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独フォルクスワーゲン、新CEOにポルシェのマティアス・ミュラー氏が就任

ミュラー氏がポルシェ会長を兼任。ディーゼル車不正問題は「EA 189」エンジン搭載の全世界500万台に影響

2015年9月25日(現地時間)発表

 独フォルクスワーゲンは9月25日(現地時間)、同日開催の監査役会会議でポルシェAGの会長を務めるマティアス・ミュラー氏を、フォルクスワーゲンAGの最高経営責任者(CEO)に任命することを決定した。ポルシェAGの会長は、後継者がみつかるまでミュラー氏の兼任が継続される。

 今回の決定は、米国で発覚した同社ディーゼルエンジン車に搭載されるエンジン制御プログラムに不正があるとする問題に関して、最高経営責任者(CEO)のマルティン・ウィンターコルン氏が、その責任を取り辞任したことによるもの。

 新たにCEOに就任したミュラー氏は「私の最も緊急の課題は、フォルクスワーゲングループの信頼を取り戻すこと。私のリーダーシップの下、フォルクスワーゲンはあらゆる手段を使って、この問題に対する透明性を示す」との考えを示した。

 また、同日発表された内部調査では、問題の対象となるのは、第6世代「ゴルフ」、第7世代「パサート」と第1世代「ティグアン」など、「EA 189」タイプディーゼルエンジンを搭載するモデルになることを特定。全世界500万台に影響があることを明らかにしている。

(編集部:椿山和雄)