を忘れる程の熱気に満ちていた。
自分の愛車を持ち込みパレードに参加する人、最新マシンや往年のマシンの走行にに釘付けになる人、各種同乗走行で非日常の体験をする人、お気に入りのレーシングドライバーと一緒に記念写真を撮る人、そのどれもが比較的気楽に達成できる貴重な場が富士スピードウェイにはあった。ここ数年ヒストリック系の車両は展示、走行ともに少なくなっているような気もするが、体験型イベントの充実ぶりはそれを補って余あるものであり、それがこのTGRF最大の持ち味のようにも思える。クルマ好きの人はジャンルを問わず一度足を運んでみて欲しいイベントだ。