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プジョー、今夏に発売予定のモデルも展示された「LION MEETING 2015」リポート

標高1250mの富士見高原リゾートにプジョーファンが集結

2015年5月30日開催

富士見高原リゾート(長野県諏訪郡富士見町)

プジョーのファンイベント「LION MEETING 2015」は富士見高原リゾートで開催。好天に恵まれた

 プジョー・シトロエン・ジャポンは、プジョーブランドとしては初開催となるファンイベント「LION MEETING 2015」を5月30日に開催した。プジョー車のフルラインナップ展示のほか、ユーザー参加のカスタムコンテスト、トークショーやライブ、グッズプレゼントなどが催された。このイベントの模様をリポートする。

 会場となった「富士見高原リゾート」は、八ヶ岳裾野の標高1250mに位置し、冬はスキー場となる高原リゾート施設。当日は晴天で日差しは強かったが、ときおり吹く風が冷たく心地よい。雨の心配もなくイベントには絶好の天候となった。当日行われたプレゼントへの応募では700名を超えるエントリー(追記:主催者発表による来場者数は1225名[高校生以下、プレス含む]、来場台数は415台[うちプジョー車は94%])が発表され、多くのファンが楽しんだようだ。

 ちなみに、イベントのネーミングにもなっているライオンだが、プジョーのブランドロゴマーク(エンブレム)として伝統的にライオンが使われているところに由来する。そのため、プジョーを象徴するマスコットとしてもライオンが使われるのだ。

会場の富士見高原リゾートは、八ヶ岳の裾野に位置している
会場には多数の新旧入り交じったプジョー車が来場

 オープニングでは、コンテスト審査員やトークショーを担当するボイス・パブリケーション代表取締役(NAVI CARS編集長、MOTO NAVI編集長、BYCYCLE NAVIディレクター)の河西啓介氏、モータージャーナリスト(日本自動車ジャーナリスト協会理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員)の竹岡圭氏、プジョー・シトロエン・ジャポン 広報室 プジョーPRマネージャーの英信司氏らの挨拶があった。

 イベント中には、各所に隠されたライオンのぬいぐるみを見つけ、コンプリートすることで景品が貰える「LION HUNT」や、お題に沿った写真を撮影し、SNSで共有することでプレゼントに応募できる「PHOTO MISSION」が開催され、そのルールも紹介されたほか、グッズプレゼントはフィナーレに合わせ全員参加で催された。

 イベント参加は有料だが、こういった多数のプレゼント企画が行われたり、もれなくイベントオリジナルTシャツが手渡されたりもするなど、魅力的なイベントになっていた。

晴天のなか開幕宣言。「LIFE STYLE STAGE」という大きめのステージが用意された
トークショーや審査員となる河西さん、竹岡さん、英氏が紹介され、それぞれ挨拶
ボイス・パブリケーション代表取締役 河西啓介氏による挨拶
モータージャーナリスト 竹岡圭氏による挨拶
プジョー・シトロエン・ジャポン 広報室 プジョーPRマネージャーの英信司氏による挨拶
会場各所に隠された、ライオンのぬいぐるみを探す「LION HUNT」で使われたぬいぐるみ
「LION HUNT」をコンプリートすると貰える景品

 会場中央には、現行プジョー車のフルラインアップとなる16モデルが展示された。これらはとくに制限などがされておらず、車内はもとよりエンジンルームやトランクなどを開けて自由に触れ確認できるよう展示されていた。

 とくに会場で目をひいたのは、5月1日より販売が開始された「208 GTi 30th Anniversary」。マットブラックと赤の大胆カラーリング(特別色クープ・フランシュ)と精悍なマットブラックの18インチホイールのデザインが鮮烈。最高出力は208PSで通常のGTiより8PSアップしている。50台の限定車で、すでに40台が完売しているという。

 それともう1台、プジョー・シトロエン・ジャポンがサポートする「ラリープラス・クスコレーシング・ラリーチーム」として2015年全日本ラリー選手権に参戦する、208 GTiのラリー仕様車(ADVANクスコRALLY+208GTi)を展示。ドライバーは柳澤宏至選手、コ・ドライバーは中原祥雅選手で、JN5クラス(排気量1500cc超~3000cc以下)に参戦。開幕戦でクラス4位につけ、第2戦「久万高原ラリー」では初優勝を果たしている。これにより、現在チームはJN5クラスのランキングでトップに立っている。このラリー仕様車だけは車内に入ることはできない状態での展示だった。

 展示車の中には、今夏に発売予定の「RCZ GT Line」と「308 GT Line」が参考展示されていた。また、5月26日に発売されたばかりの208 Styleは、価格が消費税込みで199万円と200万を切る価格訴求力のあるモデルで、208台限定で販売される。バーゲンプライスの限定車に多くの人が注目していた。

プジョーフルラインアップ展示。今回の注目車の208 GTi 30th Anniversaryとラリーカーなど。RCZから208まですべてのモデルに触れることができる貴重な機会となった
208 GTi 30th Anniversaryフロント
208 GTi 30th Anniversaryリア。赤黒2色のカラーリングが映える
208 GTi 30th Anniversary車内。左ハンドル
トランスミッションは6速MT
208 GTi 30th Anniversaryシート。バケットタイプでプジョースポールのロゴ入り
マットブラックの18インチホイール。プジョースポールのレッドブレーキキャリパーが覗く
リアクオーターに30周年記念エンブレムが付く
208 GTiラリー仕様(ラリープラス・クスコレーシング・ラリーチーム)。2015年全日本ラリー選手権第2戦「久万高原ラリー」のJN5クラスで初優勝した車両を展示
ドライバーの柳澤宏至選手とコ・ドライバーの中原祥雅選手の名前が入る
RCZ GT Lineフロント。GT Lineは今夏発売予定の参考展示車両
RCZ GT Lineリア。ラインが美しい。リアウィンドーが乗員に合わせへこむようにカーブしている
RCZ GT Line車内
RCZ LHD
RCZ R(LHD)
RCZ R車内
RCZの後部座席はプラス2の扱い。大人が長時間乗るのは少々きついか
RCZの荷室。可倒式で十分な広さを確保する
208 Styleは5月26日から販売が開始された200万を切る価格のモデル
208 Styleリア
208 Style車内。右ハンドルで5速ESG。ESGはトルコンとは異なるシングルクラッチのMTに似た仕組みのAT
208 Styleラゲッジ
208 Allure
208 Premium
308 GT Line。GT Lineは夏発売予定の参考展示車両
308 Premium
308 Premium車内
308 Cielo
308 SW Premium
508 SW Griffe
2008 Premium
2008 Cielo
3008 Premium
5008 Cielo

 さらにもう1台、標高1420mの高台にある眺望ポイント「望郷の丘展望台」にも208 GTiラリーカーのレプリカが展示されていて、八ヶ岳や富士山の眺望と合わせて楽しめる場所が用意されていた。ここにアクセスするスキー場用のリフトが無料運行されていて、周囲を散策しつつ楽しめるようになっていた。ちょっとしたハイキング気分が味わえる粋な計らい。高原リゾートならではの演出だ。

展望台方面には無料のリフトが運行されていた
上から会場を眺める
リフトを降りて不思議なアート作品を抜けていくと……
208 GTiラリーカーの展示があり、絶好の記念撮影スポットに。背後にはうっすらとだが富士山が見えた
もちろん八ヶ岳連峰の雄大な景色を満喫できる

 また、「FUTURE DRIVE」と銘打った公道試乗会も終日行われ、208、2008、308HB、308SW、508SW、RCZの6台が用意されていた。30分単位の抽選による試乗で、競争率はたいへん高く盛況だった。

 また、308のパークアシスト機能を体験できるコーナーも用意されていた。308のパークアシストは、バックでの車庫入れ、縦列駐車(入/出)のハンドル操作をせずに、画面の指示に従いながらブレーキのみで行えるというもの。こちらも貴重な体験イベントとなっていた。

試乗会に用意された試乗車は6台
パークアシスト機能体験コーナーでは、308の自動車庫入れを体験できた
手を離し、自動でハンドルが回転して車庫入れする様ははじめて体験すると驚く
バックでの車庫入れ、縦列駐車(入/出)の動作があるが、体験は車庫入れ
動作中は周囲のカメラ映像でアシストされて、指示どおりにブレーキを踏む。ハンドルは自動で補正される

 会場では、「プジョースタイルコンテスト」という、事前に申し込んだプジョーオーナーが愛車のカスタムやグッズなどを持ち込んで、自身の“プジョースタイル”を競うというコンテストも開催。カラフルで個性的な車体やコスプレなどが、会場の雰囲気を明るくしていた。1台ごとにインタビュー形式でのオーナーアピールタイムもあった。

 審査員は先に挨拶された河西氏、竹岡氏、英氏の3人が担当。丁寧に1台ごと見回り、オーナーとも歓談しながら採点を付けていた。エンディングで入賞者4台が発表され、豪華な旅行などをプレゼント。特別賞も急遽用意された。

審査員の河西氏、竹岡氏、英氏が「プジョースタイルコンテスト」対象車両を審査
プジョースタイルコンテストグランプリ。ブラックの308 GTi
プジョースタイルコンテスト特別賞。マットブラックの605
プジョースタイルコンテスト第2位。ブラックの2008
プジョースタイルコンテスト第3位。ブルーの206 WRC
プジョースタイルコンテストのエントリーカー

 ステージでは、トークショーやFM放送の公開録音、ライブ演奏などもあり、来場者はみな、カフェやリラックススペースなどで終了まで思い思いに楽しんでいるようだった。

 プジョーオーナー待望のファンミーティングは、天候にも恵まれ大盛況で、とても楽しめるイベントとなった。まだ来年の開催は未定だそうだが、さらにパワーアップして開催されるのではないかと、1プジョーオーナーとして希望的観測をしておきたい。

河西、竹岡両氏によるトークショー。プジョー車の魅力や新モデルの詳細などを分かりやすく語ってくれた
Fried Prideによるライブ演奏
河西氏、英氏にタレントの英玲奈さんを交えて、TOKYO FMの公開録音も行われた。この様子は6月7日19時から放送される予定
全員エントリーのプレゼント大会も開催
雑誌NAVI CARSやTipoでおなじみのカーイラストレーター、遠藤イズル氏によるイラスト色紙の実演販売も行われた
遠藤イズル氏のイラスト
ミニカーの販売
もちろんプジョーグッズの販売も
プジョーの旧エンブレム変遷の展示
地元長野の特産物を販売する「NAGANO MARCHE」も人気だった
ライオンポーズで全員参加の記念撮影

(村上俊一)